<昨日に続く>
「お金と暮らし」に関して後悔していることのアンケート調査結果をもとに考えています。
⑦ 個人年金に加入しておけばよかった
結論から言うと、この後悔には疑問です。
富国生命の財形年金
私は財形年金を利用しています。住宅を購入した後、50歳代になって富国生命で財形年金を積み立て60歳から受け取りを開始しました。総額420万円を6年間で受け取ることにしました。
保険会社の商品は利子がほとんど付かない
実際に利用した感想を言えば、利子がほとんど付かないので、失敗でした。住宅財形で著得していた1980年代は利子が5%程度だったのですが、その後、保険会社はソルベンシーマージン比率(生命保険会社の経営状態を判断する指標の1つで、通常の予測以上に発生したリスクに対する「支払余力」を表す指標)を引き上げるために、利子率を引き下げたのです。従って、年金について保険会社を利用するメリットはないと思います。
個人年金保険の種類
個人年金保険には、主に「確定年金」「有期年金」「終身年金」の3つの種類があります。
確定年金:被保険者が死亡した場合、遺族は残りの年金受取期間に対応する年金、または一時金を受け取れます。
有期年金:被保険者が死亡した場合、一般的に、既払込保険料相当額または年金原資から、既に受け取った年金の合計額を差し引きし、その残額を一時金で受け取れます。
被保険者が死亡した場合、遺族は残りの保障期間に対応する年金、または一時金を受け取れます。
終身年金イメージ:被保険者が死亡した場合、年金の受け取りは終了します。
被保険者が死亡した場合、遺族は残りの保障期間に対応する年金、または一時金を受け取れます。
保険の年金は高コスト
年金、あるいは同じ役目を果たす商品に関しては、以下の制度を存分に活用して、コストの高い個人年金保険を利用すべきではないと思います。
- 企業型確定拠出年金
- 個人型の確定拠出年金
- つみたてNISA
- (勤めている会社の確定給付年金)
ETFや株式インデックスファンドが有利
また、保険会社や銀行が取り扱っている個人年金よりも圧倒的にコストが安く、利回りの良いETFや株式インデックスファンドを長期保有すれば、リターンが多いので、100歳、110歳まで長生きしても心配ありません。わざわざ利子のほとんど付かない個人保険に加入する必要はないのです。
⑧ 体力のあるうちに不要なものを片付ければよかった
少しずつやれば大丈夫
この回答の意味は良く分かりません。通常、60歳代、あるいは70歳代でも、家の中の片づけはできるので、無理をせず、少しずつ片付ければよいのではないでしょうか。一度にたくさんやろうと思うと、気が滅入ってしまいますから、今日は一つの棚だけをやる、という風に区切ればよいと思います。私は料理をするときにも、一度に全部やろうとすると1時間、あるいは、それ以上かかるので、2回、3回に分けて、それぞれ30分くらいずつ区分けします。
料理も短時間ずつに区分けする
例えば、野菜を切っておく、加熱する、副総菜を作るなどに分けるのです。そうすると、料理も負担を感じることがなく、他のことをやっていて、それが飽きて来た時の気分転換になります。
木の剪定は体力が必要
我が家で、体力のあるうちにやらなければいけないと思ったものは、木の剪定です。レッドロビンを家の北側に植えて、目隠しにしていたのですが、これ以上放置しておくと、台風などで、近所の家に迷惑がかかると思い、直径10㎝くらいの幹をのこぎりで切りました。これは、70歳まで放置しておくと、育ち過ぎて切れなくなってしまいますから、植木屋に頼まなくてはいけません。2~3万円払えば切ってくれるでしょうが、若いうちなら自分で何とかなります。
最終的にはお金で処理できますが、若いうちから少しずつ片付けるようにしたいと思っています。
⑨ 家事をもっとできるようにしておけばよかった
家事は夫婦で分担
家事はかなりの部分、連れ合いがしてくれていますが、料理、掃除などは私の分担もあるので、連れ合いがもし病気になっても、ある程度は私一人で対応できると思っています。
夫婦は2人で一人前
私と連れ合いは、二人で何とか一人前の部分も有ります。例えば、最近では、トイレの水洗用水のタンクが故障したのですが、業者に修理をしてもらうと2万円以上かかります。そこで部品をアマゾンで購入し、YouTubeの映像を見ながらゴムの部分を交換しました。ところが、数週間して、水道局から、「夜間も水が少量使用されているので、漏れているようです。」との連絡がありました。家中の蛇口をしめて水道メーターを見ると、指摘された通り、水道メーターがわずかに動いています。そこで、YouTubeをもう一度よく見ながら修正したところ、水道メーターが止まりました。もう1台の水洗用水のタンクもその数か月後に故障したので、今度は慎重に修理したところ、きちんと治せました。
我が家は2二人で1人前です。
⑩ 老後のレジャー資金を積み立てておけばよかった
贅沢しない
我が家は子供が小さいうちは、あまり贅沢をせず、節約して暮らしていました。自動車は持たず、旅行は、夏休みに海、山に一回行くだけでした。家も狭い社宅住まいで、質素倹約に努めました。子供と一緒に暮らせるだけで十分幸せです。
老後は行きたい人がお金を出す
今は、子供も独立したので、まだ体が動く60歳代になって、旅行を楽しんでいます。我が家の老後のレジャー資金は2種類です。二人が、行きたいところを計画して、自分でお金をパターンが定着してきました。
カリブクルーズは1306の分配金
私の行きたい旅行は、ロックンロールのコンサートを聴きにアメリカに行くことです。大型の客船に乗るので、日本からの飛行機代、フロリダの宿泊代、クルーズ料金がかかります。毎年、1306(TOPIX連動型上場投資信託(ETF))の分配金が100万円ほど支払われるので、それを当てます。
シュノーケリング、ハイキングは給料から
連れ合いは、サンゴ礁の海でシュノーケリングをしたり、アルプスなどでハイキングすることを企画します。連れ合いは、現在も働いているので、その収入を当てます。
今年は3月以降海外旅行には行けないので、来年以降を楽しみにしています。