ETF、インデックスファンドが良い理由

◎今日のテーマ:なぜアクティブファンドよりインデックスファンドが良いのか。

ETFとインデックスファンド

私の保有している金融資産は、1306(TOPIX連動型上場投資信託のETF)、SPY(アメリカSPDRのS&P500のETF)、VGK、VOO、VWO等のETFです。ETF(上場投資信託)とは、特定の株価指数、債券指数、商品価格などに連動することを目的に運用される投資信託のことです。ETFはExchange Traded Fundsの略で、上場投資信託と呼ばれており、通常の株式と同じように金融商品取引所において、いつでも売買が可能です。1306、SPY、VOOなどは、TOPIX、S&P500に連動しているので、インデックスファンドの一つです。

5項目に要約

私はこのブログで、「ETFとインデックスファンドしか持っておらず、アクティブファンドには関心がない」と繰り返し述べてきました。また、その理由も様々な角度から投稿しました。それらについて、次の5項目で要約をします。

① ウォーレン・バフェットが推奨

バークシャー・ハサウェイ社のCEOで、9兆円の資産家ウォーレン・バフェットは2007年12月19日に10年間の賭けをしました。S&P500インデックス・ファンドの10年間のパフォーマンスが、ヘッジファンド(手数料控除後ベース)を上回れば、バフェット氏の勝ちというものです。ファンド・オブ・ヘッジファンズのプロテジェ・パートナーズ社が挑戦者になりました。そして、その結果がバークシャー・ハサウェイ社の株主への手紙の中で発表されました。結果は一番右側のS&P500のインデックスファンドの圧勝でした。また自分の相続財産の90%をS&P500で運用することを遺言の中で推奨しています。

② ジョン・C・ボーグルの作ったインデックスファンドがアクティファンドの92%に勝利

S&Pダウ・ジョーンズ・インディシーズの調べによると、2018年6月までの15年間に米国の大型株で運用するアクティブ型の92%が、S&P500種株価指数の運用利回りを下回った。「運用コストが高くても優秀な投資家であれば市場平均を上回れると言っていたのは過去の話だ」とボーグルは語っています。

③ ウォール街のランダム・ウォーカー ―株式投資の不滅の真理  バートン・マルキール (著)

1973年の初版以来、全米累計150万部を超えました。この本の結論は、「インデックスファンドへの投資がベスト」というシンプルなものです。アクティブファンドの長期リターンが、市場平均を下回ることを証明しました。著者のバートン・マルキールはプリンストン大学の教授で学部長も務めた経歴があります。様々なデータや逸話を取り入れているので、説得力があります。

④ 過去200年以上の実績が証明

ジェレミー・シーゲル(Jeremy J. Siegel)氏 は、アメリカ・ペンシルベニア大学経営大学院(ウォートン・スクール)の教授で専門は金融論です。1802年から2015年までの、各資産の指数をグラフにしたものです。縦軸は対数目盛で、2013年間で約1,000,000倍になりました。つまり、1ドルをアメリカの株式に投資すれば百万ドルになったということです。つまり、株式、長期国債、短期国債、金、預金の中で、株式への投資が最もリターンが高いということです。213年間で百万倍になるためには、毎年の利回りは平均して、6.7%が必要です。この6.7%という数字は、超低金利に慣れてしまった日本人にとっては、ひどく高く思えますが、現代のアメリカ人にとっては決して高い数字ではなく、最近25年間の動向からすると、少し遠慮した控えめの利回りです。

⑤ SPYの運用実績

④は過去200年以上の実績でしたが、最近の実績は次のグラフの通りです。SPYはアメリカのS&P500のETFです。この棒グラフの中で、10年間が高くなっていますが、10年前の2009年1月はリーマンショック直後で、株価が低迷していた時期ですから参考になりません。9~10%程度が最近の実力かも知れません。