パックンが投資について語る

投資についてYouTobeの活躍の場が増えてきました。私も娘と息子のSBI証券の新NISA設定に当たっては、いくつかのYoutubeを見て、ある程度イメージを持ってから作業に入りました。

パックンについては、このブログでも何度か取り上げてきましたが、Youtubeでインタビューに応えていますので、見てみます。

パックン式!世界最強の「投資思考術」とは【アメリカ株】

・子供にはお金を話をします。「今日の夜ご飯を買いに行こうか」と言って、スーパーで「どれくらいすると思う?」だけでいいんですよ、最初は。

・ちょっと数字が好きな子だと、やっぱり複利現象の話の食いつきが良い。

・10年で2倍、20年で4倍、30年で8倍

・余裕資金はどんどん投資した方が良い。エマージェンシー(非常時)資金と言って、独立している方はまず、半年ぐらいの生活費はためておいた方がいいです。

・半年分の生活資金は銀行預金に預けて、残りは全額投資信託を買う。

・基本はインデックスファンドです。お勧めは、S&P500とか、アメリカのマーケット全体のファンドとかが堅いと思います。

・ポートフォリオは、全財産の中で米国株が8割ですね。残り2割は不動産。自分の家と、投資物件が一つあります。債権も3%くらい持っています。この先は債券にシフトしていくと思います。

・僕の場合は株式のアップダウンがあっても大丈夫なくらい株式を持っているから、債券にシフトしなくても大丈夫だと思う。でも、資産ゼロで死にたい人は、老後が近づくと少し債券にシフトしたほうが良い。

・僕は130歳まで生きる気なので、今53歳だから、まだ老後と思っていません。あと50年くらいで老後がスタートかな?

・でも来年、再来年に定年退職しようと思っている方は、債券とか堅いやつにした方が、マーケットのアップダウンに苦しまされないで済むかなと思います。

・今は債券の利回りがめっちゃ良い。債権とは国債のこと。銀行預金は、国債にリンクされているから、国債の利回りが高い時には銀行の金利も高い。でも日本の銀行預金金利は低い、リンクされているのが日本の国債だから。

・今なら、米国債を買うか米ドル建ての定期預金か。

・国債が高いと、社債も頑張らなければいけないので、今は社債も魅力的になっています。つぶれない限りは、満期日まで持っていれば、少なくとも全額は帰って来るし、プラス毎年利息がもらえます。

・僕が来年定年退職するんだったら、この金利ならほとんど債券に換えると思います。例えば、1億円の年利5~6%なら、毎年500~600万円じゃないですか。その上に年金があって、ここまで不動産ローンを完済できているなら家賃ゼロだから。

・不動産の投資は、自分が以前住んでいたマンションを買って、分散として、不動産と株で良いかなと思っている。

・不動産は日本に有って、株がアメリカに有るから地域的な分散もできている。

・仕事が日本、不動産が日本だから、日本に対するエクスポージャー(保有する金融資産のうち、市場の価格変動リスクにさらされている金額や残高やその理櫃のこと)は十分にある。

・金融資産は、基軸通貨である米ドルを持つ。日本がすごく円高になっても、米ドルを持って、物価の安い国にロングステイしていけばよいと思う。リトル東京は、あちこちに有るから、日本が良ければ、マレーシアのリトル東京に暮らせばよい。

・アメリカが破綻したら、貯金が足りないとかそういうレベルの話ではなくなる。

・自分の金融資産ピラミッド。経済力と言ったら、まず自分の稼ぐ力が大事だから、健康で働ける。精神力も強い自分を育てるのが大事。その後はエマージェンシー(非常時)資金があって、これは堅い。債権も堅い。堅いものが下に有れば、どんどん上に行くと遊べる。

お笑い芸人・パックンが貧しかった少年時代、現在の資産運用など“おカネの本音”を語る! 健康・教育への投資を優先し、余剰資金をインデックス投信などで運用|ダイヤモンドZAi最新記事|ザイ・オンライン

・年利が6%の債権が、100~200万円あるだけでも、全然気持ちが違う。14~5年で2倍になるから十分。

・50、60年先の話だったら、余裕で外貨で持っていて良いんですよ。さっきから32倍とか64倍の話をしているけど、為替が2、3割変わったって、60倍増えているんです。60倍の中の2、3割ってなんてことないです。

・だから成長率の高いアメリカ株は、為替が怖いからって、避けるのは得じゃない。

・日本株は前から持っている。

・でもアメリカは、人口も増えているし、市場も成長している。そして世界を相手に商売している。アメリカの大手企業はやっぱり強いと思う。

・アメリカでは、GAFAが生まれた。日本はその間にGAFAは生まれていないけど、GAFAが生まれたのはアメリカだけ。その間に、ヨーロッパで同じようなものが生まれてもいないし、南米でもアフリカでもアジアでも生まれていない。アメリカが強い。

・世界の頭脳がアメリカに集まって、割と規制が緩いところで勝負しているんですよ。そこで抜きん出る企業がインデックスファンドに入って来て、失敗する企業がインデックスファンドから落ちて行くから、インデックスファンドを持っていれば、全世界から集まるトップのビジネスパーソン、イノベーター、チャレンジャーの価値が高まっていれば、その価値のオーナーの一人になれる。

・個別株投資よりも、断然インデックス。

・アメリカ株式市場の9割の取引が機関投資家ですよ。莫大なお金を持って、みんなの命が懸かっている。本人の命もかけているようなトレーダー。多分MBAも持っているでしょうし、毎日、新聞を読んでいるし、分析能力も高いし、裏にアナリストとかもいるでしょうし、AI投資も生かしているでしょうし、大手企業の社長と知り合いだったりもする。マンハッタンのバーでマティーニ飲みながら「最近どうよ」と、社長と話している人が、売ろうとしている株を僕が買う?その人が買いたいと思っている株を僕は売る?僕より100%情報を握っている、プロ中のプロ、人類最強のトレーダーと勝負する気はない。だから個別株に投資は、あまりしない。

・でも、その人類最強の人達が運営している会社のオーナーになれるのが、インデックスファンド。

・そして、長期投資していれば、つわもの同士の戦いで勝ち組のオーナーになれる。個別株を買わなくはないけど、それはピラミッドのてっぺんのところ。わずかな余剰金で、遊ぶ程度、勉強する程度でやっています。たまにヒットすることはある。でも、てっぺんがこけてもピラミッドは揺らがない。

・個別株式は勝負としては面白いけど、僕は日常生活が忙しいし、家族で他のことに集中しているときに、何かニュースがあって僕の持っている株がすとんと落ちたり、がっと上がったりして、「あの時に売れば良かった」、「あの時に買えばよかった」とか後悔するんだったら、最初から持たない。一喜一憂はしたくない。

・インデックスファンドはコストが低い。ETF(上場投資信託:取引所に上場している投資信託で、手数料が低いものが多く、非上場の投資信託と異なり、一日にいつでも売買ができる)はコストが安い。

・僕が万が一病気なっても、不動産が稼いでくれる、株式が稼いでくれる。僕の子供は、少なくとも、社会人になるまでは安心できる。お金のもとを持っているから、すごく気が楽。

・高級車に乗りたいと思っていないし、大した洋服も着ないし、良いバカンスはいくけど、超高級リゾートとかはいかないし、まあまあ良い人生を安心しながらできたら良いと思う。