私(江戸庄蔵)のポートフォリオ 2021年12月

12月は普段通り、つみたてNISAを33、000円購入しただけです。

先月購入分は月末にプラス

11月に700万円購入したVOO(S&P500)の価格は、購入直後に数パーセント下落しましたが、月末には2%上昇してプラスになりました。今回、VOOの購入で学んだことは、指値を毎日入れ替えることです。1週間の期限を決めても、どんどん上昇しているときには買いそこなってしまうので、毎日終値近くで指値をすれば2~3日のうちには買えそうです。最近はニューヨーク市場でも、成り行き注文にとんでもない価格は付かないという記事を読みましたが、どれほど信頼してよいか分からないので、今後もしばらくは指値注文にするつもりです。またネット証券によっては、ニューヨークの取引所でリアルタイムの取引ができますが、そこまでしなくても良いと思っています。

私(江戸庄蔵)が投資を始めて10年以上たちますが、現在と2012年のポートフォリオの違いを見てみましょう。

銀行預金 2012年3月 39% ⇒ 2021年12月 0%

2012年当時は退職金をもらってどのように運用してよいか分からず、外貨MMF以外はほとんどが銀行預金のままでした。当時保有していた外貨MMFは、US、ユーロ、豪ドルで、合計17%でした。利回りは2%程度でしたから、現在よりはかなり高く、それほど悪いと思っていませんでした。しかし、その後、ユーロMMFは償還になり、US、豪ドルは1%を下回る水準になったので、他の商品に鞍替えするしかなくなりました。SPY(アメリカSPDRのS&P500のETF)は、外国の株式ETFなので、リスクが大きいと思ったのですが、過去20年間にわたって、8%程度のリターンを続けていた商品ですので、外貨MMFと銀行預金を外国株式ETFに移していくことになります。

10年前は低コストインデックスファンドがなかった

現在は、<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドや三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)などの低コストインデックスファンドがあるので、外国株式に投資しやすいのですが、当時は、まだこのような商品がないので、SPYなどの外国株式ETFに投資するしかありませんでした。

従業員持ち株会株式1千万円⇒1306 6千万円

個別株式については2012年にポートフォリオの19%を占めていましたが、これは私が勤めていた会社の従業員持ち株会で元金1000万円で購入し、当時2500万円まで増えた株式でした。十分に価格が上昇したと判断して、全額を売却し、その資金を全て1306(TOPIX連動型上場投資信託(ETF))に投入しました。日本株は2013年以降の異次元金融緩和で株価が上昇したため、私の1306も現在6000万円ほどに上昇しました。つまり、元金1000万円が現在6000万円になっているということです。

売るときもドルコスト平均法

私は、現金、預金をほとんど保有せず、生活費や住宅修繕費等に必要な資金は、その都度1306を売却して作ります。何時が売り時だとかは考えず、その都度、売却します。何しろ、将来のことは分かりませんから、売り時など分かるはずがありません。買うときはドルコスト平均法という名前がついていますが、売るときも少額ずつであれば同じ理屈が働くはずです。ただし、住宅用資金など、数千万円というようなまとまったお金を引き出す時には、その時に全額を引き出すよりも、数年間に分けて数回引き出した方がリターンは多少損でも、安値で売ることなくリスクが少ないかも知れません。

外貨はMMFから株式ETFに移換

2012年の外貨MMFはUS、ユーロ、豪ドルに分散して保有し、その後カナダドル、ニュージーランドドルも購入しました。現在は、それらの外貨MMFを売却して、アメリカ、ヨーロッパ、新興国の外国株式ETFを保有しています。世界に分散する方法を選んだわけですが、別の考え方として、世界に分散するのではなくアメリカに集中させる方法もありました。その方法は、世界最高の投資家ウォーレン・バフェットの推奨する方法です。彼は9割をS&P500のファンドに、残り1割を米国短期政府債券に投資することを勧めています。少なくとも最近10年間の結果を見ると、ウォーレン・バフェットの方法が良い結果を残しました。そこで、少なくとも日本株の割合だけでも減らすように、生活費等補填のために切り売りする株式ETFは日本株の1306にしています。

ユーロと円のMMFは廃止、低コストインデックスファンドが出現

2012年の円グラフの中でユーロMMFとMMFは、現在償還になってしまったので、存在していません。このように消える商品もあれば、2013年に新たに発売された<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドのような銘柄もあります。そして日本では、低コストインデックスファンドの品揃えが進みましたので、個人投資家にとっては非常に恵まれた時代です。外国を中心とする株式ETFや低コストインデックスファンドで貯蓄・投資をすることで資産を形成し、増やすことができる時代になりました。

DCは外国株式低コストインデックスファンドで3.4倍

2012年のDB(確定給付年金)は10%、DC(確定拠出年金)は5%でしたが、現在は、それぞれ3%、8%になりました。DCは割合で言うと3%の増加ですが、実額では3.4倍です。このように増えた理由は、外国株式低コストインデックスファンドに100%投資したからです。DCは受給までにあと8年ありますが、その間にさらに2倍に増え、6倍以上になっているだろうと皮算用しています。