連れ合いのポートフォリオ2019年11月

リーマンショック直前にETFを1千万円購入

私の連れ合いは、2007年に1306(TOPIX連動型上場投資信託のETF)を約1千万円購入しました。その頃我が家は住宅を購入したばかりで、私の貯蓄はほとんどありませんでした。一方連れ合いは、サラリーマン時代とパートタイマーの仕事で蓄えたお金を、普通預金に入れておいたのです。2007年と言えばリーマンショックが起こる前の年で、サブプライムローンの警戒感も市場では全くありませんでした。そこで私が1306の購入を勧めたのでした。

TOPIXか日経平均か

国内株式のETFとしては、代表的なものがTOPIXと日経平均のETFです。ニュースなどで比較的名前を聞くのが日経平均ですが、市場の動向を良く表すのがTOPIXです。NHKは昔、日経平均という言葉を使わなかった時代がありました。なぜなら、日経というのは民間企業の名前であるので、民間企業を宣伝するような言い方を避けていたのでした。そこで、日経という言葉を使わずに説明していました。正確な表現は忘れましたが、「市場の代表的な株式で構成される指数」というような言い方です。しかし、これはいかにも長く、しかも日経平均以外にも該当する指数がありそうです。このため、数年後には「日経平均」を使うようになりました。

NT倍率

日経平均株価を東証株価指数(TOPIX)で割った数値が、NT倍率と言われます。日経平均株価は値がさ株の影響が強く、TOPIXは時価総額が大きい銘柄の影響を受けやすいという各指数の特色があります。現在の株式市場は、日経平均先物の影響が大きいので、市場全体の株価が上昇していくときは、TOPIXよりも日経平均株価の方が早く上昇しやすいといわれています。NT倍率が大きいときは、市場全体の株価が上昇傾向にあると判断することができます。

NT倍率13.7倍

以前はNT倍率が10倍程度だったこともありますが、現在は13.7倍に上がりました。具体的な銘柄でいうと、指数の中で占めるソフトバンク 、ファーストリテイリング等の値嵩株の割合が高く、一方で銀行などの株価が超低金利政策によって低迷しているからだとされています。

分散化はどちらも十分

日経平均を構成する銘柄数は225、TOPIXは約2000です。TOPIXの方が分散化が図られていますが、日経平均も十分に分散できていると言えます。今から思うと、TOPIXでなく日経平均のETFを買っておけば、数百万円増加していたのですが、株式はいつも良いことばかりではありません。

野村か大和か

さて、TOPIXのETFの中でどの銘柄を選べばよいのかを考えました。当時は、対面証券会社の野村證券と大和証券に強い信頼を置いていたので、この2社が検討対象になりました。経費である信託報酬は、両銘柄とも0.11%で同じでした。私の証券口座が野村證券だったことと、野村が日本最大の証券会社で安心感があったので、1305の大和上場トピックスでなく、1306の野村 TOPIX上場を買いました。当時、1305は東京証券取引所、1306は大阪証券取引所に上場していました。かつて大阪証券取引所に上場されていた株券等は、現在、東京証券取引所に移管されました。

現在のTOPIX銘柄

それでは、今TOPIXのETFを買うとしたらどの銘柄が良いのでしょうか。現在は7銘柄あり、それを信託報酬の低い順に並べました。

コード ETF名 出来高* 乖離率* 信託報酬 (税抜)
1475 iS コアTOPIX 185,976 -0.03% 0.060%
2524 農中 TOPIX 0.15% 0.075%
1348 MAXIS トピックス 68,950 -0.03% 0.078%
1473 One トピックス 210 -0.13% 0.078%
1308 日興 上場TOPIX 107,300 0.02% 0.088%
1305 大和 上場トピックス 52,410 -0.12% 0.110%
1306 野村 TOPIX上場 2,280,390 0.03% 0.110%

ETFのコストはアクティブファンドの10分の一

野村證券の1306は大和証券の1305と並んで信託報酬が最も高くなっています。ETFはインデックスファンドの範疇に入りますから信託報酬はアクティブファンドに比べて10分の1以下です。例えばアクティブファンドで人気のあるレオス・キャピタルワークスのひふみプラスの信託報酬率は1.08%(税込み)ですから、一桁違います。

