金銭面の後悔、金銭より大事なもの

金銭面の後悔は、2000年頃まで財形をしていたことです。20世紀には、現在のような、オルカンやS&P500がありませんでしたが、もしそれらにつみたて投資していたら、数億円が貯まっていたでしょう。

このため、私は子供たちに、オルカンやS&P500につみたて投資することを推奨しています。

2025年8月20日のCNBC Make itの記事を読んで見ましょう。

Americans’ No. 1 financial regret—and how to avoid it


アメリカ人の金銭面での後悔No.1とその回避方法

バンクレートの最新世論調査によると、 2025年に最も後悔する経済的事柄について尋ねられたとき、ほとんどのアメリカ人は貯蓄が足りなかったことだと答えた。

回答者の4人に3人が過去1年間に金銭面で後悔したことがあると話し、そのうち約40%が退職金や緊急費用、子どもの教育費など貯蓄に関する後悔を挙げており、今年の2,078人を対象とした調査で最も多かったテーマとなっている。

一方、20%の回答者は、クレジットカードや学生ローンで多額の借金を負ったことが最大の後悔だと答えている。

「この調査から毎年一貫して得られる結論の一つは、『退職後の貯蓄が十分でなかった』という後悔が、依然として根強く残っているということです。退職が近づくにつれて、この後悔を持つ人の割合は年齢とともに増加します」と、バンクレートの金融アナリスト、スティーブン・ケイツ氏は述べています。

後悔している人のうち、43%は過去1年間でこの問題への取り組みに進展がなかったと回答しています。また、近い将来、家計を最も改善させる要因として、ガソリンや食料品などの生活必需品の価格低下を挙げ、次いで雇用機会の改善、家賃の低下、株価上昇が挙げられました。

貯蓄を軌道に戻す方法

緊急資金を貯めるにしても、退職後の投資を増やすにしても、特に遅いと感じる場合は、始めることが最も難しい部分である可能性があると専門家は言います。

しかし、「遅く始めても、全く始めないよりはましです」と、オハイオ州の公認ファイナンシャルプランナー、ジェイク・マーティン氏は言います。軌道に乗るための3つのステップをご紹介します。

1. 「金融の火事」を消す

長期的な貯蓄に集中する前に、「金銭的な火消し」を優先すべきだとマーティン氏は言います。クレジットカードやペイデローンなどの高金利の借金は、まず返済すべきです。「これらの借金の金利は通常15%を超えており、家計や退職後の目標達成の足かせになります」と彼は言います。

「クレジットカードの借金は常に優先して返済すべきだが、学生ローンや住宅ローンなどの借金はもっと戦略的に考える必要がある」とボストンのCFP 、ポール・ガウディオ氏は言う。

こうしたローンは比較的低金利であることが多いため、最低限の支払いにとどめて、余剰資金を投資に回す方が賢明かもしれない、と彼は言う。

2. 緊急資金を貯める

借金が抑えられたら、予期せぬ失業や医療費で再び借金を抱えることのないよう、生活費3~6か月分に相当する緊急時の現金を蓄えるように努めてください、とマーティン氏は言います。

緊急資金は、予期せぬことが起こったときに高金利のクレジットカードに頼らなくて済むので非常に重要だと彼は言う。

3. 退職後の貯蓄

次に、退職後の生活に焦点を当てましょう。遅く始める人にとって、これは通常、より積極的に貯蓄することを意味します。「ほとんどの人は収入の5~10%を貯蓄することを目指しますが、追いつこうとしている人は、この貯蓄率を20~30%に引き上げる方法を探すべきです」とマーティン氏は言います。特に40代で始める場合はなおさらです。

さらに貯蓄のための余裕が必要な場合は、退職年齢を延長することも検討するとよいだろう、と彼は言う。

あなたにとって適切な貯蓄額は、年齢や退職後の理想のライフスタイルなど、さまざまな要因によって異なります。CNBC Make Itの貯蓄計算機を使えば、目標額を決めるのに役立ちます。

お金を自由に使えるようにするもう一つの方法は、固定費を削減することです。サウスカロライナ州を拠点とするCFPのアシュトン・ローレンス氏はこの戦略を「コントロールできるものを制御する」と呼んでいます。

「外食、ストリーミング配信の乱立、忘れていたアプリのサブスクリプション、コンビニエンスストアでの配達、衝動買い、ライフスタイルの変化など、自由に使えるお金がどこに漏れているのかを特定しましょう」と彼は言います。「使わないお金は、より有効に活用できるお金なのです。」


お金はある程度必要ですが、それより大事なものがります。


DIAMOND online 2024年1月20日

【絶対ダメ】老後に必ず後悔する「お金と時間の使い方」ワースト1

70年前より所得は増えても幸せにはなっていない

 現在の米国は、世界史上もっとも豊かな国である。だが、富や所得がはるかに少なかった1950年代と比べて、現在の米国人が幸福だと示す証拠はほとんどない。

2019年にギャラップ社が140カ国、15万人を対象に行った調査によると、「前日に多くの心配事があった」と答えたのが世界平均39%だったのに対し、米国人は約45%だった。「前日に多くのストレスを感じた」と答えたのは世界平均が35%だったのに対し米国人は55%だった。

お金と引き換えに「自分の時間」を失った

なぜこのような事態が起きているのか。豊かになった米国人は、大きくて質の良いモノを買えるようになった。だが同時に、自分の時間をコントロールできなくなった。豊かさと引き換えに、時間を手放したのだ。

車の製造を仕事にしているなら、組み立てラインにいないときにできることはほとんどない。仕事が終われば、道具を置いて工場を出るしかない。

だが、マーケティングの仕事なら、道具は自分の頭脳であり、会社を出ても完全に仕事が頭から離れることはない。だから通勤中も、夕食の支度をしているときも、子どもを寝かしつけているときも、朝3時にストレスで目が覚めたときも、プロジェクトのことを考え続けているかもしれない。

1950年に比べれば、勤務時間はわずかに短くなったのかもしれない。だがその一方で、24時間365日、休まず働いているような状態だとも言えるのだ。

「仕事第一」×「稼いだお金をモノに使う」が一番後悔する

老年学者のカール・ピレマーは、著書のなかで、米国の高齢者1000人にインタビューを行い、彼らが長い人生経験から学んだもっとも重要な教訓は何かを探った。

ピレマーは次のように書いている。

誰も―1000人のうち誰1人として―欲しいものを買うためにもっと一生懸命働いてお金を稼げば幸せになれたと言った人はいなかった。
誰も―同じく1000人のうち誰1人として―周りの人と同じくらい裕福であることが大切で、さらに裕福ならばそれが本当の成功だと言った人はいなかった。
誰も―同じく1000人のうち誰1人として―将来にいかに高収入になれるかを基準にして仕事を選ぶべきだと言った人はいなかった。

彼らが大切にしていたのは、温かな友情、高貴で大きな目的のための活動への参加、子どもたちとゆったり過ごす充実した時間などだった。

モノではなく時間こそが、人生を幸せに導く――これが、人生経験豊富で、あらゆる体験をしてきた人生の先達からのアドバイスなのだ。

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