ジョン・C・ボーグル2

◎今日のテーマ:ジョン・C・ボーグル2

バンガードの株主はファンド保有者

ボーグルの創始したバンガードは、バンガードのミューチュアルファンドに投資している投資家によって、所有されている企業です。世界最大の投資運用会社であるブラックロック社には二つの受託者責任があり、利益が相反しています。ファンド所有者の収益を優先する義務とブラックロック者の株主の利益を優先させる義務です。つまり、ファンド所有者の収益を上げるためには、手数料を下げなければなりませんが、そうすると株主の利益を損なうことになります。

バンガードの利益はファンド保有者に還元

一方、バンガードが生み出す利益は、コスト削減やサービス改善といった形で、バンガードの所有者である投資家へ還元されます。

米国の将来

ボーグルは、米国の将来について次のようなことを言い残しています。

① 米国企業はこれからも成長し続ける。ただし、今までより成長率は下がっても着実に成長するだろう。

② 社金返済は急務だ。米国全体の負債額が大きすぎる。最大のリスクの一つはFRB(連邦準備制度)が4兆ドルもの準備金を抱えていることが。通常の保有額よりも3兆ドルも多い。

日本はアメリカの2倍以上もひどい

私は、ボーグルの言い残した②について、とても不思議に思うことがあります。ボーグルは、国全体の負債額について現在程度でも危機意識を持っているのに対し、GDP比でその2倍もの借金を抱えている日本はどうかと言えば、政治家も国民も危機意識を持っていないことです。何時になったら、日本人は危険だと気づくのでしょうか。おそらく、手遅れのような気がします。

ボーグルが子孫へ贈る言葉

ボーグルが、自分の子孫にお金を残せずに、投資原則しか残せないとしたら何を残すのでしょうか。

A:資産をどこに投資するか。自分の目標とリスク許容度に合わせて、資産配分を決める。

B:分散投資。必ず、低コストのインデックスファンドを使って分散投資すること。

C:売買はしない。何があっても、ファンドには触らず何もしないことだ。

このABCをまとめると、私の場合は次のようになります。

現在は、パートの収入と年金で生活ができていますし、65歳からは厚生年金と確定給付年金を受け取れるので、金融資産のほぼ全額を、日米欧豪の先進国と新興国のETFで運用しています。そして、買うだけで、売ることはしません。なお、1306(TOPIX連動型上場投資信託のETF)のNISA口座分と配当金だけは生活費に充てています。ほとんどボーグルの教え通り運用しています。10年後が楽しみです。

ジョン・C・ボーグル1

◎今日のテーマ:ジョン・C・ボーグル1

バンガード創始者

ボーグルは、インデックスファンドの創始者で、バンガード・グループの元社長です。

ボーグルに関する発言などをテーマにして、私の考えていることを書きたいと思います。

インデックスファンドは全体の3分の1

アメリカのモーニングスター社によると、米国のインデックスファンドは、ファンド投資額全体の3分の1を占めています。そして、その割合は増えているようです。

バフェットも相続でインデックスファンドを推奨

9兆円の資産家であり投資家である、ウォーレン・バフェットも、自分の死後、相続財産はバークシャー・ハサウェイ(自身の保有する世界最大の投資持株会者)ではなく、S&P500のインデックスファンドに投資するように勧めています。バフェットも20世紀後半から21世紀初頭にかけては、バリュー投資で巨額の利益を稼ぎましたが、リーマンショック後は、精彩がありません。

アクティブファンドの成績はほとんど運

ボーグルは、1951年に、プリンストン大学を首席で卒業して、フィラデルフィアのウェリントン・マネジメントというファンド運用会社に就職しました。当時は、まだインデックスファンドが誕生していませんから、アクティブファンドを運用していました。その頃ボーグルは、「常に成功するマネージャー」がいると思っていましたが、そんな人はいませんでした。その理由は、95%が運で残りの5%が技術、あるいは98%が運で2%が技術だからだそうです。日本においてもある著名な経済評論家が、「今までの総合成績は1600勝1500敗だ」と語っていました。私は、この二人の勝率は、現在更に50%に近づいていると思います。なぜなら、現在はボーグルの時代より様々な研究や実験が進み、コンピュータの処理能力も飛躍的に高まったのですからです。

アクティブファンドの手数料

「大半の投資家は平均的な利回りを得るために高い料金を払っている」と言います。つまり、S&P500やTOPIXのETFと同様の結果を得るために、数十倍の手数料をアクティブファンドに支払っている、ということです。

9割以上の確率でインデックスファンドが有利

S&Pダウ・ジョーンズ・インディシーズの調べによると、2018年6月までの15年間に米国の大型株で運用するアクティブ型の92%が、S&P500種株価指数の運用利回りを下回った。「運用コストが高くても優秀な投資家であれば市場平均を上回れると言っていたのは過去の話だ」とボーグルは語っています。

なぜ個人投資家はアクティブファンドを買うのか

それでは、なぜ個人投資家は、わざわざ高い手数料をアクティブファンドに支払って儲けさせてあげるのでしょうか。ボーグルは、宣伝広告のせいだ、と言います。しかし、日本においては広告宣伝力よりも営業力の方が強いでしょう。マーケティングでは、4Pの要素が重要だと言われます。4Pとは、製品(Product)、価格(Price)、流通(Place)、広告宣伝(Promotion)の頭文字です。この4項目をファンドに当てはめて考えると、

  • 製品はリターン・リスク等による銘柄、
  • 価格は購入手数料・信託報酬などのコスト、
  • 流通は銀行・証券などの対面売り場とインターネット、
  • 広告宣伝は対面売り場に貼ってあるポスターやインターネット・新聞などの広告

が該当するでしょう。

新聞・雑誌の記事は広告主に忖度

新聞や雑誌の記事も、広告宣伝料を払ってくれる証券会社に忖度して、インデックスファンドやETFの記事はほとんど見かけません。個人投資家にとって大事なのは、製品(Product)、価格(Price)であって、流通(Place)、広告宣伝(Promotion)はどうでも良いのです。なぜなら、ファンドの価値はすべてお金に換算できるので、リターン・リスク・コストでほとんど決まってしまうからです。