健康、食品、運動 1

健康、金、健康寿命

老後に必要なものの中で上位には、健康とお金が入ります。このうち健康については、2000年にWHO(世界保健機関)が健康寿命を提唱して以来、寿命を延ばすだけでなく、いかに健康に生活できる期間を延ばすかに関心が高まっています。

健康でない期間は10年前後

健康寿命が「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」と定義されているため、平均寿命と健康寿命との差は、日常生活に制限のある「健康ではない期間」を意味します。2016年において、この差は男性8.84年、女性12.35年でした。

日常生活の制限

健康寿命における「日常生活の制限」とは、介護や病気などを指し、自立して元気に過ごすことができない状態、支援や介護が必要な状態です。

1年で0.1歳程度の伸び

上記の図の3年後となる2019年の日本人の平均寿命は女性87.45歳、男性81.41歳ですから、1年で0.1歳程度伸びています。

平均値と中央値

平均寿命を見るときに勘違いしやすいのが、平均値と中央値の違いです。平均値は死ぬ年齢の平均ですが、中央値は半分の人が死ぬ年齢です。一般に寿命の中央値は平均値よりも3年長いと言われています。例えば男性の平均寿命が81歳だとすると、それに3を足して84歳まで半数の人が生きるということになります。その違いはなぜ生ずるのでしょうか。人間は生まれてからすぐに、低い確率で死に始めますが、70歳代、80歳代になると多くの人が死に、90歳代には生き残ったほとんどの人が死にます。つまり、死ぬ割合は、平均寿命を軸にした左右対称ではなく、右端のほうは大きな崖になっています。ですから、自分の寿命を考えるときは、平均寿命に3歳を足すことが必要です。

人生100年

さらに平均寿命は0歳児の平均余命ですから、50歳男性の平均余命はそれより高く32.74です。そこに先ほどの3歳を足すと、50+32.74+3=85.74歳になります。普通の人は平均寿命の数字よりも長く生きることを念頭に置きましょう。長生きするリスクを考えると、さらに10年ほど長生きすることも、場合によっては必要かもしれません。私の父親は100歳近くまで生きました。人生百年というのは、あながち非現実的ではないかもしれません。

平均余命

  • 男50歳:32.74歳
  • 男55歳:28.21
  • 男60歳:23.84
  • 男65歳:19.70
  • 男70歳:15.84

RNAワクチンは癌にも有効?

現在、新型コロナウイルスのワクチンとして脚光を浴びているRNAワクチンは、各種慢性疾患や癌に対してもワクチン療法が注⽬されています。そうすると、今後も平均寿命は延び続ける可能性が高くなります。

3割の医療費自己負担

もし、支援や介護が必要なくても、高血圧、高血糖などの治療にはお金がかかります。医療費の3割は自己負担、後期高齢者は1割ですが、現役並み取得者は3割です。そして、その中間の2割負担の人の所得線引きを引き下げることが検討されているようです。

自己負担は3割になりそう

私は、厚生年金以外に確定給付年金を受給していて、それ以外に75歳からは確定拠出年金も受け取ることにしています。年金だけで3種類ですが、さらに内外のETFの分配金も受け取ると、自己負担は1割ではなく、現役並みの3割になりそうです。

3割負担をゼロにする

この3割をゼロにすることはできないでしょうか。できます。それは医者にかからなければよいのです。ただし具合が悪いのに医者にかからないわけにはいきません。医者にかからないように努力することで、医療費をできるだけゼロに近づけることが、お金を節約する方法です。

1%の積み重ねで健康になる

しかし、人間はいずれ具合が悪くなって死ぬのですから、どんなに健康に気を付けていても100%完全な方法はありません。それでも、1%ずつを積み重ねると30%か50%くらい改善できるかもしれません。

健康診断は満点

幸い、私は現在治療している病気や服用している薬はなく、健康診断も全く問題ありません。数年ほど前に少し血糖値が高め(糖尿病予備軍)になりましたが、食べ物や生活を改善して、現在は問題がなくなりました。

健康の情報源

食品や健康についても、資産運用と同じように本、インターネット、テレビ、ラジオなどで情報収集をして、かつそれを実践してきて、ある程度納得のいくものだけ残してきました。それをシリーズでブログに記載しようと思います。

人によって、年齢によってベストな方法は異なる

なお、これは私にとって満足のいくものであって、すべての人にとって良いものかどうかは分かりません。例えば、血糖値を下げるために、白米、食パン、うどん、ラーメンなどは現在ほとんど食べていませんが、この食事は50歳代以上には良いかも知れませんが、エネルギーをたくさん必要とする20歳代、30歳代の若い人には炭水化物が少ないと健康にとって好ましくないようですので、それはご自身で調べて判断してほしいと思います。

情報源

① 本

  • 石原結實:にんじんとリンゴのジュース、ショウガ入り紅茶の作り方を参考にして、それを発展させました。断食については取り入れていません。
  • 藤田紘一郎:腸内環境を整え、免疫力をアップさせる食品などを参考にしました。

② インターネット

  • 健康診断結果の数値と死亡率等の分析結果を参考にしました。健康診断で、要観察とか要治療などという結果が出ても、医学的には全く問題ないことがあります。その理由は、薬品メーカーが学界や医師に働きかけて数値基準を厳しくし、薬品を処方させるようにしているという場合もあるようです。
  • 熊本大学の前田浩名誉教授の「野菜スープ」はがん予防に効果があるらしいということで、参考にしました。がんに対して効果がなくても、腸内環境改善、炭水化物摂取量減少には効果があります。しかも、冷蔵庫の野菜室が定期的にきれいになるのでお勧めです。本も売っていますが、本を買わなくてもインターネットで調べれば、それで十分です。

③ テレビ

あまり熱心に見ませんが、気になるテーマに関しては、たまに見ることがあります。次に二つの番組は、テレビ放送だけでなく、インターネットで文字情報も見ることができます。

  • TBSテレビ:健康カプセル!元気の時間
  • NHKテレビ:ガッテン

④ ラジオ

次の番組は、有名な医師が時々登場して、短時間で簡潔に説明してくれるので、目が覚めたときに興味があれば聞きます。

  • 生島ヒロシのおはよう定食、一直線

<明日に続く>