お金と幸せ

◎今日のテーマ:お金と幸せ

2016年7月7日に亡くなった永六輔(えいろくすけ)のお別れの会での黒柳徹子(くろやなぎてつこ 注①)の話です。

「夢で逢いましょう」(注②)のみんな、渥美清(あつみきよし 注③)などはNHKに出ていたんで、有名になるのは早かったんですけど、お金がなくてみんな貧乏でした。でも「中華料理くらいはたべたい」というので、みんなで中華料理を食べに行ったんですけど、渥美さんが「どうしてもエビチリ食べたい。」って言うんで、エビチリは頼んだんですけど、そこにいた人の数からすると、エビの数が少ないと思ったんです。計算して「一人3個」「3個以上食べたら絶対だめだから」って言ったんです。そしたら渥美さんが、「いつか俺が働いて、数えなくてもいいように食わしてやるよ」って言ったんで、その時に永さんが「いやそんなことないよ。今が一番幸せなんだよ。年取って、ものが食べられなくなって、お腹がいっぱいになって、いっぱい余ってても食べられなくなる方が不幸せじゃないか。今のように、みんなで「3個」とか言っている今が一番幸せなんだよ。その頃みんな二十何歳ですかね。その時、永さんて「大往生」(注⑤)みたいなことを、そのときからおっしゃっていたんだな、と思います。

 

注① ザ・ベストテンで久米宏と司会をつとめました。黒柳徹子が書いた「窓際のトットちゃん」は800万部売れ、戦後最大のベストセラーと言われています。

注② NHKで1961年から66年まで放送されたバラエティー番組で、「上を向いた歩こう(注④)」「今日は赤ちゃん」が生まれた番組です。永六輔は放送作家であり、出演もしていました。

注③ 映画「寅さんシリーズ」の主役

注④ 「上を向いて歩こう」(うえをむいてあるこう、英題:スキヤキ、SUKIYAKI)は、坂本九の楽曲。作詞は永六輔、作曲は中村八大、プロデューサーは草野浩二。ビルボード(Billboard)誌では、1963年6月15日付に、現在においても日本人のみならずアジア圏歌手唯一となるシングル週間1位(3週連続第1位)を獲得しました。同誌の1963年度年間ランキングでは第10位にランクインしました。イギリスのジャズマンであるケニーボールが来日したとき、この曲のレコードを持ち帰り、イギリスでカバーしました。その時「上を向いて歩こう」という名前は長いので、ペトラクラークに相談し、日本の料理でイギリス人も知っている「スキヤキ」に決まりました。その後、この曲がアメリカで発売されることになり、坂本九が歌う原曲のまま発売したところ大ヒットしました。この曲の詞が良いと思ったベン・E・キング(スタンド・バイ・ミーのヒット曲で有名)は、日本語のまま歌ってカバーしました。

注⑤ 永六輔の書いたベストセラーで、200万部以上売れました。