◎今日のテーマ:連れ合いのポートフォリオ2019年5月
13年前は銀行預金と従業員持株会の株式のみ
連れ合いが2006年まで保有していた金融資産は、銀行預金と自分が以前勤めていた会社の従業員持株会で買った個別株式でした。
ETFに投資したとたんにリーマンショック
2017年に私の勧めもあって、1306(TOPIX連動型上場投資信託のETF)とSPY(アメリカSPDRのS&P500のETF)をこうにゅうしました。その直後に、サブプライム問題、リーマンショックが起き、更には勤めていた会社が倒産して株式が紙切れになり、散々な目に遭いました。
「買いっぱなし」がベスト
しかし、それから10年以上経っても、決してSPYと1306を売らずに持ち続けました。その結果、多少なりとも利益が出ています。私の場合は運よく資産が2倍近くになりましたが、運の悪かった連れ合いも多少の利益は出ています。Buy and Hold (買いっぱなし)が功を奏したと思います。
ETFかインデックスファンドか
1306は、野村證券の東証株価指数ETFです。分散投資するにあたって、日本国内の投資信託で候補になるのが次の4つでしょう。
① TOPIXのETF
② 日経平均のETF
③ TOPIXか日経平均の非上場のインデックスファンド
④ アクティファンド
アクティブファンドは買いたくない
④のアクティブファンドについては、全国紙、経済誌、資産運用の月刊誌などで盛んに取り上げられますが、それらのメディアはすべて金融機関から広告宣伝料をもらっているの、アクティブファンドを前面に押し出したいのです。
信託報酬が高い
アクティファンドの問題点は、運用管理費用(信託報酬)が高いことです。資産の1~3パーセントです。ETFの0.1と比較するとけた違いです。10年、20年経つと、この1%、2%の差が大きく響いてきます。
バフェットもETFを推奨
それでもリターンの点で、アクティブファンドがインデックスファンドを上回れば良いのですが、世界で最も有名な投資家で、9兆円の資産家でもあるウォーレン・バフェットもインデックスファンド(具体的には、VOO(バンガード社のS&P500ETF))を推奨し、実証して見せた通り、アクティブファンドがインデックスファンドに勝るということはできません。従って、趣味で買う以外がアクティブファンドはやめた方が賢明です。趣味にはお金がかかるものですし、同じ趣味なら、信託報酬のかからない個別株式を多数銘柄保有して分散化する方が合理的だと思います。
インデックスファンドの信託報酬は安くなった
③のインデックスファンドは、数年前まで信託報酬が最低でも0.5%程度と、ETFにはっきり負けていましたが、SBI証券や楽天証券などのネット証券なら0.1%台で購入できるようになりましたのでETFに遜色が無くなりました。更に、インデックスファンドはETFと違って少額で購入できますので、とても便利です。ただし、野村證券や大和証券などの対面証券では、eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)、<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド等低コストの商品は買えません。
ETFはTOPIXと日経平均のどちらでも良い
②の日経平均のETFについては、資産分散が十分に図られている日本の代表的インデックスファンドなので、有力な選択候補ですが、経済評論家の中には、市場全体の動きを表すTOPIXのETFに劣るという人もいます。
VOOの信託報酬は0.03%
連れ合いのポートフォリオに戻りますが、外国のETFでは、アメリカS&P500のETFである、SPYとVOOを合計で38%保有しています。連れ合いが資産運用を始めた2007年には、まだVOOしか発売されておらず、SPYだけでした。VOOの信託報酬は0.03%、SPYは 0.0945%で3倍以上の開きがありますから、追加購入する場合には、VOOを選択しています。