人気の高い低コスト外国株式インデックスファンド4銘柄の販売網について考えます。
銘 柄 | 信託報酬(%) | 純資産額(百万円) | 1年リターン | 3年リターン |
三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 0.00097 | 918,248 | 44.5% | 27.7% |
三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | 0.00114 | 392,622 | 32.7% | 22.4% |
SBI-SBI・V・S&P500インデックス・ファンド | 0.00094 | 442,386 | 44.2% | |
ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド | 0.00102 | 348,936 | 38.2% | 24.8% |
信託報酬0.1%
この4銘柄は、信託報酬が0.1%なので、このジャンルを代表する低コスト銘柄です。また純資産総額も3,000億円以上で、今後とも成長が見込まれる銘柄ばかりです。リターンは、アメリカのS&P500銘柄が高く、先進国の株式を加えた銘柄が少し低くなっていますが、インデックスファンドですから、運用の巧拙はほとんど関係ありません。
販売網の差
この4銘柄の中で、三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の純資産総額が9000億円台と、最も高くなっています。この理由は昨年のアメリカS&P500指数の上昇と販売網の違いだと考えます。
ネット証券口座開設のハードル
インデックスファンを購入するには、そのための口座が必要ですが、SBI証券や楽天証券などのインターネット証券会社に証券口座を開設するのは、少しハードルが高く、特にインターネットに慣れていない中高年の場合には難しい場合があります。例えば、氏名に環境文字が一つ入ると、入力ができなくなり、結局はペーパーを郵送する必要があります。その点に関しては、三菱UFJ銀行なら既存の預金口座にインターネットの口座を紐づければよいので、ハードルが少し低くなります。
メガバンクでは三菱だけ
メガバンクの中で、低コストインデックスファンドを扱っているのは三菱UFJ銀行だけですから、同じ名前の付いたeMAXIS Slimが有利かもしれません。
地方の銀行、証券でも一部取り扱い
更に、銘柄について注意深く見ないといけないのは、取扱金融機関に違いがあることです。例えば、株式会社三十三銀行、水戸証券株式会社などは、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)を扱っていますが、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は扱っていません。具体的に言えば、三十三銀行、水戸証券に口座を持っていて、資金もそこにある場合には、口座開設や資金移動の手間がかからないで、低コストインデックスファンドのeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)を購入できます。取扱金融機関の名簿は、SBI証券などの銘柄情報の中の月間レポートなどで確認できます。このように、少し注意深くするだけで、数万円、数十万円を稼ぐことができますので、普段からマメに調べることも重要です。
(株式会社を除く あいうえお順) | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | SBI・V・S&P500インデックス・ファンド | <購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド |
株式会社あおぞら銀行 | 〇 | 〇 | ||
足利小山信用金庫 | 〇 | |||
今村証券株式会社 | 〇 | |||
岩井コスモ証券株式会社(インターネット専用) | 〇 | 〇 | ||
エイチ・エス証券株式会社 | 〇 | |||
auカブコム証券株式会社 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
SMBC日興証券株式会社(ダイレクトコース) | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
株式会社SBI証券 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
岡三オンライン証券株式会社 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
岡三証券株式会社 | 〇 | |||
株式会社香川銀行 | 〇 | |||
株式会社京都銀行 | 〇 | |||
光世証券株式会社 | 〇 | |||
株式会社CONNECT | 〇 | 〇 | ||
株式会社三十三銀行 | 〇 | 〇 | ||
GMOクリック証券株式会社 | 〇 | 〇 | 〇 | |
株式会社佐賀銀行 | 〇 | |||
株式会社新生銀行(委託金融商品取引業者 マネッ クス証券株式会社) | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
ソニー銀行株式会社 | 〇 | |||
株式会社代行銀行 | 〇 | |||
株式会社千葉銀行 | 〇 | 〇 | ||
東海東京証券株式会社 | 〇 | |||
株式会社東京スター銀行 | 〇 | 〇 | ||
PWM日本証券株式会社 | 〇 | |||
フィデリティ証券株式会社 | 〇 | 〇 | 〇 | |
PayPay銀行株式会社 | 〇 | 〇 | 〇 | |
ほくほくTT証券株式会社 | 〇 | 〇 | ||
松井証券株式会社 | 〇 | 〇 | 〇 | |
マネックス証券株式会社 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
丸三証券株式会社 | 〇 | 〇 | ||
株式会社三菱UFJ銀行 | 〇 | 〇 | 〇 | |
三菱UFJ信託銀行株式会社 | 〇 | 〇 | ||
水戸証券株式会社 | 〇 | |||
LINE証券株式会社 | 〇 | 〇 | ||
楽天証券株式会社 | 〇 | 〇 | 〇 |
SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
SBI・V・S&P500インデックス・ファンドは、「バンガード・S&P500ETF」を通して、米国の代表的な株価指数であるS&P500指数(円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
名前の中に「V」が入っていますが、これはバンガード社と共同で作成した銘柄です。また、「S&P500」は最もバランスの取れた指標で、ウォーレンバフェットも推奨しています。
そしてコストが、三菱やニッセイの銘柄より低いのですから、SBI証券の投資信託ランキングでも不動の1位に座についています。