日本人に合うETF、インデックスファンド1

◎今日のテーマ:日本人に合うETF、インデックスファンド1

各国の国民性を表した小話があります。

大型客船が座礁して救命ボートに乗り移りました。しかし一人だけ定員オーバーなので、このままでは救命ボートが沈没してしまいます。そこで、一人ボートから下りなければいけません。どのように説得するのが良いでしょうか。

アメリカ人に対して:あなたが下りれば、ヒーローになれます。

イタリア人に対して:あなたが下りれば、もてます

イギリス人に対して:紳士は下ります。

ドイツ人に対して:下りるのが規則です。

日本人に対して:みんな下ります。

日本人は、他のみんながやると一緒にやります。それでは、投資の世界に当てはめると、どうなるのでしょうか。

① 親がやっている

「他のみんな」という時に、一番近くにいる人は自分の親です。自分の親がやっていて、その親が満足していれば、その金融商品を始めるハードルはぐっと低くなります。しかし、平成から昭和にかけて、バブル崩壊、金融機関消滅、金融商品入れ替わり等の動きが激しく、親たちは今どうすればよいのか自信がない時代です。特に最近は、証券会社が力を入れているファンドラップやアクティブファンド、銀行の窓口で営業攻勢をかける外貨保険の評判がすこぶる悪い状態です。また、親の世代が長年利用してきた財形貯蓄はほとんど機能していません。従って、親の知識には頼れない場合が多そうです。

② 会社の同僚がやっている

30年前、40年前は、多くの人が財形貯蓄を利用していて、職場の同僚の動きを見ることができました。また財形貯蓄で高利回りの商品を提供してくれた生命保険のおばちゃんは、職場まで来て詳しく説明してくれたりしたので、安心して加入した人が多かったようです。私も富国生命の財形住宅、財形年金、一般財形を利用して蓄財ができました。しかし、今の財形貯蓄は、その役目を終わり、iDeCo、つみたてNISAの時代になりました。ところで、今、会社の同僚の判断は正しいのでしょうか。私は、そうは思いません。日本のサラリーマンは、DC(企業の確定拠出年金)の運用商品選択に当たって、9割が銀行預金を選択していると金融機関の人から聞きました。バブル崩壊の後、日本ではデフレが長い間続いたので、銀行預金が安全で、しかも実質金利がプラスの状態にありました。このため、国民は、投資に対する関心、知識、勉強意欲を失ってきたようです。そのような人たちと、投資情報を交換しても、時間の無駄になるか、あるいは、銀行預金のような超保守的な商品が良いとされて、判断を誤ってしまうかもしれません。従って、会社の同僚の情報を過度に信頼するのは、考え物かも知れません。

(明日に続く)