資産運用する証券会社と金融商品の選択は結構難しいものです。
何の制約もなく、インターネットの操作にも問題がなければ、SBI証券が良いでしょう。私や連れ合いのように、数十年前から野村證券に口座を持ち、NISAはインデックスファンド、それ以外はETFで運用していれば、野村證券でも大きな問題はありません。大和証券の場合も、選択の不自由さがあるものの何とか利用できそうです。
SBI証券
証券会社の中で最低コストであり、品揃えも十分なので、これからの若い人にとっては最良の証券会社です。しかし、すべてをインターネットに頼っていると、自分が死亡した時などに、遺族に金融資産が相続されなくなる恐れもありますので、年間数回の紙による報告書は是非とも必要です。
私の知り合いで、全員がSBI証券を使っている家族がいます。こうしておけば、突然誰かが亡くなっても、他の人が気づいて、相続の手続きを忘れることはありません。
NISA・特定口座には次のインデックスファンドを利用できれば十分だと思います。
- 三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
- 三菱UFJ国際-eMAXIS Slim S&P500
- ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
- SBI-SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
また、将来的にはインデックスファンドだけでなく、次のような株式ETFも保有するのが望ましいと思います。
- VOO(バンガード社のS&P500株式ETF)
- VT(バンガード社の全世界株式ETF)
- VGK(バンガード社のヨーロッパ株式ETF)
- VWO(バンガード社の新興国株式ETF)
SBI証券はこれらの銘柄をすべて扱っており、しかも低コストで利用できるので、私は子供たちにSBI証券を勧めました。
なお、外国株式ETFは、毎年確定申告時に外国税額高所を申請しなければならないので、それが少し煩わしいです。インデックスファンドは日本国籍なので、自動で外国税額控除が行われています。
野村證券
私と連れ合いは、数十年に亘って野村證券で運用してきたこともあり、他の証券会社に資産を移管する手間を避けたいので、そのまま利用しています。
NISA口座には次のインデックスファンドを利用できれば十分だと思います。
- 三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
- 三菱UFJ国際-eMAXIS Slim S&P500
私の金融資産の中心は、インデックスファンドでなく、次の株式ETFです。
- SPY(SPDR社のS&P500株式ETF)
- VOO(バンガード社のS&P500株式ETF)
- VT(バンガード社の全世界株式ETF)
- VGK(バンガード社のヨーロッパ株式ETF)
- VWO(バンガード社の新興国株式ETF)
- STW(オーストラリアの株式ETF)
野村證券は、株式売買手数料、為替手数料がSBI証券より少し高いのですが、私の場合は、頻繁に売買せず、10年、20年はほったらかし(Buy and Hold)ですから、そのコスト差はほとんど気になりません。特に、口座を本支店から、野村ネット&コールにすれば、なおさら手数料を低く抑えられます。また、野村證券のインデックスファンド、ETFの品ぞろえも、私にとっては十分です。
大和証券
大和証券は、SBI証券はもちろんのこと、野村證券と比べても品揃えの点でかなり劣りますが、次の2銘柄によって何とか使いこなすことができそうです。多少割高です。
- インデックスファンド:iFree S&P500インデックス
- 外国株式ETF:SPY(SPDR社のS&P500株式ETF)
- 外国株式ETF:VT(バンガード社の全世界株式ETF)
iFree S&P500インデックスは、NISAでも特定口座でも使えます。外国株式ETFは、SPYよりもバンガード社のVOOの方が低コストなので好ましいのですが、大和証券にあるバンガード社の銘柄はVT(バンガード・トータル・ワールド・ストックETF)だけです。選択肢は狭いですが、最低限の資産運用は可能です。
iFree S&P500インデックス
この銘柄は今から7年前の2017年8月に設定され、基準価額は7年間で1万円から3万2818円に増えました。
期間別騰落率
- 期間 1年間 3年間 5年間
- 騰落率 +41.2 (%) -83.9 185.9
純資産総額、信託報酬
純資産総額は2339億円なので、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の5兆円と比べると20分の1です。また、信託報酬もeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の年率0.09372%と比べると2倍ですが、許容限度内かも知れません。
- 純資産総額:2,339億円
- 運用管理費用(信託報酬):年率0.198%
運用方針
1. マザーファンドへの投資を通じて、米国の株式(DR(預託証券)を含みます)に投資し、投資成果をS&P500指数(配当込み、円ベース)の動きに連動させることをめざして運用を行ないます。
2. 運用の効率化を図るため、米国株式の指数との連動をめざすETF(上場投資信託証券)、米国株式の指数との連動をめざす株価指数先物取引を利用することがあります。
3. 為替変動リスクを回避するための為替ヘッジは原則として行ないません。
No. | コード | 銘柄 | 業種 | 構成比(%) |
1 | IVV | iシェアーズ コア S&P 500 ETF | — | 14 |
2 | MSFT | マイクロソフト | ソフトウェア | 5.7 |
3 | AAPL | アップル | コンピュータ・通信機 | 5.1 |
4 | NVDA | エヌビディア | 電子機器・部品 | 5 |
5 | AMZN | アマゾン ドットコム | 情報サービス | 3 |
6 | GOOGL | アルファベット A | コミュニケーション・サービス | 1.9 |
7 | GOOG | アルファベット C | インターネット | 1.6 |
8 | BRKB | バークシャー ハサウェイ B | 投資会社 | 1.4 |