外国の相続税、現金運用は日本とは異なっています。最近の事情を垣間見てみましょう。
英国、相続税でより多くの資金を調達へ
2024年10月18日
UK to raise more from inheritance tax, BBC reports
レイチェル・リーブス英財務相は、10月30日の予算案で相続税からの徴収額を増やすと、BBCが金曜日に報じた。
労働党が7月の選挙で勝利して以来、リーブズ氏が初めて発表する財政声明では、政府の日常予算の大幅な不足をどのように補填するかが示される。
BBCは、相続税の免除や軽減措置に関する多くの変更が検討されていると、名指しした情報源を引用することなく報じた。
相続税の変更についてコメントを求められた財務省は、「財政イベント以外の税制変更に関する憶測についてはコメントしない」と答えた。
相続税は、325,000ポンド(2009年以来変わっていない)を超える遺産額に対して40%の税率で支払われる。
現在、相続税は死亡者のわずか4%しか支払われておらず、年間約75億ポンド(98億ドル)が徴収されている。
相続税には、実家を若い世代に譲渡するための手当や、事業や農業に関する軽減措置がある。
リーブズ氏は予算全体から、400億ポンド規模の増税と歳出削減の導入を検討していると言われており、財政状況を安定させつつ、サービスへの投資を行うことを視野に入れている。
日本の相続税の速算表
法定相続分に応ずる取得金額 | 税率 | 控除額 |
---|---|---|
1,000万円以下 | 10% | - |
1,000万円超から3,000万円以下 | 15% | 50万円 |
3,000万円超から5,000万円以下 | 20% | 200万円 |
5,000万円超から1億円以下 | 30% | 700万円 |
1億円超から2億円以下 | 40% | 1,700万円 |
2億円超から3億円以下 | 45% | 2,700万円 |
3億円超から6億円以下 | 50% | 4,200万円 |
6億円超 | 55% | 7,200万円 |
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CNBC Make it 2024年10月18日
連邦準備制度理事会(FRB)が金利を引き下げ始めたとはいえ、預金証書で競争力のある金利を固定することは可能だ。
CDは数ヶ月から数年の期間固定金利を提供し、普通預金の平均0.57%に比べ、現在約4%から5%という高い金利が一般的だ。
つまり、1万ドルの預金を1年で400ドルから500ドル稼ぐことができるのに対して、普通預金口座ではわずか57ドルだ。これは、より高いリスクを伴う投資なしで得られる最高の金利である。
しかし、CDの場合、金利の高さと引き換えに、資金が数ヶ月から数年の一定期間固定されることになる。
ウィスコンシン州の公認ファイナンシャル・プランナー、ジェレミー・ケイル氏は、「CDは、特定の期間資金を必要としない場合には、現金の保管場所として最適です」と言う。
CDが当面の現金保管場所として最適な理由
CDは、数カ月から数年間は必要ないお金のための賢い選択肢なので、家や車の頭金など、購入資金を貯めている人には理想的だ。CDは不安定な金融市場に連動していないためリスクが低く、通常、連邦預金保険公社によって預金者1人につき1銀行あたり25万ドルまで預金が保護される。
ただし、早期引き出しはペナルティーが課せられ、せっかくの利息が帳消しになってしまうので、期間終了前の引き出しは避ける必要がある。
また、高利回りの普通預金口座の中には同様の金利を提供するものもあるが、CDは全期間固定金利が保証されている。対照的に、普通預金金利は変動金利であり、FRBが金利引き下げを続け、さらなる引き下げが予想される中、低下する可能性がある。
基準金利は現在の4.75~5%から2026年には2.5%まで低下すると予測されている。FRBの金利は普通預金金利に直接影響するため、普通預金金利もさらに低下する可能性が高い。
しかしCDの場合、固定金利は変わらない。「高利回りの普通預金口座やマネー・マーケット口座で現金を持っているよりも、CDの方がより確実で、その期間中、より高い金利が得られる可能性が高いでしょう」とケイル氏は言う。
CDとは
Certificate of Depositの略称で和訳は譲渡性預金。第三者に指名債権譲渡方式で譲渡することができて、自由に発行条件を定めることができる預金のこと。
CDは短期金融市場で売買されており、CD3ヵ月物の金利は、短期金利の重要な指標である。 また、M3(M1+準通貨+CD)が、金融機関から日本経済全体に供給されている通貨の総量を示す「マネーストック統計」の代表的な指標になっている。