出来高は野村

出来高は、野村の1306がダントツに多いです。私が取引時間中に売却すると、瞬時に取引が成立します。出来高が多ければ、流動性、換金性が高いので、急いで数千万円を売却したい時などは有利です。

1557(SPY)の売買代金

具体的に例を挙げて考えます。東証に上場している1557というSPY(アメリカSPDRのS&P500のETF)という世界最大の銘柄があります。アメリカでは最大の銘柄ですが、東京にも上場されていて取引があります。しかし、日本での取引量はとても小さいのです。昨日の売買代金は89百万円でした。そこで数千万円も売ろうとすれば、買いたたかれるか、あるいは一日待っていても取引が成立しないかも知れません。また将来、場合によっては償還(銘柄廃止)になるかもしれません。従って、出来高、あるいは、そのもとになる純資産総額というのは大事な検討要素です。私は原則として、純資産総額1兆円以下のファンドは買わないことにしています。

証券コード1475のiシェアーズ・コア TOPIX ETF

信託報酬が最も低い1475のiシェアーズ・コア TOPIX ETFは、ブラックロック社の銘柄です。同社はアメリカ最大のファンドの会社です。また、同銘柄の純資産総額は、現在3200億円を超えていて、将来的には1兆円を超えるでしょうから有望な銘柄だと思います。1475については、別の機会に詳しく検討したいと思います。

連れ合いのポートフォリオ2019年10月

金融リテラシー

連れ合いは2006年までは銀行預金と以前勤めていた従業員持株会の個別株式しか持っていませんでした。それより前には金利の高い商品を単発的に買ったことがあります。日本興業銀行のワリコーの利率が8%だったころに1000万円買ったことがありました。また私に勧められて、富国生命の一時払い養老保険をいくつか買ったことがありました。合計で数百万円だったと思います。当時の一時払い養老保険の利回りは10%を超えていました。1990年代の後半になると、利率の高い商品が市場からなくなり、資産運用に関心を示さなくなりました。大学の生協でパートタイマーの仕事をしたり、その後秘書検定や簿記の資格を取って、時給の良い仕事に移りましたが正規社員では有りません。金融リテラシーはほとんどゼロだったと言えるでしょう。

大事なのは金融の知識でなくバイアンドホールド

最近は、日本の株価と為替相場には少し関心があるようですが、NHKのニュースを見て、「上がった、下がった」という程度です。以前勤めていた会社が倒産して400万円の株式価値がゼロになったり、リーマンショックもチャイナショックも経験して、かなり胆力がついてきたようです。連れ合いは一度買ったETFは売ったことがありません。バイ&ホールドを実践しています。

国内46%、国外54%

ポートフォリオを内外別に見ると、国内は1306(TOPIX連動型上場投資信託のETF)の46%、海外は米国のETFとMMFの合計54%です。このポートフォリオは、そんなに悪くないと思います。国・地域別の分散が図られているかと言えば、日米に集中していますので、必ずしも十分とは言えませんが、アメリカの株式が世界の6割、日本が1割を占めているのですから、世界の7割に分散していると言えます。

通貨も株式と同じ

通貨の分散という面からはどうでしょうか。米ドル、ユーロ、日本円に分散することが大事ですが、現在ユーロは超低金利でユーロMMFが廃止になってしまっています。従って通貨という面からも100点ではないですが80点くらいは付けられるのではないでしょうか。

個別株式ゼロ

このポートフォリオの特徴は、個別株式を持っていないことです。個別株式はリスクが大きく、最悪の場合には倒産して価値ゼロになることもあります。現に連れ合いは倒産を経験しました。もし、個別株式を持つのであれば、20~30銘柄に分散する必要があると思いますが、銘柄選択、リバランス、それぞれの会社の動向把握、売却時期の決定など煩わしいことが山積みです。そういったことが好きで、趣味としてできる人は何をやっても良いと思いますが、連れ合いにはそんな趣味がありません。

暴落のチャンス

USMMFは、もしアメリカ株式が暴落したときにはVOOを買う資金として保有してあります。現在利回りは2%前後なので、完全に遊ばせてある状況では有りません。