社会人とお金20

新社会人へのアドバイス

私は長いサラリーマン人生の間に、資産運用関係の仕事に携わって来ました。その知見をもとに、就職が内定した自分の子供にお金のアドバイスをしました。このブログでは、数回に分けてそれを説明しています。

⑭ 給与明細はファイリングしておく。日本年金機構はいい加減。

私の年金記録も

2007年に消えた年金記録問題が発覚し、納めていた年金の記録がないために年金を支払ってもらえないという事態になった。私の年金を確認したところ、最初の数年は同じ掛金でしたが、数年後に突然2倍になり、その数字がしばらく続いた後、急に掛金が下がっていたのです。誰がどう見ても年金記録が間違っていると思えるのですが、年金事務所に言うと、「給与明細等の証拠を出してくれれば直します。」の一点張りでした。過去数十年の給与明細を取っているはずもなく、そのままになっています。今は、年金記録をインターネットで確認できますが、証拠書類としての給与明細は手元になければ突合できません。マメに保管整理しておかなければなりません。

⑮ 毎月の積み立て

最後に、社会人になって給与をもらうようになると自動積立をセットしておく必要があります。その案が次の通りです。

1.確定拠出年金

最近はiDeCoの広告宣伝が多いのですが、会社のDCで確定拠出年金の掛け金枠を全額使ってしまう場合にはiDeCoを使えません。会社のDCなら外国株式インデックスファンド、iDeCoならDCニッセイ外国株式インデックスを選択するのが良いと思います。

2.つみたてNISA

最も低コストの<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドかeMAXIS Slim 先進国株式インデックスが良いと思います。

3.積立投資信託(特定口座)

2。のつみたてNISAと同じ2銘柄が良いと思います。なお、2019年9月に発売されるSBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドは最小コストなので有望と思われます。

4.ETF毎年自分で買付(特定口座)

将来的にはインデックスファンドだけでなく、外国のETFの方が低コスト化を図れるので、VT(バンガード社の世界のETF)、またはIVV(ブラックロック社のS&P500)、VOOを毎年定期的に買い付けることも検討するのが良さそうです。

区分 税金 証券会社 商品 毎月の掛け金
1 (DC企業型、iDeco個人型)確定拠出年金 節税 勤務する会社の指定金融機関、SBI証券 DC企業型なら外国株式インデックスファンド、iDeCo個人型ならDCニッセイ外国株式インデックス 55,000
2 つみたてNISA 節税 SBI証券 <購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド 33,333
3 積立投資信託(特定口座) 課税 SBI証券 eMAXIS Slim 先進国株式インデックス(毎年1万円加算)、またはSBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド 11,667
4 将来的給与が上がった場合

(ETF毎年自分で買付(特定口座))

課税 SBI証券 VT(バンガード社の世界のETF)、またはIVV(ブラックロック社のS&P500)、VOO (100万円程度)
合計 100,000