連れ合いのポートフォリオ2019年8月

連れ合いの発案

最近連れ合いが「円が高くなってきたから、ドルを買った方が良いかな。」といいました。資産運用、外国為替について成長した証ではないかなと思います。

サブプライム問題、リーマンショック

連れ合いは、2006年まで、従業員持株会で買った個別株式と銀行預金しか持っていませんでした。そこで私が勧めて、1306(TOPIX連動型上場投資信託のETF)とSPY(アメリカSPDRのS&P500のETF)を購入したのです。ところがタイミングが悪く、2007年にサブプライム問題が表面化し、2008年には100年に一度といわれたリーマンショックが起きたのでした。

売って買うか、持ち続けるか

1306もSPYも買った価格の半分以下になりました。連れ合いは、「今売って、もっと安くなったら買い戻した方が良い。」と言い張りました。それに対して私は「それができるなら、誰でも金持ちになれる。株で失敗する人はいなくなる。」という論争をしばらく続けました。結局一度も売らずに持ち続け、連れ合いは株式相場が持ち直し始めたころに追加購入を始めたのです。

株式、外国為替に関心

現在は毎日、日米の株式相場、為替レートをNHKのニュースで見ているので、相場変動に合わせて自分がどのように行動したらよいかを考えているのでしょう。円高ドル安になると自分の資産評価は悪くなりますが、一方でドルの買い時だというプラス面の思考も働くようです。

会社が倒産すると退職金と会社の年金が危険

ところで、連れ合いと私のポートフォリオで異なっているのは、連れ合いのには、DC(Defined Contribution Plan 企業型確定拠出年金)、DB(Defined Benefit Plan 確定給付年金)、財形年金保険がないことです。連れ合いは2000年よりも前に勤めていた会社を退職したので、DC、DBはあり得ません。連れ合いの勤めていた会社は倒産してしまったので、会社の年金は全額が支払われることなく、減額になりました。退職金については就業規則通り支払われたのでしょうか。そのようなことを考えると、毎月毎月DCで受け取った方が安全です。

DCのメリットはポータビリティ

DCであれば、毎月会社が掛け金を支払い、従業員の指示によって運用することになります。転職や倒産の場合には、ポータビリティがあるので安心です。社会経済情勢が大きく変化する時代には、退職金の割合を減らして、DCを大いに活用した方が良さそうです。なお、転職の際にDCの手続きをしない人が結構いるそうですから、必ず手続きをしてください。手続きをしないと余計な経費を払い続けたり、不利な運用を余儀なくされることになります。