<昨日に続く>
「お金と暮らし」に関して後悔していることのアンケート調査結果をもとに考えています。
⑬ 重い病気になったらどうするか考えておけばよかった
70歳を過ぎたら、いつ突然死ぬか分からない
この問題を普段から真剣に考えている人は、そんなに多くはいないでしょう。病気がちや、兄弟姉妹が若くして亡くなった場合は、考えることがあるかもしれませんが、準備万端というところまでは、なかなか行きません。私の親も、「70歳を過ぎたら、いつ突然死ぬか分からない」と言っていましたが、いざ自分の余命がいくばくもないと知ると動揺していました。
みんなに御礼とお別れを言う
病気の中でも癌は、他の病気と異なり、突然死ぬわけでなく、数か月から数年間の猶予があるので、家族やお世話になった人にお別れの挨拶ができるので、良い面もあると言われますが、その数か月、数年間つらい気持ちでいるのも、結構な負担です。
お釈迦様の教え
生老病死(しょうろうびょうし)は、仏教で言う、 人としてまぬがれられない四つの苦しみですから、なかなか楽には死ねません。
般若心経の教え
私は50歳ころから、般若心経の分かりやすい入門者向け解説本を何冊か読んできました。年齢とともに、少しずつ心構えをするしかないかもしれません。
子供への伝授
お金に関しては、自分で稼いだお金をどのように貯蓄するか、どんな金融商品で運用するのが良いかを伝授し始めています。今のところ、ペーパーにして教えていますが、あまり真剣には聞いてくれていません。若いうちは自分の生活だけ考えれば良いので、お金の心配はあまり必要がないですが、やがて、子供が生まれ、家を購入する頃になると、お金が重要になって来ます。それまでに少しずつ、お金のことを教えてあげられれば良いと考えています。
⑭ 退職までに借金(住宅ローン等)を完済しておけばよかった
無借金
私は50歳の時に、住宅ローンを使わず、現金で支払ったので、今まで借金自体をしたことがありません。
70歳までの住宅ローンは無謀
私の知り合いで、70歳までの住宅ローンを組んだ人がいますが、なかなか同じ給与水準で70歳まで継続して勤務できる人は少ないので、早めに完済する計画をすべきだと思います。現在は80歳までの住宅ローンも有りますが、私には考えられません。
変動金利とインフレ
住宅ローンは、固定金利と変動金利の選択制ですが、現在のような超低金利だと、固定金利と変動金利の差は少ないので、変動リスクを考えれば固定金利を選ぶのが常識的判断です。もしインフレが起きた時に変動金利だと、目も当てられない上場に陥ります。インフレは、首都直下型地震、当南海トラフ地震、個人資産の海外逃避などの要因で発生する恐れがあります。
23区内に自動車は不要
また、東京都23区内に住んでいれば、自動車は不要なので、私は自動車を所有したことがありません。それどころか、運転免許も持っていません。私の子供も、運転は好きで遠くまで自動車で行きますが、やはり、東京23区内なら自動車を持つ必要はないと言っています。その通りです。
地方都市でも駅まで歩ければ自動車不要
地方都市では自動車がいるのかどうかという問題の解答はは、人それぞれです。主要駅から徒歩20分以内なら、基本的に自動車は不要だと思いますが、収入の多寡、他の楽しみとのバランス、住宅購入の必要性等の要素がかかわって来ます。
私は自動車代を負担せず
今、還暦を過ぎた親世代は、マイカーを持つのが普通の時代でしたが、現代の若者はそう思っていない場合も多いようです。連れ合いはマイカーを持ちたがり、私は不要だと主張してきましたので、我が家のマイカーは連れ合いが買ったもので、私は1円も払っていません。それも10年以上前に中古で買ったコンパクトカーを未だにだましだまし乗っています。部品が無くなって来たので、次に故障すると修理できないかもしれません。
⑮ 家を持たずに賃貸でいればよかった
家を持っていると、幼い子供たちと一家団欒で、あこがれの家族に見えることがありますが、特に経費面での問題もあるようです。
◎ 転勤が多いので単身赴任の時期が多く、住宅費もダブルでかかった
全国組織の会社では、住宅を購入すると間もなく転勤を命ぜられ、単身赴任になるとという噂があります。意図的にやっているのか、年齢的にそのようなケースが多いのかは分かりませんが、住宅費や生活費がダブルでかかるようになるのは、デメリットです。
◎ 子供が巣立った後、部屋数が多すぎるので無駄になる
日本は、中古住宅の流通市場が十分に発達していないので、中古になったとたんに資産価値が大きく損なわれます。新築住宅の玄関ドアにキーを差し込んだだけで、資産価値が2割下落すると言われているくらいです。このため、現在の家屋を売りに出して、転居しようとしても、なかなか売る気になれないようです。
◎ 駅に近いマンションに引っ越したいが、駅から遠い一戸建ては買い手が付かない
昭和の高度成長期時代に父親たちが、東京までバスも使って1時間半の通勤時間を要する、高台のベッドタウンに1億円かけて家族4人用の住宅を購入しました。その後、子供二人が家を出て、父親が亡くなると、残された母親は足が悪く、買い物もままならない状況です。郊外のベッドタウンには、おばあさんと猫しか住んでおらず、1億円の住宅は、現在人気がなく買い手が付かない状況です。
◎ 災害に遭うと、ダブル・ローンに苦しむ恐れがある
東日本大震災の後、ダブル・ローンの話はよく聞きますが、これからは、企業の栄枯盛衰も激しいので、雇用の確保を期待することは難しくなる時代です。あまりに若いうちから、多額の借金をして住宅を購入することはリスクが大きいと思います。