◎今日のグラフ:私の確定拠出年金の推移(いずれも概算)
DCの金額(万円) | |
会社の掛けた掛け金 | 600 |
リーマンショック直後 の評価額 |
400 |
現在の評価額 | 1200 |
私は最近、確定拠出年金の運営機関と運用商品を変更しました。
◎今日のテーマ:今までのDC・iDeCoの経緯
DC、DBの導入
私が以前勤めていた会社は、かつて、退職金について税制適格年金制度を利用していました。2001年に、確定拠出年金制度(DC)及び確定給付年金制度(DB)を導入することになりました。
9割の社員が銀行預金を選択
DC(確定拠出年金:Defined Contribution Plan)の商品は、個人個人が選択するのですが、私は、その当時信託報酬がゼロだった外国株式インデックスファンドを選択しました。その会社の社員の90%は銀行の定期預金を選びました。実は、DCの幹事会社の担当から聞いた話では、どの会社でも9割の人が銀行預金を選ぶそうです。日本人は銀行預金が好きなのです。
厚生年金を含めた金融資産全体の中で判断
将来受け取ることになる厚生年金は、ある程度物価にスライドした金額を受け取ることになります。つまりその年金は、株式のように変動の激しいものではなく、どちらかと言えば、金利変動国債に近い性格だと思います。また、勤めている会社が運用するDBも物価にある程度変動する年金です。ただし、厚生年金もDBも完全に物価に連動するのではなく、2~3割は縮減すると考えられます。それ以外に、私は財形年金で350万円貯蓄していますが、これは年利1.5%での運用です。
DCの運用商品は株式が適切
厚生年金、DB、財形年金がある程度物価にスライドした債券の利回りを期待できます。従って、残りのDCについてはバランス的に株式で運用することが妥当だと考えました。
DCの運用商品は信託報酬の低いものを選択
DCの運用商品を外国株式インデックスファンドにしたのは、前述の通り信託報酬がゼロ%だったからですが、その後、その商品が廃止になってしまいました。そこで、信託報酬の最も低い株式の商品である「MHAM株式インデックス225」を選択しました。
運用益600万円は非課税
私の勤めていた会社が掛けたDCの掛け金は、約600万円でした。その後、リーマンショック直後には400万円台まで評価額が減少しました。2013年から始まった円安などの影響で、現在は約1200万円まで上昇しています。ほかの社員のように銀行預金にしていたら、600万円のままだったのですから、約600万円の差がつきました。もちろんDCの運用益には税金が一切かかりませんから、運用益600万円は満額受け取れます。なお、私はすでに還暦を過ぎていますが、受け取りは70歳からにする予定です。できるだけ長く運用した方が、税制のメリットを十分に享受できるからです。