投資に対する不安と対応策1

◎今日のテーマ:投資への不安にどう対策するか1

投資に対する不安を挙げてみます。

① 投資の知識がない

② 投資すべき商品が分からない

③ どの金融機関を使えばよいか分からない

④ 為替リスク、株式価格変動リスクが不安

⑤ 暴落したときにどうすればよいか分からない

⑥ 誰に相談してよいか分からない。

これらの不安について、私自身が行ってきた方法を述べます。

① 投資の知識がない

日本の1989年のバブルが破裂して、21世紀になるころには、低金利が定着してきました。今後は、銀行預金や財形貯蓄でなく、別の投資方法を見つけなければならないと思うようになりました。

今から20年前、30年前の新聞記事の中に、個人の投資方法として、

  • 国内の株式
  • 外国の株式
  • 国内の債券
  • 外国の債券

の4つの資産に均等に投資をするという方法がありました。

当時の金利は5%超

均等に投資するかどうかは別として、この方法が基本的に良いのではないかと思っていました。しかし、その頃は、生命保険の財形貯蓄の金利が5%などと高く、また、一時払い養老保険が高金利で非課税だったので、それらを利用して、上記の4資産への均等投資は行いませんでした。また、株式や債券と言っても、何をどのように買うかも分かりませんでした。

ETFの出現

21世紀になると、株式のETF(Exchange Traded Funds、上場投資信託)が広く流通し、信頼を獲得するようになりました。一方で、世界的に低金利の時代が続きます。このような背景から、先ほどの4つの資産のうち、国内・外国の株式のETFに投資すればよいのではないかと思うようになりました。

ジェレミー・シーゲルのグラフ

ここで、参考になるのが、ジェレミー・シーゲル(Jeremy J. Siegel)氏の考え方です。彼は、アメリカ・ペンシルベニア大学経営大学院(ウォートン・スクール)の教授で専門は金融論です。

長期運用なら株式投資

彼の主張は、「長期には株式投資が最も報われる」というものです。インデックス・ファンドによる長期投資の有利性を証明しました。

200年で100万倍

横軸は2013年間を取り、縦軸は対数目盛で、1ドルから100万ドルを取ってあります。赤い線が株式市場の指数です。1929年の大恐慌、1970年代の株式市場の低迷期、2000年ごろのITバブルとその崩壊、リーマンショックの時に下がっていますが、おおむね、一直線で伸びています。10年という期間があれば、ほとんどの場合、トータルリターンはプラスになるということが分かります。この過去の推移が、突然終わるというようには思えません。

日本人なので日米の株式ETFに投資

ジェレミー教授の証明したのは、アメリカの株式市場ですが、日本に住んでいる日本人とすれば、日本の株式を加えることによって、資産の分散化を図ることができると考えました。