野村證券iDeCo商品の収益率:靴下の穴と生活力:財政破綻について

◎今日のグラフ:野村證券iDeCo商品の収益率

10年間収益率

iDeCoの商品は長期運用するものなので、10年間収益率のみを比較してグラフを作成しました。したがって、設定来の期間が10年未満の商品は表示できませんでした。一番左の緑色のMHAM株式インデックス225の収益率は6.72%でした。立派な成績です。右から3番目の紫色の野村DC外国株式インデックスファンド・MSCI-KOKUSAIは7.05%ですので、これも申し分ありません。

野村DC外国株式インデックスファンド・MSCI-KOKUSAIは低コストで高収益

したがって、今後DC商品(iDeCoの商品と同じ)として運用しようとする野村DC外国株式インデックスファンド・MSCI-KOKUSAIは、現在運用しているMHAM株式インデックス225よりも信託報酬が低く、過去の収益率もよかったということができます。以上のことから、私のように還暦を過ぎて今まで企業型確定拠出年金の運用関連運用管理機関(私の場合はみずほ銀行)の縛りがなくなった場合には、新たに自由に確定拠出年金の運用関連運用管理機関(私の場合は野村證券)に資金を移管することができるということです。私の場合は、商品を変更することによって、信託報酬を0.3%程度引き下げることが可能になりそうです。そうすると計算上は、毎年コンパクトデジタルカメラかDVDレコーダーを買えそうです。

過去10年間はREIT、国内株式も好成績

ついでにほかの商品を見ると、過去10年間で最高の収益率を達成したのは、野村J-REITファンド(確定拠出年金向け)で、 8.62%でした。それに続くのが、日経225インデックスでした。

10年間収益率(%)2018年2月調べ
MHAM株式インデックス225 6.72
マイバランスDC30 3.68
マイバランスDC50 4.59
マイバランスDC70 5.26
リサーチ・アクティブ・オープン (確定拠出年金向け) 6.35
野村DC国内株式インデックスファンド・TOPIX 5.11
野村日経225インデックスファンド(確定拠出年金向け) 7.20
野村DC国内債券インデックスファンド・NOMURA-BPI総合 1.89
フィデリティ・グローバル・エクイティ・オープンB(為替ヘッジなし)(確定拠出年金向け) 5.43
野村DC外国株式インデックスファンド・MSCI-KOKUSAI 7.05
野村DC外国債券インデックスファンド 2.63
野村J-REITファンド(確定拠出年金向け) 8.62

◎今日のテーマ1:靴下の穴と生活力

靴下の穴

先日NHKのラジオで、靴下の穴を繕うお父さんの話をしていました。このお父さんは、高校生の娘さんの靴下の穴を繕うそうです。そのことについて、「女子力がある。」という表現をした人がいました。それに対して、すかさず「それは女子力ではなく、生活力があるというべきだ。」という内容の放送でした。

もったいない

私の意見は、女子力でもなく、生活力でもありません。靴下の穴は繕えばはけるわけですから、繕わないで捨ててしまうのは「もったいない」という意見です。「もったい」は仏教用語で、「本来あるべき姿、生まれてきた目的を達成すること」の意味です。繕われた靴下は、人に履いてもらって、足を保護したり、足を温めるという本来の姿・目的を実現することができるのです。女子力や生活力というのは、単に繕うという能力を表現したにすぎません。もったいないという気持ちを大切にしていきたいと思います。

 

私も靴下に穴が開けば、繕って履きます。慣れてくると、しれが当たり前の生活習慣になります。その一方で、外国旅行にも年間数回行きます。短い一生ですので、できるうちにやりたいことをしておかなければ、人生の時間がもったいないですから。

◎今日のテーマ2:財政破綻について

財政破綻は起きる?起きない?

私には、ホームページを必ず読む二人の経済評論家がいます。その二人が最近財政破綻について、逆の発言をしていました。それは財政破綻は「起きる」という意見と「起きない」という意見でした。

資産の半分以上をドルで保有

「起きる」という評論家の考えはこうです。少子高齢化が進み、移民も受け入れないのだから、財政破綻は必ず来る。その財政破綻に備えて、この評論家は金融資産の半分以上をドルで保有しているそうです。

財政破綻というセールス文句に踊らされて危険な商品に引っかかるな

一方「起きない」という評論家は、どちらかというと、「起きる」という言葉に踊らされて、危ない資産運用の商品に引っかかるな、という趣旨の話をよくしています。この評論家は、金融資産を600万円だけVT(バンガード社の世界のETF)に投資して、それ以外は全額銀行預金に預けているそうです。

預金封鎖は起きないでしょう

財政破綻を考えるとき、財政破綻の定義から考えなくてはならず、かなり難しいテーマだと思います。第2次大戦直後に日本政府が実施した預金封鎖、高率の徴税などは実質的に財政破綻だと思います。金利が高騰して、円の価値が半分になるようなレベルでは財政破綻等は言わないでしょうが、個人にとっては、資産が半分になってしまうので大問題です。

数年後の財政破綻はないでしょうが、その後のために資産防衛

私は二人の経済評論家の意見を両方とも受け入れています。つまり、今後数年で財政破綻になることはないでしょうが、十数年後にはかなりの高インフレになるでしょうというものです。その時、銀行預金をそのまま放っておくと価値が大幅に下落するので、いずれかのタイミングで資産防衛手段を個人個人で講じておいた方がいいということだと思います。財政破綻が「起こる」といった評論家は、その対策がある程度済んでいますし、「起こらない」と言った評論家は、「起こりかけた」時にベストの対応策を急いで講じればいいと考えているのかも知れません。自分の財産は自分で守るしかありません。