2010年の元金を100とすると、413に上昇しました。
10年間で4倍以上になったわけですが、その要因は日米株価上昇だけでなく円安の影響も大きいのです。
私が投資を始めた2010年には、1ドル92円でした。その後、アベノミクスで100円を超え、現在は150円前後で推移しています。
<ドル円チャート>
地価 4年連続で上昇 “手が出せない”の声も 今後の見通しは?
ことしの「都道府県地価調査」の結果が公表され、全国平均の地価は去年に比べてプラス1.5%と4年連続で上昇しました。東京圏や大阪圏の伸びは一段と拡大し、地方都市や観光地でも上昇基調が続いています。
「都道府県地価調査」は毎年7月1日時点での全国の土地の価格を調べるもので、国土交通省は2万1400余りの地点の結果をまとめ、16日公表しました。
それによりますと、すべての用途の地価の全国平均は去年に比べてプラス1.5%と4年連続で上昇し、上昇率も去年のプラス1.4%から拡大しました。
用途別でみると住宅地は全国平均でプラス1.0%と4年連続で上昇しました。
このうち「三大都市圏」の上昇率は3.2%で、中でも「東京圏」はプラス3.9%、「大阪圏」はプラス2.2%と伸びが一段と拡大しました。
利便性の高い地域を中心に住宅需要が堅調で、投資を目的とした国内外からの資金の流入も続いています。
「名古屋圏」はプラス1.7%でしたが、伸びは鈍化しました。
「地方圏」の上昇率は0.1%で、札幌・仙台・広島・福岡の「地方四市」ではプラス4.1%でした。
地方都市でも上昇基調が続き、北海道や沖縄県などのリゾート地では別荘やコンドミニアム向けの土地の取り引きが活発です。
また、全国の住宅地で地価が最も高かったのは、7年連続で東京・港区赤坂1丁目で、1平方メートルあたり643万円でした。去年に比べて15.6%上昇しました。
「東京23区」では、住宅地の地価がプラス8.3%と大きく伸びました。マンションなどに対する需要が強く、新築だけでなく中古の物件にも価格高騰の波が及んでいます。
このうち新宿区にある築26年の中古マンションは、2LDKで60平方メートルの部屋が9980万円で販売されています。
地下鉄の駅から徒歩10分ほどという立地と、23階建ての19階で都心を見下ろせる眺望を売りにしています。
今回の「都道府県地価調査」の結果について地価の動向に詳しい不動産調査会社「東京カンテイ」の高橋雅之上席主任研究員に聞きました。
Q.住宅地・商業地ともに全国平均の地価が4年連続で上昇した。
A.緩やかな景気回復に伴って、上昇基調が続いている。その中でも最近では富裕層やインバウンドなどの需要の影響を受け東京や大阪などの中心部でかなり顕著に上昇している。
Q.都市部の上昇の特徴は。
A.東京とか大阪の中心部では、比較的、資金の余裕のある層にターゲットを絞ったタワーマンションなどを集中的に供給する動きが高まっている。またインバウンドも年間で4000万人を超えるような勢いでホテルや商業施設の開発もさらに行われている。それぞれが相乗効果を生んでさらに地価を引き上げている。
Q.地価の上昇は実需なのか。
A.都心部で見ればやや投資側面が強いが、その近郊に関しては人口も増えつつあり住宅ニーズは高まっている。投資一辺倒と言うよりも、しっかりとした実需による上昇と考えている。
Q.都心23区では中古物件の平均価格が1億円を超えたというデータもある。住宅需要は変わっていくのか。
A.これまでであれば、まず賃貸で、結婚した後は中古マンション、最終的には戸建て、という流れがあった。しかし、中古マンションがあまりにも高くなりすぎたので、しばらく賃貸で対応するのか、それとも家族の人数が増えることを見据えて一足飛びで戸建てを買うのか、という流れになりつつある。予算レンジにあわないとして買うよりは借りた方がいいと賃貸を選ぶ人も出ているようだ。
Q.住宅を購入するか、賃貸で暮らすか、どちらにメリットがあるのか気になる人も多い。
A.将来的に資産を形成したい方からすれば、地価の上昇が続くとか、何も災害が起こらない状況であれば、買ったほうが優位だ。しかし、単身の人には負担が大きいし、地価の上昇が今後ずっと続くとも限らない。リスクやライフサイクルを勘案してなにがベストなのかを選んでいく時代になっている。
Q.今後の地価の見通しは。
A.土地の開発は続いているしインバウンド需要もあるので、しばらく堅調に推移し上昇の流れは続くのではないか。一方で、建設資材の高騰などで事業を見直ししたり計画を先のばししたりするケースも増えていて、そうした地域では上昇幅が緩やかになる状況も見えている。今後まだ上がるところと調整が入るところが分かれるのではないか。また、全国津々浦々で地価が上がっているわけではなく人口減少や過疎化の進み具合と比例する形で地価の差は広がっていくと考えられる。