◎今日のグラフ:財形年金と確定給付企業年金の支払通知書
年金支払額 単位:円 | |
財形(3か月分) | 180,000 |
確定給付企業(2か月分) | 120,000 |
年金の支払通知書
財形(勤労者財産形成促進制度)年金と確定給付企業年金(DB:Defined Benefit Plan)の支払通知書が相次いで届きました。還暦を超えてから、非正規のパートタイマーとなりましたので、年金の受給はうれしいものです。財形年金は3か月分の支払で約18万円、確定給付年金は2か月分の支払で約12万円です。
毎月分配型投資信託の問題点
毎月分配型の投資信託に対する評価は、現在非常に厳しいですが、毎月分配金を受け取れること事態は、受け取る人によってはメリットがあるかもしれません。問題は、元本が削られてしまうことを受給者が知らないこと、コストが非常に高いこと、そして、そのコストがどれほど高いかを知らないこと、が問題だと思います。
各種年金が生活の頼み
それはともかく、私は非正規のパートタイマーの給料だけでは生活できませんので、特別支給の老齢厚生年金以外に、今回通知のあった、財形とDBを頼りにしています。そろそろ生活費に充てている銀行預金が底をついてきたので、場合によっては、1306(TOPIX連動型上場投資信託のETF)を一部売却しなければならないかもしれないと考えていたところです。
財形年金の金利は1.5%
財形年金の積立は、住宅財形を引き出した50歳から始めたものです。金利は1.5%ですので、現在のような超低金利の時代としては、ましな金利水準にあると思います。なお、財形年金で1.5%という金利は富国生命の場合であって、日本生命だと1.0%、銀行ならほぼゼロ%だと思います。ご関心のある方は、それぞれの金融機関にお確かめください。なお、財形年金は6年間の受け取りです。
確定給付年金(DB)導入
確定給付年金は、2000年ごろに創設された制度です。それまでは、税制適格年金という税制がありました。この制度は、その制度を適用する会社が退職金相当額を積み立てれば、税制上の優遇措置を取るというものでした。ところが、税の優遇措置だけ受けて、実際には退職金を積み立てなかった会社が多かったのです。このため、税制適格年金制度を廃止して確定給付年金制度(DB)と確定拠出年金制度(DC)を導入したのでした。
金利は低くとも安定した運用は魅力
このDBとDCという二つの制度の掛け金は両方とも会社が支払います。私の確定給付年金も、かつて勤めていた会社が掛け金を支払ってくれていました。そして、60歳になると給付が始まる仕組みです。この確定給付年金制度の利率は現在2.5%です。私の場合は、20年間の均等受け取りを選択しました。全額を一括で支払いを受けることもできるので、ETFの期待リターンを5%だとすると、それをETFで運用した方が、有利かもしれません。しかしリスクプレミアムをどの程度に想定するかによって、どちらの選択の可能性もあると思います。私としては、金融資産全体のうち8割以上を国内・国外のETFで運用しているので、多少利率が低くても、安定した金額を受け取れる確定給付年金を選びたいと思います。