◎今日のテーマ:SPY(アメリカSPDRのS&P500のETF)の分配金支払い
SPY分配金支払いのお知らせが届きました。SPYは、ステート・ストリート・コーポレーションがニューヨーク市場に上場しているETFで、世界最大規模を誇ります。現在の純資産額は28兆円で、設定日は1993年01月22日ですから、ETFの中でも最も歴史のあるものの一つです。このため、経費率が少し高めの0.09%ですが、取引量が多いのが特徴です。このETFの特徴は、次の通りです。
① 純資産額が世界最大
「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2018」で第1位のeMAXIS Slim 先進国株式インデックスの純資産総額は344億円、第2位の<換金・購入手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドの純資産総額は1,105億円です。日本最大のETFである1306(TOPIX連動型上場投資信託のETF)でも8兆5千億円ですから、SPYの規模の大きさがいかに大きいかが分かります。私はポートフォリオを作るにあたって、信託報酬が低いことと、純資産総額が1兆円以上であることを基準として決めました。SPYはその基準を軽々とクリアーしています。
② 歴史・取引量の面で問題がない
SPYは1993年に設定されましたので、それから25年以上経過しました。金融商品を選ぶにあたって、歴史というのは大きな安心材料になります。規模も大きく、歴史もあるので、取引量の面でも問題ありません。SPYは東京証券取引所において証券コード1557で上場していますが、日々の取引量が少ないという問題があります。例えば、今日の取引金額が約8千万円でした。この程度しか取引していないのでは、例えば、5000万売りたいときに、買い手がいないかも知れませんし、もしいても、安い価格でしか売れない恐れもあります。
③ 経費率が最安値ではないが、一応満足できる水準
S&P500のETFは、SPY以外にVOOとIVVがあります。経費率は0.04%で、SPYの0.09%より安いのですが、連れ合いが買い始めた2007年には、まだVOOは発売されていませんでした。また、IVVの経費率も0.04%なのですが、その理由はVOOが発売され、経費率を低く設定したために、IVVも負けじと低コストにしたという経緯があります。もし、今からアメリカのETFを買うのであれば、SPYではなく、VOOにするという選択肢もあるかもしれません。一方で、SPYは世界最大のETFなので、それによる安心感も捨てがたいものがあります。
トータルリターンは以下の通りです。
1年トータルリターン 3.72%
3年トータルリターン 15.94%
5年トータルリターン 10.49%
分配金は年4回支払われます。過去の単位あたり分配金は、次の通りです。直近1年間の単位あたり分配金合計額は、5.100383ドルです。現在の価格を277.37ドルとすると、1.84パーセントです。
配当単価 ドル/株 | |
2018年2月5日 | 1.351333 |
2018年5月7日 | 1.096775 |
2018年8月3日 | 1.245568 |
2018年11月5日 | 1.322611 |
2019年2月5日 | 1.435429 |