401(k)は債券にすべきか?

株価急落と債券

コロナウイルスと原油価格の下落によって、株価が急落しています。株が好調の時は株式に投資したくなりますが、それが急落すれば、債券にリスク分散すべきではないかと思うものです。この問題について、2020年3月12日のニューヨークタイムズ紙が論じています。それを参考に考えてみましょう。以下は私の拙訳です。

コロナウイルスでびくびくしている投資家の質問:自分の401(k)は債券に投資すべきか?

コロナの流行が自分の資産にどう影響するのかを、読者は知りたがっています。お答えします。

最近オンラインでよく聞かれる個人資産に関する質問です:「401(k)を債券に投資すべきでしょうか?」

そうですねえ、いくらか。—―でも全部ではないですよ。

もし、若い投資家なら、そしてコロナウイルス・パンデミックの影響について、たとえ心配しているとしても、大部分は株式に投資して、債券は少しだけにすべきです。債券が入り混じったタイプに投資する投資信託かETFにすべきです。その理由は、株価は、上下動は大きいのですが、大抵の場合、長い間に大きなリターンをもたらし、リタイヤのために必要な蓄えを作るベストな手段だからです。成長のためには株を、そして相対的安定のためには債券を持ちなさい。

株式を買うと、会社の所有権を一部手にすることになりますが、債券は違います。債券は負債の形です。こういう風に考えましょう:債券を買うと、債券を発行する会社や政府にお金を貸すことになります。代わりに、借り手は定期的に利子を支払います。もし、債券を「満期」―6か月後、10年後、30年後―まで持っていれば投資金額が戻ってきます。債券の利子率はたいてい固定されているので、一般的に安定した投資だと考えられています。

しかし、市場金利が変化することもあって、債券もリスクがないわけでは有りません。債券価値は普通の場合、その時の金利に依ります。市場金利が下落すれば、大抵は債券価格は上昇しますし、その逆も真です。機関投資家、債券を満期まで持ち続けることなく、金利の変化に応じて売買します。

機関投資家と同じ事をしてはいけません

もっともよい手法は、自分の居心地の良い株式、債券、現金の組み合わせを選ぶことです。それぞれのバスケットにどれほど保有しておくかについては、大まかな方法が様々あります。「債権を年齢だけ保有する」とすべきだと主張する人がいます。つまり、もし25歳なら債権と現金で25%の投資金額を保有すべきだということです。

他のガイドラインは、債券の保有割合をもっと小さくすることです。20歳代、30歳代なら特にそうです。少なくとも15年以上生きると考えている投資家は、株式と債券を50-50に分けることを勧めます。どれだけのリスクを許容できるかによってすべては決まるのです。

相対的保有比率を守り続けたくないなら、いつリタイヤするかに応じて自動的に比率が変化するような、目標日退職ファンドを検討しましょう。

以上がUSA・TODAYの記事でした。日本において債券を組み込んだ商品として人気のある銘柄をSBI証券の積立設定件数人気ランキングでみましょう。このランキングの上位は以下の通りです。

5位の8資産均等のバランス型と10位の債券型以外はすべて内外の株式です。

順位 委託会社ー銘柄
1位  SBI-SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド
2位  三菱UFJ国際-eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
3位  ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
4位  三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
5位  三菱UFJ国際-eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
6位  三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
7位  ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド
8位  三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)
9位  ニッセイ-ニッセイ日経225インデックスファンド
10位  ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国債券インデックスファンド

10位の<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国債券インデックスファンドを詳しくみてみましょう。

ファンドの特色

  1.  日本を除く主要国の国債に投資することにより、FTSE世界国債インデックス(除く日本、円換算ベース)に連動する投資成果をめざします。
  2. 購入時および換金時の手数料は無料です。

基準価額の推移はこのグラフの通りです。20/03/12 現在11,519円ですから、国債のインデックスファンドはあまり下落していないことが分かります。

組入銘柄は各国の国債ですが、国別の比率は以下の通りです。アメリカが全体の約5割ですが、株式の場合は6割程度ですから、それに比べるとウエイトが少し低くなっています。

通貨別でみると、米ドルは国債組入比率と同じですが、ユーロは37%です。

国・通貨が分散されていることは、資産の安定に寄与しています。

コストに関しては以下の通りです。

  • 購入時手数料  ありません
  • 信託財産留保額  ありません
  • 運用管理費用(信 託 報 酬) 年率0.154%(税抜0.14%)
  • 監査費用  年率0.0011%(税抜0.001%)

投資リスクとしては、金利変動リスク以外に、為替変動リスクなども有りますので注意が必要です。上記の新聞記事はアメリカ紙なので為替リスクをあまり気にしなくて良いでしょうが、日本人が外国債券を買う場合には為替リスクが大きな要素を占めます。特に現在のように、世界的に超低金利の状態では、為替リスクが大きく響きますから、なおさらです。

現在のような低金利の状態では、国内、外国とも債券の魅力はありません。私は現在60歳代の半ばですが、平均的には20年以上の余命があるそうですから、株式ETF・インデックスファンドによる長期投資の姿勢は変わりません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です