日経225のETF信託報酬:格付投資情報センター(R&I)の「NISAスクリーニングの抽出基準」1

◎今日のグラフ:日経225のETF信託報酬

TOPIXのETFと並んで人気のある日経225のETFは8銘柄あります。TOPIXの信託報酬は、0.06%から0.11%ですから、2倍くらいのコストです。なぜ、日経225のETFの方が高いのかは分かりません。組み入れ銘柄数は、1306(TOPIX)が2059銘柄、1321(日経225)が226銘柄(先物が1銘柄入っていますので、それを除くと225銘柄です。)です。銘柄数が9倍なのに信託報酬は2分の1で済んでいます。なお、1578の日興 上場225Mの「M」は「ミニ」で、1330の取引単位が10株なのに対し、1578は1株単位で取引ができます。

日経225のETF信託報酬 2018年3月調べ
1329 iS日経225 ETF 0.105%
1397 SMAM 日経225 0.140%
1369 One 日経225 0.155%
1320 大和 上場日経225 0.160%
1346 MAXIS 日経225 0.170%
1321 野村 日経225上場 0.220%
1330 日興 上場225 0.225%
1578 日興 上場225M 0.225%

◎今日のテーマ:格付投資情報センター(R&I)の「NISAスクリーニングの抽出基準」1

投資経験がなかったり浅い投資初心者が、NISAで資産形成するのにふさわしいと R&I が考える基準を5個定めています。

① 商品設計がわかりやすい

設計がシンプルな分類であるバランス型、国内株式、国内株式中小型、国内債券、外国株式、外国債券のみを抽出対象とする

私の感想→国内株式、国内債券、外国株式、外国債券については常識的な資産なので理解できます。バランス型については、即座に設計がシンプルとして分類できるのかどうかは分かりません。現在のように低金利が長期間続いている状況において、国内債券、外国債券のリターンが低ければ選ばない選択肢があります。それなのに、債券が組み込まれているのであれば、単にシンプルという言葉で片付けられるのかどうかは不明です。国内株式中小型については、それだけをあえて取り出している理由がよく分かりません。GPIFなどでも、この資産だけあえて取り出すようなことはしていないと思います。

② 高リスクではない

「R&I 投信リスク・クラス」が「5」ではなく、かつ、「R&I 定量投信レーティング(3 年)」のリスク補助指標が「高位」ではない投信のみを抽出対象とする

私の感想→ここで言うリスクは、価格変動の大きさを言っています。考え方自体は理解できます。そして、そのスクリーニング結果もR&Iのホームページに載っています。しかし、それは納得感のあるものかどうかが大事だと思います。私たち一般の個人投資家は、毎日、毎時間、NHKで相場の動きを知ることができます。そして、日経平均の動き、TOPIXの動きを知ることができます。このブログの最初に書いてある通り、この基準は投資経験がなかったり浅い投資初心者のためのものですから、TOPIX、日経225について、より理解でき納得できるような工夫が必要かと思います。また、初心者は日経平均、TOPIXに絞ってETF投資を始めるのが妥当なステップだと思います。

 

(続く)

 

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