新NISAの積み立て予約について分かったこと:野村證券とSBI証券の比較を中心に

証券会社の混乱

新NISAの積み立て予約に関しては、SBI証券が当初の11月18日を1日遅らせて19日に延期したり、野村証券は12月にならないと申し込めないと言われていたにもかかわらず、実際には11月24日に申し込めたりと、混乱しています。

頼りになるユーチューブ

最新情報は、ユーチューブが有効に情報収集できるようですが、それらや、自分で実際に申し込みしたり、証券会社に問い合わせた内容を含めて中間報告をします。

新NISAの有利な活用法

基本的に、できるだけ多くの金額を2024年の初めに新NISAで投資することが有利であり、それを実現するためにどうすれば良いでしょうか?

SBI証券の場合

年初に全額投資が有利

もし手元に年間最大限度投資金額360万円があれば、年初に1回で使い切ることが最も効率が良いのです。例えば、

つみたてNISA枠 毎月10万円、ボーナス時(年初に設定)110万円
成長投資枠   毎月10万円、ボーナス時(年初に設定)230万円
と設定すると、両方の枠を年初に1回で使い切ることができます。
年率リターンを8%とすると、毎月均して投資するより、年初一括なら4%期待利回りが増えます。

クレジットカード決済

クレジットカード決済にする場合は、前月の10日までに入力する必要があるので、2024年1月からスタートさせたければ、12月10日までに完了する必要があります。

SBI証券でクレジットを使って投信積立する場合には、三井住友カードが良いと言われていますが、その場合には、次のスケジュールを頭に入れておく必要があります。

クレジットカード決済はどれほど有利か?

30歳から65歳まで毎月5万円(毎年60万円)還元し、年平均利回り8%で運用すると、57万円になります。一方で、投信保有金額に0.02%ポイントを付与される場合、毎年360万円投信を購入すると、65歳のポイントは3,106,532円です。合計で3,681,550円となります。投信残高が複利で増えて行くので、投信保有金額のポイント付与はそれに応じて急増します。

年齢 積立額60万円の還元率1%を8%で運用 毎年360万円投信を買い8%で運用 投信保有金額に0.02%付与されたポイントを8%で運用 合計
30 6,000 3,600,000 6,000
31 12,300 7,488,000 720 13,020
32 18,915 11,687,040 2,275 21,190
33 25,861 16,222,003 4,795 30,655
34 33,154 21,119,763 8,423 41,576
35 40,811 26,409,345 13,320 54,132
36 48,852 32,122,092 19,668 68,520
37 57,295 38,291,859 27,666 84,960
38 66,159 44,955,208 37,537 103,697
39 75,467 52,151,625 49,531 124,999
40 85,241 59,923,755 63,924 149,165
41 95,503 68,317,655 81,023 176,526
42 106,278 77,383,068 101,168 207,446
43 117,592 87,173,713 124,738 242,330
44 129,471 97,747,610 152,152 281,623
45 141,945 109,167,419 183,874 325,819
46 155,042 121,500,812 220,417 375,459
47 168,794 134,820,877 262,351 431,145
48 183,234 149,206,548 310,303 493,537
49 198,396 164,743,071 364,969 563,364
50 214,316 181,522,517 427,115 641,430
51 231,031 199,644,319 497,588 728,620
52 248,583 219,215,864 577,324 825,907
53 267,012 240,353,133 667,353 934,365
54 286,363 263,181,384 768,812 1,055,175
55 306,681 287,835,895 882,953 1,189,634
56 328,015 314,462,766 1,011,157 1,339,172
57 350,415 343,219,787 1,154,942 1,505,358
58 373,936 374,277,370 1,315,981 1,689,918
59 398,633 407,819,560 1,496,115 1,894,748
60 424,565 444,045,125 1,697,368 2,121,933
61 451,793 483,168,735 1,921,967 2,373,760
62 480,383 525,422,234 2,172,358 2,652,741
63 510,402 571,056,012 2,451,231 2,961,633
64 541,922 620,340,493 2,761,541 3,303,463
65 575,018 673,567,733 3,106,532 3,681,550
ファンド名 投信マイレージポイント付与率
SBI-V・S&P500インデックスファンド 0.0220%
SBI・V・全米株式インデックス・ファンド 0.0220%
SBI・全世界株式インデックス・ファンド 0.0220%
SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド 0.0220%
SBI・先進国株式インデックス・ファンド 0.0250%
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー) 0.0175%
eMAXIS Slim米国株式(S&P500) 0.0326%
eMAXIS Slim先進国株式インデックス 0.0349%
ニッセイ外国株式インデックスファンド 0.0351%
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) 0.0500%

