◎今日のグラフ及びテーマ:JIS&T確定拠出年金投信商品比較 トータルリターン
今日はJIS&T(日本インベスター・ソリューション・アンド・テクノロジー株式会社)DC商品のトータルリターンの話です。
ホームページの構造
同社のホームページを見ると、1年リターンが表示されています。最初に気が付くのは、このホームページが、使いにくい構造になっています。どこにリターンが表示されているのか、直感的には分かりにくいと思います。
DCは長期保有なのに、リターンは1年だけ?
次に、リターンは1年リターンしか表示されていません。ファンドは通常、3年、5年、10年、設定来が表示されるのではないでしょうか。確定拠出年金は10年、20年、30年という長期で運用するのですから、1年だけというのはどうでしょうか。それとも、私の見方が悪くて見つけられなかっただけでしょうか。そうでなければ、申し訳ない。
主要投資対象 | ||
MHAMライフナビ2020 | バランス | 0.92 |
MHAMライフナビ2030 | バランス | 7.63 |
MHAMライフナビ2040 | バランス | 10.97 |
MHAMライフナビインカム | バランス | 2.99 |
MHAMスリーウェイオープン | バランス | 2.54 |
DIAMライフサイクル安定型 | バランス | 4.48 |
DIAMライフサイクル安定成長 | バランス | 8.42 |
DIAMライフサイクル成長型 | バランス | 12.16 |
MHAM世界8資産ファンド | バランス | 11.07 |
MHAM物価連動国債 | 国内債券 | 0.25 |
シュローダー年金日債 | 国内債券 | 0.59 |
MHAM株式インデックス225 | 国内株式 | 20.55 |
MHAMTOPIXオープン | 国内株式 | 21.34 |
MHAM日本株式 | 国内株式 | 24.83 |
DIAMジャパンセレクション | 国内株式 | 29.11 |
新光投信ディープバリュー | 国内株式 | 16.96 |
DIAM外国債券インデックス | 海外債券 | 4.69 |
DIAMGボンドCコース | 海外債券 | 0.09 |
DIAMGボンドDコース | 海外債券 | 4.31 |
DIAM新興国株式インデックス | 海外株式 | 32.42 |
フィデリティ・グローバル | 世界株式 | 22.17 |
MHAMJ-REITインデF | 不動産投信 | -7.21 |
MHAM株式インデックス225のリターンは1306並み
2017年は世界的に株式市場が活況を呈していましたので、それを反映して株式のリターンが高い結果でした。色で言うと、緑、ピンク、オレンジの棒グラフが高くなっています。債権を含むバランス型がそれに続き、超低金利の債券が1%未満になっています。MHAM株式インデックス225とMHAMTOPIXオープンは信託報酬が低めですので、パッシブのインデックスファンドだと思われます。1年間のトータルリターンは、20%程度なので1306(TOPIX連動型上場投資信託のETF)と同程度です。従って、結果としてのリターンには満足しています。残りの株式3銘柄は信託報酬からすると、アクティブファンドかもしれません。良い成績のファンドも、悪い成績のファンドもあります。あまり高いリターンは期待しないので、私が今保有している「MHAM株式インデックス225」は、悪い選択ではなかったと思います。すべての商品のうち、「MHAMJ-REITインデF」だけがマイナス・リターンになっています。私はREITの状況が分からないのですが、1343のETF(東証REIT指数連動型上場投信)でも最近1年間でー7.1%ですので、マイナス・リターンが相場といったところなのでしょう。
これからは国内株式か新興国株式か
ところで、私は現在DCの運用商品を、「MHAM株式インデックス225」のままにするか、それとも「DIAM新興国株式インデックス」に変換するかを検討しています。変換する場合、100%にするか、当面50%にするかも検討課題です。新興国株式は、一昨年くらいまでの10年間は、あまり成績が良くなかったのですが、最近は世界的好景気のおかげもあって、リターンが改善しています。今後1~2年ではなく、10年、20年後を考えた時に、中国、インドなどの成長をどう見るかが大事になると思います。これら新興国の世界におけるウエイトが高まり、日本のウエイトが下がると思っていますが、いつから新興国の株式、ETFを買い増して行くかが大事だと思います。つい最近までは、日経平均が23,000円になったら、新興国株に変換を始めようかとも思っていたのですが、あっという間にその水準を超えてしまいました。更に最近では、日経平均が3万円になるという話も、ちらほら聞こえてきましたので、それまで待とうかとも思っています。
DC商品の比較は1年だけでなくもっと長期も必要
それはともかく、過去の日本と新興国の成績の比較をすると、新興国の方が良い成績です。しかし、過去3年間、5年間ではどうなのでしょうか。JIS&T(日本インベスター・ソリューション・アンド・テクノロジー株式会社)のホームページには、このデータが見つからないので、他からデータを持ってきて、棒グラフにしました。このグラフからわかることは、過去3年、5年のトータルリターンは、日本の株式の方がずっと成績が良かったということです。特に5年間の年率では、2倍ほど日本の方が良かったことになります。
やはり、日経平均が3万円になったら、新興国株式に変換することにしましょうか。どうしましょうか。