<昨日に続く>
「お金と暮らし」に関して後悔していることのアンケート調査結果をもとに考えています。
⑪ もっと遊びにお金をかければよかった
人の趣味はそれぞれですから、お金のかかる趣味も、ほとんどかからない趣味も有ります。
家庭菜園と園芸
連れ合いと私の趣味は、似ているようで、微妙にずれています。私は庭で家庭菜園、連れ合いは玄関、ベランダ、屋上で花の鉢植えを育てています。
距離による負担の程度
私は野菜を育てています。家庭菜園をする場所までの距離には、一般的に言って3種類あります。
1.自動車や電車で数十分かけて通う場合:
春から秋にかけては毎日通う必要があるので、交通費だけでかなりの出費になります。また、私には他にもやりたいこと、やるべきことがあるので、家庭菜園ばかりやってはいられません。従って、これは長続きしません。
2.歩いて数分のところに通う場合:
これは、交通費も時間もかからず、毎日数回通っても、それが適度な運動になるので、理想的かも知れません。しかし、仕事を持っていたり忙しい時期は、結構な負担になります。時間が十分ある日でも、雨が降ると気が重くなりますので、足が遠のきます。また、農作業道具、肥料などの保管場所を準備する必要があります。さらに気を付けなければいけないのは、泥棒、いたずらの被害です。私は数年前にブロッコリーを育てていましたが、収穫直前に一晩で全部盗まれてしまいました。ただし、頭を取られても、ブロッコリーは脇芽が結構出るので、それを料理に使えます。
3.家の庭で家庭菜園をする:
家の庭ですから、これこそまさに家庭菜園です。上記1.2.で上げた問題がありません。大きな問題は、都会だと土地代が高くて、庭を持てないことです。一坪200万円とすると、20坪で4000万円ですから、家が買えるほどの金額です。ただし、東京の土地は価値が減りませんから、それをどう考えるかです。4,000万円をSPY(アメリカSPDRのS&P500のETF)で運用すれば、10年で1億円になります。そのメリットと家庭菜園の楽しみを比較考量することになります。この検討を事前にしていたら、普通の人はSPYに4千万円を投資するでしょうね。
すべてが揃う名古屋
東京は就職しやすく、医療施設、学校、エンターテインメントもたくさんある、というメリットがありますが、海、山、川、畑等自然を楽しみたいなら地方都市が恵まれています。その両方を兼ね備えているのが名古屋だそうです。名古屋の人は、日本で一番良い場所は名古屋なので、そこから出たくないそうです。海は知多半島、渥美半島、山は岐阜・長野のアルプスなどがそびえ、そこには多くの渓流も流れています。経済もトヨタをはじめとする自動車産業などが充実しています。ただし、海抜が低いので、東日本大震災直後は津波を恐れ、土地に買い手が付かない時期もあったそうです。100点満点という土地は無さそうです。
海外旅行
土地は最も高い買い物です。次に高いのが海外旅行かも知れません、夫婦や、時には家族で行くと1回50万円として10回で500万円かかるかもしれません。現在はコロナ禍なので、行きたくても海外旅行はできません。今後数年間できなければ、病気になった高齢者は、もう行けないかもしれません。行ける時に、言っておかないといけませんね。
⑫ 株などの投資をしておけばよかった
分配金を除いて27年で7.7倍
全くその通りです。過去27年間のSPY(アメリカSPDRのS&P500のETF)のチャートを見れば、やっておけばよかったと思う人は多いでしょう。そして、現実は日本人が投資をせず、アメリカ人はやっていたのです。SPYは1993年1月29日に43.94ドルでしたが、2020年8月14日に336.84ドルまで上昇しました。7.7倍になりました。
分配金込みで11.97倍
しかも、これは、毎年約2%近い分配金を払った後の数字です。設定来の平均パフォーマンスは、年率9.63%ですから、27年後の2020年には11.97倍になっています。
西暦:年 | 倍 |
1993 | 1.0000 |
1994 | 1.0963 |
1995 | 1.2019 |
1996 | 1.3176 |
1997 | 1.4445 |
1998 | 1.5836 |
1999 | 1.7361 |
2000 | 1.9033 |
2001 | 2.0866 |
2002 | 2.2875 |
2003 | 2.5078 |
2004 | 2.7493 |
2005 | 3.0141 |
2006 | 3.3043 |
2007 | 3.6225 |
2008 | 3.9714 |
2009 | 4.3538 |
2010 | 4.7731 |
2011 | 5.2327 |
2012 | 5.7367 |
2013 | 6.2891 |
2014 | 6.8947 |
2015 | 7.5587 |
2016 | 8.2866 |
2017 | 9.0846 |
2018 | 9.9594 |
2019 | 10.9185 |
2020 | 11.9700 |
自分が間に合わなければ子供に
20歳代、30歳代からアメリカを中心とする世界の株式に投資しておけばよかったと思います。しかし、1980年代は今ほど投資の情報入手も手続きも簡単ではありませんでした。そういう意味では、現在は、SPY、VOO等のETFや<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドなどがあるのですから、個人投資家にとっては恵まれた時代です。そこで、私の子供達には、これらの商品を自動買い付けするように勧めています。