三井住友カード(NL)及び三井住友カードゴールド(NL)

最短10秒!即時発行でのお申し込み
即時発行ができない場合があります。
最短10秒で審査が完了されない場合がございます。▼即時発行のご注意事項をご確認ください。
カード積立について、本日15時までに即時発行された方は当日20時以降、15時以降に即時発行された方は翌日7時以降、SBI証券サイトにてカードをご登録することができます。

三井住友カードプラチナプリファード

お申し込み。プラチナプリファードは発行までに最短1週間を要しますので、カード積立をお考えの方は、お早目にお申込みください。

現金積み立て

一方、現金で積み立てる場合には前日の23時55分までに完了すれば良いのです。

NISAの現状確認方法・入力方法

投信>設定一覧>積立設定一覧で、銘柄/設定内容に、現行のつみたてNISA、NISA(積立投資枠)、特定/一般などが表示されています。その設定内容を変更したい場合には「設定変更」をクリックします。他の投資枠でも買いたい場合は「追加」をクリックして、必要項目に入力します。

野村証券の場合

新NISAの予約

現在、つみたてNISAを利用していて、1月からは銘柄を変更したうえで金額も、現在の限度額33,000円から10万円に増額したい場合、2023年12月14日~2024年1月12日までに入力する必要があります。12月14日まで入力できないのは、12月の引き落としは、今までの銘柄で行うためだと考えられます。

なお、野村証券の場合、SBI証券などネット証券と違って、クレジットカード決済ができません。

また、「はじめてのNISA」シリーズは電話で注文ができますが、「eMAXIS Slim」シリーズはオンラインでしか入力できません。

野村はつみたて投資枠でボーナス月の増額ができない

さらに、SBI証券の場合、ボーナス月の設定は成長投資枠だけでなく、つみたて投資枠でもできますが、野村証券の場合、つみたて投資枠ではボーナス月の設定ができません。

この結果、どういう違いが生じるのかというと、SBI証券なら1月初めに年間投資枠360万円を全額投資することができますが、野村証券の場合、つみたて投資枠では特定月( SBI証券のボーナス月)の投資増額ができませんから、年初に一括投資する効率的な方法を選べないのです。

現在、余裕資金がなく毎月コツコツとつみたて投資枠と成長投資枠を使ってつみたてる人にとってはあまり問題ないのですが、手元に360万円有って、それを早く新NISAで投資したい人にとって、野村証券は不便です。毎月コツコツのタイプでも、ボーナス月には多めに投資したい人もいるでしょうから、それができないのは困ったものです。早く修正してほしいと思います。

次に野村証券の場合、NISA枠をはみ出した金額は自動的に、課税される特定口座で買い付けることになるそうですが、SBI証券の場合、買付しない方法も選択できるようになっています。

それ以外に、野村証券のデメリットを挙げると以下の通りです。

つみたて投資枠の対象銘柄が少ない

つみたてNISA 専用の商品として、eMAXIS Slimシリーズは用意しましたが、SBI証券等のネット証券に比べると圧倒的に品ぞろえが少ないという問題があります。また、投資家は新NISAしか利用するわけではなく、課税される特定口座で様々な投資信託が欲しいのに、野村証券は低コストのインデックスファンドの品揃えがほとんどありません。

株式、ETFの売買手数料が高い

ネット&コールを使えば、手数料を抑えることはできますが、それでもSBI証券には劣ります。

クレジットカードのポイント還元がない

SBI証券では、クレジットカード決済にて投資信託の積み立てができます。そうすることで、毎月投資した金額に応じてポイント還元を受けられるためお得です。また、投資信託の保有金額に応じてポイントが貯まるサービスもあります。

結論として野村証券はお勧めできない

全体として、私のようなシニアの投資家は、昔からの惰性で野村證券を使っていますが、私の子供たちはSBI証券を利用しています。野村證券は今のままだと衰退の一途をたどるでしょう。そういう私も、最近SBI証券に口座を開設しましたから、何らかの機会に資産を移管するかもしれません。

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