<昨日の続き>
今日は、2020年、2019年に放送された番組のアーカイブのうちの、特定のトピックスの抜粋です。ただし、医師によって、意見が異なる場合がありますので、最終的には自分で判断するしかありません。
糖尿病の疑問あれこれ
Q.炭水化物を控えると糖尿病予防になる?
A.先生曰く、糖尿病の発症に関係するのは炭水化物ではなく脂質。炭水化物を制限すると、短期的には血糖値や体重減少に効果がありますが、長期的な効果・安全性については分かっていないとのこと。さらに、極端に炭水化物を減らすと、脳のエネルギーである頭が不足し、集中力の低下やイライラの原因につながるそうです。
Q.やせていても糖尿病になる?
A.日本人は、内臓脂肪がつきにくい生活をしていたため、インスリンの分泌量が少ない体質なのだとか。そのため、そんなに太っていない人でも。内臓脂肪が増えることによってインスリンがは効きにくくなり、糖尿病を発症しやすいそうです。
★5分の意識で劇的改善!ダイエットにも!血糖値が改善する簡単食事法
先生が患者さんに指導している簡単食事法をご紹介します。糖尿病の予防・改善だけでなくダイエットの効果も期待できるそうなので、気になる方は是非お試しください。
<ドクターおすすめ!血糖値が劇的改善「5分だけ待っての法則」>
①最初に野菜を食べる
野菜に含まれる食物繊維には糖を包み、腸から吸収されるのを遅らせる作用があります。
②次に肉・魚を食べる
たんぱく質や資質を取ると、腸からインクレチンというホルモンが分泌され、胃から腸へ糖が流れるのを遅らせます。
③5分経ってから炭水化物を食べる
野菜を食べ始めて5分経ったらご飯を食べてOK!食べ過ぎなければ、メニューの制限もありません。
<<ポイント>>
5分でおかずを食べきってしまわないように、よく噛んで食べるのがポイント。インクレチンは、噛むことでも分泌されます。また、カレーライスや丼ものなどは、サラダを添えて先に食べるようにしてください。どうしても忙しい時は、食膳に牛乳を飲むことでも効果が期待できるそうです。
2019年のアーカイブは、直接糖尿病に結びつくテーマではありませんが、血糖値が上がると糖化が加速される問題を扱っています。
糖化
気になるシミやシワ、そしてくすみ。その原因は、「糖化」にあるかも知れません。身体を焦がす「糖化」は、見た目を老けさせるだけでなく、骨粗しょう症や、動脈硬化のリスクを高めてしまいます。そこで今回は「糖化」の基礎と対策法を紹介します。
糖化の基礎知識
・糖化について
糖化とは、たんぱく質とブドウ糖が結びつくことで作られる「AGE」という老化物質が、体内に蓄積して老化が進む現象のことを言います。
・糖化による身体への影響
糖化が起こると、肌が茶色く変色し「シミ」や「くすみ」に。柔軟性も失われるため、「シワ」「たるみ」につながります。また、骨の柔軟性を維持するコラーゲンが糖化すると、骨粗しょう症になる恐れが。さらに、血管の糖化が進むと動脈硬化のリスクが高まります。
糖化を進める食生活
・糖質の取り過ぎ
取り過ぎた糖質が体内でブドウ糖になり、たんぱく質と結合すると老化の元凶であるAGEが生まれます。そのため、甘いデザートや麺類、丼ものなどの食べ過ぎには気を付けましょう。
・揚げ物
公演での調理はAGEを増加させます。中でも高温で揚げるトンカツやから揚げなどは要注意メニュー。茶色くなっている衣は、食べ物自体がAGE化した状態だからです。糖化のことを考えた場合は、蒸したりゆでたりする調理法がおススメです。
・お酒
お酒も糖化が進む原因。アルコールを分解した時にできるアセトアルデヒドがたんぱく質と結合し、AGEが生まれます。
~糖化を防ぐために~
食品中のAGEをなるべく摂取せず、血糖値の上がらない食生活を続けることが大切です。また、ウォーキングのような有酸素運動を食事の1時間後に行うと、血糖値の上昇を抑え、糖化を予防できます。
自宅でできる糖化予防法
・トンカツのAGEを減らすポイント
トンカツを食べる際は、大根おろしと紅たでを載せていただく「紅たでおろしトンカツ」がおススメです。「紅たで」は、お刺身の脇によく添えられている薬味で、糖化防止作用のあるヒぺリンやイデインが含まれています。スーパーの薬味コーナーなどに置いてあるので、ぜひお試しください。
・から揚げのAGEを減らすポイント
から揚げを作る際は「ローズマリー」と「レモンのしぼり汁」を加えて下ごしらえをしましょう。ローズマリーやカモミールなどのハーブには、AGEの発生を抑えて分解を助ける効果があることが、最近の研究で判明しています。さらに、レモンのしぼり汁を加えると、クエン酸の働きで、より糖化を防ぐことができます。
・クロモジ茶
クロモジという木が原料の「クロモジ茶」は、AGEができるのを防ぎ、分解を助ける効果が期待できます。お茶専門店や通信販売などで手軽に手に入るので、ぜひお試しください。
・キャベツ
キャベツに含まれる豊富な食物繊維には、揚げ物に含まれるAGEを絡めとり、排出してくれる効果が期待できます。