SPY(アメリカSPDRのS&P500のETF)の分配金2020年8月

ETFの分配金

野村證券から外国証券分配金支払いのお知らせが届きました。銘柄はSPY(アメリカSPDRのS&P500のETF)です。

分配率は昨年より減少

単位あたり分配金は1.366242ドルで、株価を332.11ドルとすると0.41%になります。昨年の同じ時期は0.49%でしたから、新型コロンショックの影響で少し下落しているようです。

交付日 株価(ドル) 配当等の単価(ドル) 分配率
18/11/05 271.89 1.322611 0.49%
19/02/05 270.06 1.435429 0.53%
19/05/09 288.10 1.233119 0.43%
19/08/05 291.62 1.43164 0.49%
19/11/06 308.94 1.383619 0.45%
20/02/05 332.20 1.569992 0.47%
20/05/08 292.44 1.405559 0.48%
20/08/05 332.11 1.366242 0.41%

バフェット指数

今年2月に付けたSPYの最高値を8月に更新しました。アメリカ経済がそれほど好調でないのに、S&P500の株価はどんどん上がり、バフェット指標は1.80を超えました、1.35を超えると買われ過ぎの水準になり、2000年のITバブル、リーマンショック前は1.40程度でしたから、その水準を大幅に上回っています。

バフェット指標 = 時価総額 ÷ GDP

バフェット指標とは、株式市場の時価総額を名目国内総生産(GDP)で割った値のことです。GDPよりも株式市場の時価総額の方が大きければ値が1を上回り、値が大きいほど株価の割高感が強まります。

経済力に見合った株価

その国の株価は長期的にみるとその国の経済力に見合った水準に近づくという考えから、世界的に著名な米国の投資家の一人であるウォーレン・バフェット氏が重視している指標とされています。

超低金利ではバフェット指標は参考にならない

しかし、現在のように超低金利、金余りのような状況ではバフェット指標は参考にならないようです。新型コロナショックを和らげるために、世界中で財政出動、金融緩和を行い続ける状況では、バフェット指標以上の株価が妥当な水準になるのです。従って、ITバブル、サブプライムバブルを超える水準であっても、各国政府がすぐに財政、金融を方向修正するとは考えにくく、もうしばらくは、世界的な金余りの状況は続きそうです。

SPYの現状確認

ここで、SPY(SPDR® S&P 500® ETF)の現状を確認しましょう。

基準価額 $344.09(米) 2020年08月25日現在 ⇒ 過去最高値水準です。

基準通貨 USD ⇒ 外貨がドルに偏ることは良くないのですが、ユーロはMMFが償還になったため、やむを得ません。

純資産総額 $300,914.64(百万米) 2020年08月25日現在 ⇒30兆円越えです。日本の1306(TOPIX連動型上場投資信託(ETF))のように中央銀行が買い支えているわけでは有りません。

総経費率 0.0945% ⇒ バンガード社のVOOに比べると高いのですが、それでも純資産総額は世界第1位です。

SPDR® S&P 500® ETF は、NYSE ARCA EXCHANGE (Primary)以外に、東京証券取引所にも上場しています(証券コード:1557) ⇒ ただし東京証券鳥秘書の取引量は少ないので注意が必要です。

ベンチマークについて S&P500®指数は、米国の上場企業の中から厳選された500銘柄で構成される指数であり、産業グループの分散は24種以上に及んでいます。

設定日 1993年01月22日

マーケティング・エージェント  ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ・ファンズ・ディストリビューターズ LLC

販売会社 ALPS Distributors, Inc.

分配頻度 四半期毎

3-5年予想一株当たり利益(EPS)の成長率 11.30% 

組入銘柄数  505 ⇒ 同じ会社でも複数種類の株式がある場合があるので500ぴったりではありません。

株価純資産倍率(PBR)   3.64

予想株価収益率(PER)  24.45 ⇒ 日本の株式の場合、15くらいが平均的なので、それに比べると割高です。

下のグラフは2020年7月31日現在の運用実績で、1年以上の各機関では、10%前後で推移しています。S&P500Indexよりは少し劣っているようです。経費が高いことが響いているのでしょうか。

1年間 3年間 5年間 10年間 設定来
SPY基準価額 11.77% 11.84% 11.33% 13.70% 9.63%
S&P500Index 11.96% 12.01% 11.49% 13.84% 9.76%

運用方針

SPDR® S&P 500® ETFは、S&P 500指数の値動きと利回りに、経費控除前で概ね連動する投資成果を上げることを目標とします。

ファンドの特徴
● 長い歴史  米国初のETFとして1993年に米国上場。
● 米国最大  ETFとして米国第1位
● 豊富な取引量  米国での日次売買高約326億米ドル(約3.51兆円)
● 手軽さ   米国株式市場への最も手軽な投資手法の一つとして市場に定着
● 割安なコスト 総経費率は0.0945%(年率)⇒アクティブファンドよりは安い
● 透明性 専用ウェブサイトwww.spdrs.com にて日次のファンド情報が閲覧可能

組入上位銘柄(2020年06月末時点)
マイクロソフト       6.02%
アップル          5.80%
アマゾン・ドット・コム   4.51%
フェイスブック クラスA  2.13%
アルファベット クラスA   1.66%
アルファベット クラスC   1.61%
ジョンソン&ジョンソン    1.45%
バークシャー・ハサウェイ クラスB 1.35%
VISA クラスA       1.27%
Procter & Gamble Company   1.16%

業種別構成比率は下図の通りです。情報技術、ヘルスケア、一般消費財・サービスが上位を占めています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です