生保予定利率の推移:STW AU オーストラリアのETF

◎今日のグラフ:生保予定利率の推移

生命保険の財形貯蓄

三菱東京UFJ銀行の普通預金の金利は0.001%、10年の大口定期の金利は0.01%です。金利の高いイオン銀行の定期は、5年定期が0.1%です。このような低金利に慣れてしまいましたが、30年前はもっと高かったのです。今は、iDeCoやつみたてNISAが脚光を浴びていますが、30年前、40年前は財形貯蓄で積み立てる人が多かったのです。しかも、利率はこのグラフの通り、5%以上の時代が17年間も続いたのです。これだけ高い利率なら、現在の株式によるインデックスファンドに引けを取らないレベルです。財形貯蓄の予定利率は、現在、日本生命で1.0%、富国生命で1.5%です。60歳未満のサラリーマンなら、変動10年個人向け国債より、給与天引きの財形貯蓄は有力な選択肢になるかもしれません。ただし、次の事項をよく踏まえたうえで検討すべきと考えます。

  1. 勤め先が保険会社などの財形を取り入れている人しか利用できません。。銀行は金利が低いので、やめるべきです。
  2. 制度利用の優先順位は、①iDeCo、②つみたてNISA、③税の優遇措置のない投信積立で、それを利用したうえで、更に、元本確保で給与天引きを利用したい場合には、検討対象になると思います。
  3. 現在の低金利の時代が終了すれば、利回りは上昇すると思われますが、変動10年個人向け国債と同程度か、あるいは下回るかは不明です。

高金利の時代の再来

このような高金利の時代は、もう再びやってこないのでしょうか。やってくる可能性は十分にあります。現在の日本銀行による実質的な財政ファイナンスは、いつまでも続けることはできません。したがって、これから十数年後には、資金需給がひっ迫して、かなり激しいインフレと、長期金利の上昇が襲ってくる可能性が高いと思います。米国のように、GDPに対して国債残高が少なければ、金利が上昇してもまだ耐えることはできるでしょう。しかも、少子高齢化の日本と違って、移民もある程度受け入れ、人口も増えているアメリカは今後もGDPが増えることが期待できます。一方で、日本は人口も、移民も全く逆の状態ですから、将来は今以上に国債残高の重しがのしかかってくるはずです。1970年代、1980年代の高金利は明るい高金利でしたが、2020年代、2030年代の高金利は想像できないほど悲惨な高金利になるのではないでしょうか。

◎今日のテーマ:STW AU オーストラリアのETF

資産分散

今日から何日かに分けて、オーストラリアのETFであるSTW AUについて投稿します。私がこのETFを買った理由は、資産分散のためです。このETFは、米欧日以外の先進国をベンチマークとしていて、通貨も米ドルではなく豪ドルです。少し残念なことは、オーストラリアの経済規模が小さいことです。したがって、私のポートフォリオの2%しか占めていません。

SPYと同じ会社

運用しているのは、SPY(アメリカSPDRのS&P500のETF)と同じステート·ストリート·コーポレーションです。この会社は、バンガード社に比べて総経費率が高い傾向にあり、STW AUも0.19%と少し高めです。

1306と同年に制定

設定年は2001年なので、1306(TOPIX連動型上場投資信託のETF)と同時期です。分配は四半期ごとなので、SPYと同じです。

2018年02月28日現在
ティッカーシンボル STW AU
総経費率 0.19%
ベンチマーク S&P/ASX 200 指数
当初設定日 2001年08月24日
基準通貨 豪ドル
ファンド籍 オーストラリア
運用会社 ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ・
オーストラリア・リミテッド
責任法人 ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ・
オーストラリア・サービス・リミテッド
分配頻度 四半期毎
上場取引所 オーストラリア証券取引所(STW AU)
2001年09月01日上場

 

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