◎今日のグラフ:連れ合いの運用実績2018年1月まで
最初に買ったETFがリーマンショックで大打撃
連れ合いは2007年から投資を始めました。初年度は主に1306(TOPIX連動型上場投資信託のETF)で、一部SPY(アメリカSPDRのS&P 500の ETF)にも投資しました。ところが、その翌年の2008年9月にリーマンショックに襲われました。折れ線グラフでも、わかりますように資産価額は半分になってしまいました。リーマンショックは、連れ合いにもショックでした。
損切りして底値を狙うか、Buy And Holdか
その翌々年の2010年に多少は持ち直したのですが、2012年の3月まで底を這うように低迷を続けました。私と連れ合いの間では、1306を保有し続けるべきがどうかで、大激論が続きました。連れ合いは、「一度売ってもっと安くなったら買い戻そう」という方針。私は「何もせずに、放っておけば、いずれ回復する。」という方針です。この激論は何年も続きました。しかし、売らずに持ち続けていると、2013年には少し相場が持ち直しました。この頃から、1036の取得平均単価を下げるべく、連れ合いは少しずつ追加購入し始めました。1306の単価が低い時には追加購入する元気がなかったのですが、株価が多少持ち直したこの頃には、少し買い増そうという元気が出てきたのです。
ドルコスト平均法は機械的に買い続けた方が効果大
2014年になると、平均取得原価引き下げの効果もあって、評価益が出るようになりました。もし、ドルコスト平均法で購入を続けていたら、底値にあった2009年、2010年、2011年、2012年にも着々と追加購入できたでしょうから、評価益が出る時期はもっと前倒しできたはずです。ところが実際には、その時期は、ETFを買う元気がなくなってしまったのでした。ドルコスト平均法は、自分の意思に任せるのではなく、機械的に買い続ける方が良いと思います。
2015年の運用益は大衆車1台分
2015年は世界的に株式市場が好調でしたので、連れ合いの運用益も大衆車1台分ぐらいになりました。2008年には、運用益が出るどころが、運用損が高級車1台分も出落ち込んだのですから、Buy And Holdを貫いて、よくここまで頑張ったという気持ちです。この頃には、さすがに連れ合いも、ETFを売ることは考えなくなりました。
チャイナショックによる打撃
ところが2016年には、チャイナショックが発生して、運用益が半減してしまいました。それでも、この頃にはSPY(アメリカSPDRのS&P 500の ETF)や外貨MMFもかなり増えてきました。
2018年1月の運用益は、高級車1台と大衆車1台の合計2台
2017年6月には自己最高の評価益を記録し、この年の秋には、日本、世界とも株式相場が上昇したことを受けて、折れ線グラフが急上昇しています。外貨MMFが金融資産全体の4分の1を占めていて、アメリカのVOO(アメリカ・バンガード社のS&P 500の ETF)の押し目買いを狙っているのですが、なかなかそのチャンスに恵まれません。2018年1月の運用益は、高級車1台と大衆車1台の合計2台分です。
◎今日のテーマ:ASX200と豪ドルMMF
ASX200の配当は豪ドルMMF
私の資産の中にオーストラリアのETFであるASX200と豪ドルMMFがあります。豪ドルMMFを意図的に持とうとしているのではなく、ASX 200(オーストラリア証券取引所における株価指数)の配当時に数千円、そして毎月末に豪ドルMMF自体の配当としてわずかな金額が加算されるのです。
ETF購入基準は、信託報酬と純資産額
私はETFを購入する際、2つの基準を設定しています。一つは信託報酬が安いこと。私の方針は長期保有ですので、信託報酬が低いことはとても重要です。そしてもう一つは、買おうとするETFの純資産額が1兆円以上であることです。ある程度の純資産額があれば、長年の風雪に耐えられるでしょうし、私だけでなくたくさんの人が買っている証拠にもなりますから、信頼がおけます。ASX 200(オーストラリア証券取引所における株価指数)の純資産額は、3000億円しかないので、私のETF購入基準に達していません。
ASX200は規模より資産分散を優先
私の保有する外貨ETFは、ASX以外はすべてドル建てて、資産分散という観点からは、たとえ最も信任の厚いドルと言えども単一の通貨に集中するのは、好ましくないと思っています。そこで、純資産額は少ないですが、豪ドル建てで、先進国の新大陸であるオーストラリアのETFを加えることにしました。次に、このASX200をどこの証券界会社で買うかが問題です。品揃えが充実しているSBI証券などのネット証券と違い、対面証券の野村証券は品揃えが多くないのですが、その反面、不自由なりのメリットもあります。それは、何を買うかについて悩まなくて済むことです。株とは少し話題が反れますが、俳句にもいくつか決まりがあってすべて自由というわけにはいきません。それでも、その決まりの中での自由や工夫があって面白いと思います。
新大陸のオーストラリアは魅力的
オーストラリアの人口は24百万人ですから、日本の5分の1しかいません。しかし、20世紀における新大陸の成長率は、旧大陸のヨーロッパや日本より高く、21世紀においてもその勢いを維持するのではないかと、個人的に考えています。
そして、ASX 200は野村証券でも豪ドル建てで扱っていたのでした。なお、野村証券では米ドル以外では香港ドル建てのETFがありますが、香港ドルは中国との関係で不安感を拭い切れないので、香港ドル建てETFは持っていません。