主な金融商品の金利、予定利率、リターン 2020年10月

気になる金融商品のデータ

外貨MMF、銀行預金金利、国民年金基金や小規模企業共済の予定利率、投資信託やETFのリターンなど、気になる金融商品のデータを定期的に確認することは重要です。

そこで、一覧表にしました。

20年10月
USMMF 0.175
豪ドルMMF 0.073
英ポンドMMF 0.025
カナダドルMMF 0.123
NZドルMMF 0.161
三菱UFJ銀行普通預金 0.001
三菱UFJスーパー定期1年 0.002
日本生命財形貯蓄 予定利率 0.700
国民年金基金 1.500
小規模企業共済 1.000
<購入・換金手数料なし> ニッセイ外国株式インデックスファンド 1年リターン 8.600
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) 8.000
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 12.100
ひふみ投信 1年リターン 23.230
ひふみプラス  1年リターン 23.460
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド 1年基準価額登録率 7.040
セゾン資産形成の達人ファンド 1年基準価額登録率 11.080
SPY 1年トータルリターン 14.350
VOO 1年トータルリターン 14.290
VT 1年トータルリターン 8.910
米10年国債 金利 0.770
10年変動金利型個人向け国債 0.050

外貨MMF

USMMF、豪ドルMMF、英ポンドMMF、カナダドルMMF、NZランドMMFは、野村證券の外貨MMFです。ヨーロッパが超低金利になるまでは、ユーロMMFも有ったのですが、超低金利で運用できなくなり償還されました。私は、英ポンド以外の外貨MMFを保有していたことがありましたが、超低金利になったために、USと豪ドル以外はすべて売却しました。

外貨MMFは分配金のみ

USMMFと豪ドルMMFも、ETFの分配金をMMFで受け取って、そのままにしてあるだけで、わざわざ買ったものではありません。現在の利回りが0.2%未満と、極めて低水準なので、外貨MMFに投資するという性質のものではなく、ETFを買うための外貨預り金という程度の物でしょう。リーマンショック前は、USMMFの利回りが2%、豪ドルMMFが6%もあったのですから、隔世の感があります。

銀行預金はコスト削減に走る

銀行の普通預金は0.001%、スーパー定期でも0.002%しかありません。我が家の近くの三井住友銀行は、来店予約が必要になり、お客はATMコーナーで用を足しています。コスト削減のために、できるだけインターネットやATMで取引してもらって、人件費などのコストを削減しようという方針は理解できるのですが、それで本当に良いのかどうか、疑問に感じています。

すべてペーパーレスでは不安

私は、SBI証券などのネット証券を使わずに、対面窓口のある野村證券を使い続けています。現在のように、ネット証券の品揃えが充実し、取引の低コスト化が図られると、ネット証券の優位性は明らかです。しかし、最近ゆうちょ銀行のキャッシュレス決済サービスを悪用した貯金口座からの不正引き出しによる被害が相次いでいる中、ITの評論家は、定期的に紙による確認を勧めています。インターネットで、メールが送られてきても、それを開いてじっくりと確認する人は、いったいどのくらいいるのでしょうか。やはり、銀行の預金口座の残高は、定期的に通帳記入して内容を確認した方が良いと思います。将来、もし通帳発行に経費が掛かるようになっても、お金を払い、それを習慣化しておいた方が良いと考えています。

財形の時代は終わった

財形貯蓄(勤労者財産形成貯蓄制度)については、新規受付を止めている生命保険会社が多く、その時代は過ぎ去ったという印象です。財形貯蓄の良いところは、以下の通りでした。

  • 会社の福利厚生で実施されていたので、給与天引きのため、手間がいらずに貯蓄できた
  • 会社に出入りしていた生命保険のおばちゃんが、細かい所まで教えてくれたので、申し込みのハードルが低かった
  • 引き出しにくいので、無駄遣いせずに貯められた
  • 生命保険会社の財形は、予定利率が高い時には5%を超えていた

低利率では魅力のない財形

しかし、日本における資産バブルの崩壊、ITバブル、リーマンショックなど経て、高い利率を生命保険会社が提供できない時代になりました。(なお、銀行の財形貯蓄は金利が低いので、問題外です。間違って銀行の財形に入っていた人は残念でした。)

イデコ、つみたてNISA、低コストインデックスファンド

一方で、企業型確定拠出年金やイデコ(個人型確定拠出年金)の制度が始まり、併せて、<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド等、高利回り低コストの投資信託が登場したことで、財形の魅力は全くなくなりました。

10年前に財形の積立は終了

私は、住宅財形(2002年に終了)、財形年金206年に終了)、一般財形(2010年に終了)を利用しましたが、積み立ては2010年ですべて終了しました。その後は1306(TOPIX連動型上場投資信託(ETF))やSPY(アメリカSPDRのS&P500のETF)等のETFを中心に、確定拠出年金、つみたてNISAでインデックス型投資信託を利用しています。

国民年金基金と小規模企業共済は低利率

私はサラリーマンだったので、国民年金基金と小規模企業共済は利用したことがありませんが、予定利率がそれぞれ、1.5%と1.0%と低めなので、貯蓄の中では一部にとどめ、あまりウエイトをを大きくしない方が懸命のようです。