VWO:バンガードFTSEエマージング・マーケッツETF2021年11月

VOOか?VWOか?

最近3年間、海外ETFの分配金でたまったUSMMFでVWO(新興国ETF)を買うかVOO(S&P500ETF)を買うかで迷っていました。

設定(2005年3月)以来のVWOのチャートです。

設定(2010年9月)以来のVOOのチャートです。

VOOは高成長

圧倒的にVOOの方が成長しています。ただし、VOOが発売された2010年は、まだリーマンショックの影響が強く、株価が低かった時期なので、それを割り引いて考える必要があります。また、VOOの今までの勢いがこれからも続くとは限りません。一方、VWOの37%は中国、18%が台湾なので、今後の不安定な動きも心配されます。

ポートフォリオ構成比率

ところで、私のポートフォリオの中で、SPYが43%、VOOが4%、DCと野村つみたて外国株投信のうち、6%とすると、アメリカ株には全部で53%投資していることになります。この割合が適正かどうかを考えると、60%程度まで引き上げても良いのではないかと思うので、当面、分配金のUSMMFはVOOを追加購入することに決めました。

良いタイミングは誰にもわからない

このように、私の株式ETF購入の決め方は、買い時とか売り時とかではなく、ポートフォリオ達成のために買うという方法です。将来のことは誰にもわかりませんから、ある銘柄が買い時か、それとも売り時かというのは、当てずっぽう、ギャンブルでしかないというのが私の考え方です。

そして、今月VOOを700万円購入しました。

VWOの確認

世界最大級の資産運用会社であるバンガード社の日本法人(バンガード・インベストメンツ・ジャパン株式会社)が2021年2月28日をもって廃業しました。その結果、日本語版のETFの商品説明をやめてしまったので、英語版を日本語に翻訳してその内容を確認します。

製品概要

  • 中国、ブラジル、台湾、南アフリカなど、世界中の新興市場にある企業の株式に投資します。
  • 目標は、FTSE新興市場オールキャップチャイナAインクルージョンインデックスのリターンを綿密に追跡することです。
  • 成長の可能性は高いですが、リスクも高いです。 株価は、米国を含む先進国に投資する株式ファンドよりも上下に変動する可能性があります。
  • 長期的な目標にのみ適しています。

ETFのデータ

  • 資産クラス:国際/グローバルストック
  • カテゴリー:多様化した新興市場
  • IOVティッカーシンボル:VWO.IV
  • 経費率:2021年2月26日現在  0.10% ⇒ 新興国の経費率としては非常に安い
  • CUSIP:922042858
  • ETFアドバイザー:バンガードエクイティインデックスグループ

価格と利回り

  • 市場価格:2021年11月15日現在  $ 51.97
  • 基準価額:2021年11月15日現在  $ 51.73
  • プレミアム/ディスカウント: 0.22ドル

リスク潜在性

アグレッシブファンド: リスクレベル5 ⇒ リスクレベルはヨーロッパのVGKと同じです。しかし、現在の中国は、ヨーロッパと同じというのは正しくなく、リスクレベル6か7が妥当かもしれません。

アグレッシブに分類されたバンガードファンドは、株価が非常に大きく変動する可能性があります。 これらのファンドは、長期的な投資期間(10年以上)を持つ投資家に適している可能性があります。 これらのファンドに関連する異常に高いボラティリティは、いくつかの戦略に起因する可能性があります。

⇒ VWOはVOOに比べ、リスクが高く、リターンは低いというのが実態です。

パフォーマンス 平均年間収益 2021年10月31日現在

⇒最近1年間はVOOに比べて大きく劣ります。

1年間 3年間 5年間 10年間 2005年3月4日設定以来
バンガードFTSEエマージング・マーケッツETF 17.51% 13.01% 8.81% 4.83% 6.88%
Spliced Emerging Markets Index (ベンチマーク) 18.48% 13.33% 8.94% 4.81% 7.03%

10,000ドルの仮想成長 2021年10月31日現在

⇒ 新興国株は、ハイリスクハイリターンと言われることが多いのですが、私の持っている株式ETFの中では最もローリターンです。

特徴 2021年10月31日現在

  • 純資産総額:1,109億ドル
  • 株式数:5250
  • 上位10銘柄の純資産割合:21.3%

月末の持ち株  2021年10月31日現在

順位 銘柄 割合

1.台湾積体電路  6.40%
2.Tencent Holdings Ltd.   4.50%
3.アリババグループホールディング株式会社  3.60%
4.美団  1.60%
5.リライアンスインダストリーズリミテッド  1.40%
6.Infosys Ltd.   1.00%
7.住宅開発金融株式会社  0.80%
8.中国建設銀行  0.80%
9.ガスプロムPJSC  0.60%
10.ロシアズベルバンクPJSC  0.60%

主要国別配分 2021年10月31日現在

China          36.9%
Taiwan        18.2%
India         15.2%
Brazil         4.8%
South Africa      3.7%
Saudi Arabia     3.6%
Russia       3.5%
Thailand       2.5%
Mexico       2.2%
Malaysia    2.0%