◎今日のテーマ:割合の高い金融商品、購入理由
一般の人が現在保有している主な金融商品は、「株式・従業員持株」、「投資信託」、「貯蓄性保険」
この3種類のうち、「株式・従業員持株」と「投資信託」についてはよく理解できますが、貯蓄性保険については、内容も理由もよく分かりません。ここで、貯蓄型保険と掛け捨て型保険について比較しようと思います。
貯蓄型保険 | 掛け捨て型保険 | |
保険の種類 | 終身保険、学資保険、養老保険、個人年金保険 など | 定期保険、収入保障保険、一般的な医療保険・がん保険 など |
解約返戻金 | あり | 基本的になし |
満期保険金 | あり(満期のある商品の場合) | なし |
メリット | 満期保険金もしくは解約返戻金を受け取ることができるので、保険料が掛け捨てにならない | 保険料が比較的安い |
デメリット | 保険料が比較的高い | 保険期間の満了時や解約時に受け取れるお金はない(あっても少額) |
保険の種類が色々と並んでいますが、ここで一つ一つについて理解し、どんな人にとってピッタリかを判断する能力は、私にはありません。しかし、生命保険会社の部長さんは、これらの保険のうち、掛け捨て型保険の中の「定期保険」しか入らないそうです。しかも、独身の時には必要ありませんから、結婚して子供ができた時に初めて入る必然性が生じます。
従って、それ以外の保険に入る必要は基本的にないので、左側の貯蓄型保険に入る理由はないだろうと思います。
一応それぞれの保険について私の感想を述べたいと思います。
<貯蓄型保険>
- 終身保険:被保険者が亡くなった場合、または所定の高度障害状態になった場合に保険金が支払われる死亡保険です。子供が大学を終え、就職してしまえば、もう保険は必要ありませんから、終身保険に入る理由はないと思います。私は50代半ばで、すべての保険を解約しました。
- 学資保険:学資保険に入るのなら、その保険料を投資信託で運用した方が、保険会社に払うコストが無くなります。私は昭和の時代の終わりに、間違って入ってしまったのですが、ほとんど増えずに、無駄なことをしてしまいました。
- 養老保険:昭和の時代の一時払い養老保険は、利回りが10%以上の時代もあったので、お得でしたが、現在の利回りは低いので、入るべきではありません。
- 個人年金保険:個人年金保険に入って、生命保険会社社員の人件費を負担するくらいなら、その資金でETFを買った方が有利です。
<掛け捨て型保険>
- 定期保険:自分が勤めている会社の福利厚生としての団体定期保険は、自分の会社の人事部が取りまとめを行うので、コストがほとんどかかりません。保険のことを知っているファイナンシャルプランナーであれば、必ずこの定期保険に加入することを推奨するはずです。逆に、もしこの保険を真っ先に勧めなければ、そのファイナンシャルプランナーを信じてはいけません。
- 収入保障保険:この保険に入って、生命保険会社社員の人件費を負担するくらいなら、その資金でETFを買った方が有利です。
- 一般的な医療保険・がん保険:日本には高額療養費制度という素晴らしい制度がありますので、民間の医療保険に入る必要はありません。私たち日本人の健康保険料はとても高いのですが、その保険料は高額療養費制度を支えるためにあるのです。それ以外に余計な保険料を払ってはいけません。