子供には、お金に関して賢くなってほしいものです。
2025年2月15日のCNBC Make itの記事を読んで見ましょう。
Self-made millionaire: I’ve interviewed over 1,000 couples—avoiding this ‘horrible phrase’ helps raise kids who are good with money
独力で大富豪になった人: 私は1,000組以上のカップルにインタビューしてきた——この 「恐ろしいフレーズ 」を避けることが、お金の使い方が上手な子供を育てるのに役立つ
子どもがお金の仕組みを理解する前でさえ、子どもはあなたの金銭感覚や態度を察知し始め、それが長期的な影響を及ぼす可能性があります。しかし、子供とお金の話をすることを完全に避けることは、子供の将来の経済的成功にとってさらに不利になる可能性がある。
「心の底では、ほとんどの人がお金は悪いもので、子供は(お金から)守られる必要があると信じている」と、自営業の大富豪であり、新著「夫婦のためのお金」の著者であるRamit Sethi氏はCNBC Make Itに語っている。
「子供に自転車に乗らせない。子供にトマトを食べさせたりはしない。では、そのどちらの例よりもはるかに重要なことから、なぜ子供たちを守る必要があるのでしょうか?
子供たちとお金の話をするとき、セティが家庭から「禁止」したいと言う「恐ろしい言葉」がある: 「そんな余裕はない”。その理由はこうだ。
ノーと言うことは良いことだ
セティが彼の 「Money for Couples 」ポッドキャストで話した人の多くは、自分たちが子供の頃に両親から 「We can’t afford it 」という言葉を聞いたことを思い出している。
「そして彼らはそれを本当に信じていた」とセティは言う。「だから、30年後にいい仕事に就いて、いいお金を稼いだとしても、お金にまつわる乏しさを感じてしまうのです」。
お金とのポジティブな関係は、実際にいくらお金を持っているかとは関係ない、とセティは言う。この言葉を子供に教えると、たとえ欲しいものを買う余裕があったとしても、知らず知らずのうちにお金を使うことを恐れるようになります。
何かを買う余裕がないと言う代わりに、セティは、自分の決断を説明するために、家族の中で設定された規範や文化を反響させることを提案する。我が家では、バター入りのポップコーンではなく、健康的な食べ物にお金を使うことにしています」と言うのだ。
あるいは、「すべてに重厚な説明が必要なわけではありません。お店でおもちゃをねだる子どもを満足させることはできないかもしれないが、衝動的に買いたい些細なものにいちいちお金を使うことはできないし、使うべきではないと子どもに理解させるための種まきは、長い目で見れば子どものためになる。
「ノーと言うことはいいことだ。「私はノーと言うのが大好きだし、ノーと言うだけで済むこともある。
子供たちがお金と関わるのを助ける
セティ氏は、お金について話すだけでなく、子供が大きくなったときにお金との関係においてポジティブな基礎を築けるよう、家族に金銭的な仕事に子供を参加させるよう勧めている。
請求書を支払うところを見せたり、「支払い 」ボタンをクリックさせたりすることを勧める。電気代が高いとか、家賃が高いとか、大声で文句を言わないようにしましょう。その代わり、このお金が子どもたちの頭上に屋根をかけ、ビデオゲームをプレイするための電気を供給しているのだということを子どもたちに伝えよう。
「10代になれば、家族旅行の計画を立てたり、ファミリーカーの購入を手伝ったりできるようになります」とセティは言う。「そうやって、税金やトレードオフについて学び始めるのです。そうやって、実社会で成功できるようになるのです」。
2022/11/26の東洋経済ONLINEのパックンの記事を読んで見ましょう。
パックンが子どもに「80万円」クリスマスに渡す訳 子どもの頃から知っておくべきお金の感覚とは
子どものころから知っておくべき「お金の感覚」
