20歳代~50歳代の人達にとっての投資案7

今回のアドバイスに関して補足説明をします。

① 国債等の債券を購入しない

日本の国債の利回りは、日本銀行の行っている異次元緩和(「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」の結果、極めて低く抑え込まれています。このような、金利の低い国債を買うメリットは全くないと思います。また、アメリカの国債も少しずつ上がってきたとはいえ、長期金利が3%を超えることができない状況です。日本国内で3%の利回りがあれば、多少の魅力は感じますが、為替手数料を払って、為替リスクを負いたいとは思いません。従って、国内及び米国の国債をあえて買う理由はありません。なお、それ以外の国の国債はさらに為替リスクが高くなるので、検討の対象外です。

② バランスファンドも購入しない

2018年1月からスタートした「つみたてNISA」の運用商品として、バランスファンドは、外国株式インデックスファンドと並んで人気がありますが、国債などの債券に魅力がないのですから、それが組み込まれているバランスファンドも同様に魅力がありません。もし、将来、国債の利回りが上昇した場合には、それだけを買えばいいのであって、わざわざセットにして買う必要はないと思います。つまり、抱き合わせ販売で不要なものを買う必要はありません。

③ iDeCoとつみたてNISAを、外国株式のインデックスファンドに絞る理由

私が想定している利回りは、以下の通りです。

国内の株式 6%

外国の株式 8%

日本国債  0%

米国債   3%

これらの数字は、過去の動向や、リスクプレミアム、金融機関の推定数値などをもとにして私が個人的に決めたものです。これらのアセットクラスの中で、最も期待利回りの高いのが、8%の外国株式です。iDeCoとつみたてNISAは運用益に税金がかからない制度なので、できるだけ利回りの高いものを選ぶべきです。従って、外国株式のインデックスファンドを選びました。

④ 国内の株式はETFを選び外国の株式はインデックスファンドを選ぶ理由

外国株式のETFは、所得税の二重課税を、翌年の確定申告で還付する必要があります。現役のサラリーマンは、そのような確定申告を手間だと思うかもしれません。また、外国のETFを指値で買う場合には、いつ買えるかどうかが分かりませんし、もし買えたとしても、為替レートの確認などの手間があります。慣れてしまえば、たいした手間ではありませんが、このブログを読んで、初めて投資をするような人たちが、最初から外国のETFをニューヨーク市場で購入するのは避けた方が良いと思います。なお、日本の国内で買える外国のETF(SPDR S&P500 のETFである1557)は取引量が小さいので、私は買いたいと思いません。

(明日に続きます。)