JIS&T(日本インベスター・ソリューション・アンド・テクノロジー株式会社)確定拠出年金投信商品2018年1月②トータルリターン

◎今日のグラフ及びテーマ:JIS&T確定拠出年金投信商品比較 トータルリターン

今日はJIS&T(日本インベスター・ソリューション・アンド・テクノロジー株式会社)DC商品のトータルリターンの話です。

ホームページの構造

同社のホームページを見ると、1年リターンが表示されています。最初に気が付くのは、このホームページが、使いにくい構造になっています。どこにリターンが表示されているのか、直感的には分かりにくいと思います。

DCは長期保有なのに、リターンは1年だけ?

次に、リターンは1年リターンしか表示されていません。ファンドは通常、3年、5年、10年、設定来が表示されるのではないでしょうか。確定拠出年金は10年、20年、30年という長期で運用するのですから、1年だけというのはどうでしょうか。それとも、私の見方が悪くて見つけられなかっただけでしょうか。そうでなければ、申し訳ない。

主要投資対象
MHAMライフナビ2020 バランス 0.92
MHAMライフナビ2030 バランス 7.63
MHAMライフナビ2040 バランス 10.97
MHAMライフナビインカム バランス 2.99
MHAMスリーウェイオープン バランス 2.54
DIAMライフサイクル安定型 バランス 4.48
DIAMライフサイクル安定成長 バランス 8.42
DIAMライフサイクル成長型 バランス 12.16
MHAM世界8資産ファンド バランス 11.07
MHAM物価連動国債 国内債券 0.25
シュローダー年金日債 国内債券 0.59
MHAM株式インデックス225 国内株式 20.55
MHAMTOPIXオープン 国内株式 21.34
MHAM日本株式 国内株式 24.83
DIAMジャパンセレクション 国内株式 29.11
新光投信ディープバリュー 国内株式 16.96
DIAM外国債券インデックス 海外債券 4.69
DIAMGボンドCコース 海外債券 0.09
DIAMGボンドDコース 海外債券 4.31
DIAM新興国株式インデックス 海外株式 32.42
フィデリティ・グローバル 世界株式 22.17
MHAMJ-REITインデF 不動産投信 -7.21

MHAM株式インデックス225のリターンは1306並み

2017年は世界的に株式市場が活況を呈していましたので、それを反映して株式のリターンが高い結果でした。色で言うと、緑、ピンク、オレンジの棒グラフが高くなっています。債権を含むバランス型がそれに続き、超低金利の債券が1%未満になっています。MHAM株式インデックス225とMHAMTOPIXオープンは信託報酬が低めですので、パッシブのインデックスファンドだと思われます。1年間のトータルリターンは、20%程度なので1306(TOPIX連動型上場投資信託のETF)と同程度です。従って、結果としてのリターンには満足しています。残りの株式3銘柄は信託報酬からすると、アクティブファンドかもしれません。良い成績のファンドも、悪い成績のファンドもあります。あまり高いリターンは期待しないので、私が今保有している「MHAM株式インデックス225」は、悪い選択ではなかったと思います。すべての商品のうち、「MHAMJ-REITインデF」だけがマイナス・リターンになっています。私はREITの状況が分からないのですが、1343のETF(東証REIT指数連動型上場投信)でも最近1年間でー7.1%ですので、マイナス・リターンが相場といったところなのでしょう。

これからは国内株式か新興国株式か

ところで、私は現在DCの運用商品を、「MHAM株式インデックス225」のままにするか、それとも「DIAM新興国株式インデックス」に変換するかを検討しています。変換する場合、100%にするか、当面50%にするかも検討課題です。新興国株式は、一昨年くらいまでの10年間は、あまり成績が良くなかったのですが、最近は世界的好景気のおかげもあって、リターンが改善しています。今後1~2年ではなく、10年、20年後を考えた時に、中国、インドなどの成長をどう見るかが大事になると思います。これら新興国の世界におけるウエイトが高まり、日本のウエイトが下がると思っていますが、いつから新興国の株式、ETFを買い増して行くかが大事だと思います。つい最近までは、日経平均が23,000円になったら、新興国株に変換を始めようかとも思っていたのですが、あっという間にその水準を超えてしまいました。更に最近では、日経平均が3万円になるという話も、ちらほら聞こえてきましたので、それまで待とうかとも思っています。

DC商品の比較は1年だけでなくもっと長期も必要

それはともかく、過去の日本と新興国の成績の比較をすると、新興国の方が良い成績です。しかし、過去3年間、5年間ではどうなのでしょうか。JIS&T(日本インベスター・ソリューション・アンド・テクノロジー株式会社)のホームページには、このデータが見つからないので、他からデータを持ってきて、棒グラフにしました。このグラフからわかることは、過去3年、5年のトータルリターンは、日本の株式の方がずっと成績が良かったということです。特に5年間の年率では、2倍ほど日本の方が良かったことになります。

やはり、日経平均が3万円になったら、新興国株式に変換することにしましょうか。どうしましょうか。