僕は今、2人の子どもを育てています。
親として、彼らに向けて「お金の教育をしたい」と思っていますが、実際にやってみると「難しい!」と感じることが少なくありません。
子どもの頃の僕みたいに、経済的な不安からやりたいことを諦めてほしくはない。
自分が望む未来に気兼ねなくチャレンジできるように育ってほしいのです。
ただ、その一方で、お金は無限にあるものではなく、努力も我慢も計画も必要であることは理解してもらいたい。
僕たちは家族でよく海外旅行に行きますし、子どもたちはいろいろな習い事もやっています。でも、「それが当たり前」だとか、「何でも苦労なく手に入る」などとは思ってほしくありません。
そこで僕がやっているのは、「なんでもすぐに手に入る」という状況をなるべく作らないこと。
子どもたちが欲しいものを買おうとしたとき、必ず話し合いをしています。
まず話すのは、「買わずに済む方法」について。
「本が欲しいというけれど、図書館で借りればいいよね」「その漫画が流行っているなら、友達と貸し借りできない?」「その洋服、似たのを持ってなかったっけ?」といった感じです。
こうやって、まずはお金を払わなくても欲しいものを手に入れる方法がないか、を考えてもらいます。
それでも「どうしても買いたい」というなら、「1週間家の手伝いをしたら買う」などの条件をつけます。
さすがに僕のように10歳から新聞配達をさせることはないにしても、「自分で稼ぐ」という疑似体験はしてもらいたい。
買い物に一緒に行くのも、いい教育の機会です。
たとえば「今日は3000円以内に収めよう。1円単位は四捨五入して、パッと計算してみよう!」みたいに、ゲーム感覚でお店を巡ります。
これは金銭感覚を鍛えることにも、算数の勉強にもなるから、一石二鳥。
レジで会計をするときは、クレジットカードの分割払いや手数料の仕組みなどを話すチャンス。「とにかくリボ払いはダメ!」とかね。
こんなふうに日常の中で金銭感覚を育てることは、結構大事なことだと思います。
親が子どもにお金の話をしないと、とんでもない勘違いをしますから。
息子が小学校低学年のとき、友達から「お前の家、すごく高いんでしょ?」とからかわれたらしく、「パパはいくらで買ったの?」と僕に尋ねたことがありました。
あのとき、逆に僕から「いくらだと思う?」と聞いたところ、「うーん」と考えた末に「1万円くらい?」と言ってきました。
その答えを聞き、笑いながら、「ゆっくりでもいいから、息子にもお金のことがわかるようになってもらおう」と決めました。
自分でお家を買う番がきたとき、息子が1万円しか用意していなかったら困るからね……。
子どものうちだからやっておきたい今ならできる投資法
子どもたちには投資のことも少しずつ教育しています。しかも、口で伝えるだけでは限界があるので、実践形式を取っています。
僕は子どもたちに毎年クリスマスプレゼントとして、80万円ずつ与えています。
「ええっ!」と思った方もいるかもしれませんが、そのお金で何かを買わせるわけではなく、「未来の自分たちのために一緒に投資信託を買う」というスタイルです。
2023年に廃止されてしまう制度ですが、「ジュニアNISA」という非課税制度を使うと年間80万円までならば、投資で得る利益が非課税になります。ジュニアNISAを通じて投資できる商品は、安全性が高いものが厳選されていることもあり、子どもに投資を経験してもらうにはいい方法だと思います。
お金の話で、自分の考えややりたいことをシェアできる
こうやって親子で投資の話をしていると、自分のお金が社会とつながっている「社会の参加者」の実感を得ることに役立ちます。
もちろんジュニアNISAを使わなくても、お金の話は家族の中でできるはずです。
「お金の教育」と思うだけではなく、自分の考えややりたいことをシェアする場だと考えれば、節約や投資の意味も理解できます。そうすれば、家族という夢の実現に協力してくれる最強の仲間ができます。
なんだったら、食卓で『パックン式 お金の育て方』の朗読会でもやってもいいかもよ!