連れ合いの運用実績 2021年10月:運用益はテスラ自動車6台分

運用益はテスラ自動車6台分

2007年に投資を始めて、現在の指数は過去最高の174になりました。先月に比べて500万円増加しました。運用益はテスラ自動車6台分になります。

14年間の歴史

最近の上昇だけ見ると、株が上がり過ぎなような印象を受けますが、このグラフを見ると、なかなか感慨深いものがあります。

投資開始直後にリーマンショック

2017年に1000万円の投資を始めて、その直後にリーマンショックの影響を真正面から受け、半分以下に落ちたのです。今まで、銀行預金と勤めていた会社の従業員持ち株会の株式しか持っていなかった人が、投資を始めたとたんに半分に急落してしまったのですから、大きなショックでした。しかも、その後2014年まで株価が回復することはありませんでしたから、7年間、分配金は受け取っていたものの株価は低迷したままで楽しくない時期を過ごしたのです。

証券会社の営業の言う通りにしないことが大事

このような状態の時に、証券会社の営業やプロのアドバイザーは、どう言うのでしょうか。証券会社の営業なら「ここは思い切って損切りしましょう。業績回復の兆しが見え始めたら、買い戻すのが良いでしょう。」とでもいうのでしょうか。証券会社の営業員としては、できるだけ売買をしてもらえれば、手数料収入が入るのですから、いったん売却することを勧めそうな気がします。

債券への分散投資はタイミングが重要

プロのアドバイザーは、「株式だけでなく、債券などにも分散投資することがリスクを減らす良い方法です。」というようなアドバイスをしているのを雑誌などで見たりします。しかし、株価下落の前ならともかくも、株価が下落してから債券を買うのでは、損をしたままで、今後株価が上昇した時の恩恵を受けられない気がします。

私のアドバイス

私が実際にしたアドバイスは「株は上がったり、下がったりするから、何もしないで持ち続けるのが一番良い。」でした。連れ合いは、「今売って、もっと安くなったら買い戻す。」と言い張りましたが、私が「それでうまくいくなら、世界中の人が金持ちになる。何もしないで待っているのが一番良い。」ということを何回も何十回も繰り返し言い聞かせました。

リーマンショックの5年後にETFを追加購入

2013年になると、1306の株価が上昇を始めたので、やっと買う気が出てきました。1306の追加購入をしました。2015年になるとリーマンショック前に株価が戻ったので、VOO(S&P500のETF)を購入し始めました。

新型コロナショックで4割減

しかし、2015年にはチャイナショックが起こり、株価の低迷が続きました。さえない時期が2019年まで続き、新型コロナショック直前には少し伸びたものの、2020年3月には前月に比べ4割減少という恐怖を味わいました。

1年間だけ急成長

この14年間は、リーマンショック、どん底期、伸び悩み時期、新型コロナショック期が13年続いて、最後の1年間が急成長期でした。これだけすさまじい期間を経験したので、これからも並大抵のことではくじけないでしょう。

連れ合いが資産を増やしたコツは以下の通りです。

  1. 金融資産に投資する
  2. 株式ETFに絞る
  3. 銘柄は代表的なもの
  4. 買う
  5. 売らない

1.金融資産に投資する

私の住む近隣は、大学生や若い社会人が多いので、最近20年間で古い家がどんどんアパートに建て直されました。アパート経営のホームページを検索してみると、利回り5%以上が理想的で、最低3%が必要などという記事もあります。連れ合いの17年間の年間平均利回りは3.3%ですから、アパート経営の最低レベルはクリヤーしていることになります。3.3%という数字は、金融資産の利回りとして昭和の高度経済成長期には及びませんが、現在の日本ではかなり良いレベルでしょう。アパート経営と株式ETFの大きな違いは換金に関して流動性があるかどうかです。不動産は、買うときには高く売るときには買いたたかれて安くなりがちです。その点株式市場で毎日大量に取引される株式ETFは、現金に換えようとしたときに、数千万円、数億円程度の規模であればすぐに可能です。

2.株式ETFに絞る

金融資産の代表格は、株式、債券、リート、金などですが、過去200年の動向を見ると、株式の成績が圧倒的に優れています。株式に絞った場合、個別株式は他銘柄に分散しないとリスクが大きいので、ETFに絞ることが得策です。連れ合いが投資を始めたころには低コストのインデックスファンドがありませんでしたが、現在は良いインデックスファンドがいくつかありますので、ETFとインデックスファンドのどちらでも良いと思います。どうしても個別株式をやりたいのであれば、その割合を2~3割にして、残りはETFかインデックスファンドにすることが、分散を実現する良い方法です。

3.銘柄は代表的なもの

連れ合いの保有銘柄は、1306(TOPIX連動型上場投資信託(ETF))、SPY(アメリカSPDRのS&P500のETF)、VOO(アメリカのバンガード社のS&P500のETF)で、それぞれ、日本最大、世界最大、ウォーレン・バフェット推奨の銘柄です。

4.買う

投資で最も大切なことは「買う」ことです。いくら知識があっても、買わなければ資産は増えません。

5.売らない

株価が下がると不安になって売りたくなる人がいます。どんなに下がってもETFやインデックスファンドは持ち続ければ、いずれ価格が上がりますから、売らないことが重要です。日経平均が1989年の最高値を超えていないという話がありますが、分配金や株式分割まで計算に入れると十数年前に最高値を更新しているそうです。連れ合いも、売らずにいたおかげで現在の資産に増えたことを喜んでいます。