新型コロナウイルスの影響
野村證券からETF分配金のお知らせが届きました。今年は昨年よりも少し減っています。新型コロナウイルスの影響と思われます。6月は昨年より大幅に減っていたので、それに比べると下げ幅はわずかです。最近1年間の分配率は2.4%でした。昨年の3.54%に比べるとかなり下落しました。
交付日 | 株価 | 配当等の単価 | 分配率 |
2018/10/4 | 54.94 | 0.2216 | 0.40% |
2019/1/8 | 50.53 | 0.3109 | 0.62% |
2019/4/2 | 55.04 | 0.3059 | 0.56% |
2019/6/25 | 54.72 | 0.9598 | 1.75% |
2019/10/2 | 52.5 | 0.3215 | 0.61% |
2020/1/7 | 58.21 | 0.3313 | 0.57% |
2020/3/31 | 42.59 | 0.2458 | 0.58% |
2020/6/30 | 51.70 | 0.3467 | 0.67% |
2020/9/25 | 51.69 | 0.3032 | 0.59% |
基準価格は15年間ほぼ横ばい
VGKの基準価格の推移のチャートです。2008年リーマンショックの前後で少し上下動がありましたが、それ以外は概ね横ばいです。2005年の設定当時の基準価格は50.9ドルで、2020年10月は53.51ドルです。アメリカに比べるとヨーロッパの株価は上昇していないことが分かります。それとも、アメリカの株価が異常に上昇しているのでしょうか。
分配率は3%台
VGKとVWOは基準価格が横ばいではあるものの、分配率は3%を超えていたのですが、今年は新型コロナウイルスの影響で3%を超えることができませんでした。
ここで、VGKの基本データを確認しましょう。
投資アプローチ
• FTSE欧州先進国オールキャップ・インデックスのパフォーマンスへの連動を目指します。
• 欧州株式市場の普通株式を投資対象とします。
• 先進国市場全域に分散しています。
• 完全法を用いたパッシブ運用です。(完全法とは、インデックス運用手法の一つで、ポートフォリオの構築にあたり、市場指数を構成する全ての銘柄をその時価構成比に合わせて保有する方法です。)
• ファンドはフルインベストメントを維持します。(フルインベストメントとは、資金のほとんどを有価証券への投資に回し、現金などの余剰資金を持たないこと。余剰資金の発生を抑制することで効率的な運用ができることになります。)
• 低経費によってトラッキングエラーを最小限に抑えます。(パッシブ運用の投信は、ベンチマークの動きにできるだけ近似するように設計されていますが、種々の理由で完全には一致しないケースが多々あります。この誤差のことをトラッキング・エラーといいます。)
ベンチマークについて
• FTSE欧州先進国オールキャップ・インデックスは、欧州先進諸国の株式市場のパフォーマンスを測定します。
• 大型、中型、小型株の市場パフォーマンスを測定します。
• 対象国として、オーストリア、ベルギー、デンマーク、フィンランド、
フランス、ドイツ、ギリシャ、アイルランド、イタリア、ルクセンブルク、オランダ、ノルウェー、ポルトガル、スペイン、スウェーデン、スイス、英国が含まれます。
パフォーマンス実績
2020年6月30日までのトータルリターン | |
1年間 | -6.03% |
3年間 | 0.16% |
5年間 | 1.77% |
10年間 | 6.11% |
設定来 | 3.74% |
概要
経費率 0.08%
配当スケジュール 四半期毎
ETF純資産総額 110.54億米ドル
ファンド純資産総額 157.93億米ドル
設定日 2005年3月4日
ETFの主なデータ
- 構成株式銘柄数 1321 ⇒ 十分にヨーロッパ企業に分散されていると考えます。
- 時価総額の中央値 343億米ドル ⇒ 3兆円を超えています。私がETFを選ぶ基準は1兆円以上ですから、十分大きなETFだと言えます。
- 株価収益率 16.6倍 ⇒ 少し高めですが、問題のない高さです。(注)PER(株価収益率)は、業績面からみた株価の割安度を測る株価指標です。株価を投資金額、予想1株利益(EPS)を1年間で得られる利益とした場合、投資金額を何年で回収できるかを示し、「PERが低いほど割安(回収期間が短い)、高いほど割高(回収期間が長い)」と見るのが一般的です。PERは、以下の式で求められます。PER(倍) = 株価 ÷ 予想1株利益(EPS)
- 株価純資産倍率 1.6倍 ⇒株が買い得なのかどうか(割安かどうか)を判断するときに役立つのが、「PER(株価収益率)」ですが、そのPERと同じく、株の割安さを測る指標が「PBR(株価純資産倍率)」です。
- 株主資本利益率 13.8% ⇒ 「自己資本利益率」の以前の呼称です。
自己資本利益率は、自己資本に対する純利益の割合で、株主の投資額に対してどれくらいの利益を生み出しているかを示す指標。英語表記(Return On Equity)の頭文字をとって「ROE」とも呼ばれます。計算式は、当期の純利益を、前期と当期の自己資本の平均値で除したものです。 - 利益成長率 8.6%
- 株式利回り 3.4%
- 売買回転率 2.9%
- 標準偏差 17.09%