低コストの外国株式インデックスファンド比較 2021年11月

子供たちに勧める3銘柄

私は子供たちに以下のインデックスファンドでお金を蓄えるようにアドバイスしています。

  • SBI-SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
  • ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
  • 三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

貯蓄、投資

ここで、蓄えると言いましたが、それには大きく分けて貯蓄と投資という言葉があり、まずそれについて説明します。ある説明によると、

貯蓄は元本保証で安全確実な資産形成ができる
投資はリスクを取りながら、長期的に資金を増やすことが目的

とあります。

インフレを目指す国の銀行預金は大丈夫?

しかし、これからはインフレ率2%をを目標とし、さらにその上を目指すとも言っているのですから、利率がそのインフレ率を上回らない限り、元本は保証されますが、インフレによって安全確実な資産形成ができなくなる場合があります。

現預金のままより10年後の2倍の方が安全

それなら、銀行預金をしているよりもアメリカ等外国のインデックスファンドに投資しておいて、10年後に2倍、20年後に4倍の金額にした方が安全かもしれません。

つまり、安全性を考えた時の優位性を考えると、昔は、

銀行預金(貯蓄) > 個別株式(投資)

だったのですが、現在は以下のようになっているかもしれません。

外国株式インデックスファンド > 銀行預金 > 日本の個別株式

そこで、上記3銘柄を比較してみようと思います。併せて、私がつみたてNISAで利用している、「野村つみたて外国株投信」も確認します。この銘柄は3年前は低コストだったのですが、他の銘柄がどんどんコストを引き下げる中で、コストを引き下げないため、推奨銘柄ではなくなりました。以下の説明で「3銘柄」というときには、「野村つみたて外国株投信」以外の銘柄を指します。

最初に投資対象国の比較をします。私が、この3銘柄を推奨する理由は、

  • 低コストインデックスファンドであること
  • 投資対象国がそれぞれ別であること
  • 純資産総額が3000億円以上に達し今後も成長すると見込まれること
  • 会社も別々なのでリスクを分散できること

です。したがって、この3銘柄に分散投資することで、分散によるリスク低下とアメリカの高成長の両方を狙えるだろうと思っています。

投資対象地域

銘柄 アメリカ アメリカ以外の先進国 新興国 日本
SBI-SBI・V・S&P500インデックス・ファンド × × ×
ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド × ×
三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) ×
(参考)野村つみたて外国株投信 ×

運用方針とベンチマークは以下の通りです。

銘柄 運用方針 ベンチマーク
SBI-SBI・V・S&P500インデックス・ファンド 「バンガード・S&P500ETF」を通して、米国の代表的な株価指数であるS&P500指数(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。 S&P500株価指数(円換算ベース)
ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド 日本を除く主要先進国の株式に投資することにより、MSCI コクサイ インデックス(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。購入時および換金時の手数料は無料です。 MSCI コクサイ インデックス(配当込み、円換算ベース)
三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) 日本を含む先進国ならびに新興国の株式に投資し、MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果をめざして運用を行います。 MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)
野村つみたて外国株投信 先進国と新興国の株式に投資し、MSCI ACWI(除く日本、配当込み、円換算ベース)の中長期的な動きを概ね捉える投資成果を目指して運用を行います。 MSCI ACWI(除く日本、配当込み、円換算ベース)

信託報酬、純資産額、1年リターン、3年リターン、設定来リターン

信託報酬0.1%

3銘柄の信託報酬は0.1%(税込み)で、ほとんど差はありません。野村だけ高いので、これからつみたてNISAを始める人にはお勧めできませんが、私のように既に始めている人は、0.1%程度の差であれば、あまり気にしなくても良いと思います。

SBIが成長株

純資産額は3銘柄とも3,000億円台ですが、SBIの設定が最も遅い(2019/09/26)ということを考慮すると、1億円に最も早く到達するのはSBIになりそうです。

三菱のリターンが最低

1年リターンは、新興国の入っている三菱が最も低くなっています。SBIはまだ3年経っていないので、3年リターンが出ていませんが、最も有望でしょう。

設定来リターンは、銘柄によって期間が異なるので比較できません。

最有望はSBI

総じて、SBIは、最もコストが低く、バンガードで運用していることから、今後、最も有力な銘柄と言えるでしょう。ウォーレンバフェットも推奨しているので心強い銘柄です。

銘柄 信託報酬 純資産額(億円) 1年リターン 3年リターン 設定来リターン
SBI-SBI・V・S&P500インデックス・ファンド 0.0938% 3,634 52.49%
ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド 0.1023% 3,628 53.00% 71.70% 156.60%
三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) 0.1144% 3,533 47.92% 18.24% 65.30%
野村つみたて外国株投信 0.2090% 480 49.05% 18.81% 68.89%