◎今日のテーマ:投資に対する不安と対応策6
昨日に続いて、今日は5番目の不安への対策です。
⑤ 暴落したときにどうすればよいか分からない。
リーマンショックの直前にETFを購入
連れ合いは、2007年に、1306(TOPIX連動型上場投資信託のETF)とSPY(アメリカSPDRのS&P500のETF)を合わせて、1000万円購入しました。その年のうちにサブプライムローン問題が明るみに出て、翌年の2008年9月にリーマンショックで、評価額は500万円以下になりました。つまり投資額の半分以下に急落したのです。
損切りした後、より低い価格で買い戻せるか?
連れ合いは「今売って、もっと下がったところで買い戻せば良い。」と主張しました。それに対して私は、「それがうまくいくなら、だれでも金持ちになる。何もしないで待っていれば、必ずプラスになる。」という意見でした。この激しいやり取りが何年も続きました。
ウォーレン・バフェットが11歳の時の経験
アメリカの投資家・資産家であるバフェットは、11歳の時にそれまで働いてためたお金で38ドルの株を買いました。しかし、その後株価が下がりましたが、売らずに持ち続けました。やがて株価が回復して40ドルになったところで売りました。いわゆる「やれやれの売り」で利益確定したのです。ところが、その株価は上昇して202ドルになりました。ここでの教訓は、下がっても売らないということです。特にETFは、数百、数千の株式に分散しているので、株価がゼロになる心配がありません。持ち続ければ必ず、株価は回復します。
(連れ合いの話に戻ります)10年間の投資で高級車2台分の運用益
4年後ぐらいから徐々に株価が上昇を始めました。それまで、売ることも、買うこともできなかったのですが、連れ合いは自主的に追加購入を始めました。そして、その2年後に初めて評価益が出たのです。最初に投資を始めてから7年目のことでした。その後は、チャイナショックもありましたが、少しずつ上向いて、現在は高級車2台分の運用益を計上するまでになりました。最近は私のアドバイスを素直に受け入れて、追加投資を進めています。
個別株式は倒産で価値ゼロに
ところで、連れ合いは、1306(TOPIX連動型上場投資信託のETF)、SPY(アメリカSPDRのS&P500のETF)の上場投資信託とは別に、かつて勤めていた会社の持株会株式(元本400万円)を保有していましたが、その会社が倒産して、400万円がゼロになってしまいました。個別株式とETFの違いは何でしょうか。個別株式は倒産すると価値がゼロになる可能性があります。一方、ETFは1306なら2000社、SPYなら500社に分散投資していますから、倒産する心配がありません。従って長期で持ち続ければ、必ず上昇するので、売らずに持っていることが大事だということです。連れ合いの持株会株式は倒産で価値がゼロになりましたが、私は日銀の異次元緩和開始1年前に1000万円全額を売却して、1306に変換しました。これで価値がゼロになる心配はありませんから、あとは時間が経つのを待つだけです。
Buy and Hold
個別株式はできるだけ早くETFに変換しておけば、暴落しても、いつかは必ず株価が回復するということです。私も、ETFの価格が下がった時に、売却したことはありません。連れ合いも、購入するだけで、一度も売却をしたことがありません。従って、株価が暴落しても1306やSPYのような大型ETFは何もすることがありませんから、放って置けばよいと思います。