私の知り合いの息子は、就職氷河期世代に該当し、正社員になっておらず、結婚もしていません。
お金のことだけ考えると、親と同居した方が効率的なのですが、家から出して独立させました。そうすることによって、親への甘えを断ち切るように仕向けたのでしょう。
アメリカでは最近、経済的理由から親と同居する子供が増えていると聞きます。
2025年9月26日のUSA TODAYの記事を読んで見ましょう。
Is it time to stop supporting adult children? Here are the signs and how to do it.
成人した子供への支援をやめるべき時期でしょうか？その兆候と、その方法をご紹介します。
親は子どものためなら何でもするが、新たな研究によると、それは親自身にとって大きな代償を伴う可能性があるという。
アメリプライズが1月に実施した調査では、3,000人の親のうち3分の1以上（36%）が、成人した子供を養うことで老後計画が狂ってしまうのではないかと懸念しているものの、子供を養育する手助けを続けていることが分かりました。調査によると、10人中6人（63%）以上の親が成人した子供の生活費や電話代などの継続的な費用を負担しており、76%が結婚式や住宅の頭金といった一時的な大きな出費を支払ったか、支払う予定があると回答しました。
「確かに素晴らしいことですが、親が自分の経済的な将来について綿密に計画する必要性を強調しています」と、アメリプライズのファイナンシャルプランニング＆アドバイス担当バイスプレジデント、ディアナ・ヒーリー氏は述べた。「何よりもまず、意図的に考えることが重要です。自分の老後や将来の目標のために何が必要か、そして、子供たちのためにいくらまでなら出せるか、そしていくらまで出したいかを考えるのです」
成人した子供を支えるのは親だけではない
情報サイトTheSeniorList.comが6月に55歳以上のアメリカ人成人1,200人を対象に行った調査によると、祖父母の96%、つまり約6,000万人が孫に経済的な援助を行っている。彼らは孫のために年間平均3,917ドルを費やしており、その総額は全国で2,380億ドルに上る。
「祖父母からの経済的支援は流行ではなく、アメリカの家族のあり方における基本的な部分だ」とTheSeniorList.comの編集長ライアン・マロイ氏は書いている。
祖父母の10人中3人は、自分自身の経済的安定よりも孫のニーズを優先すると答えた。
驚くべきことに、祖父母の11％はすでに孫を助けるために退職後の貯蓄や口座に手をつけており、51％は学費から食料品まであらゆる費用の支払いに役立てるためにそうすることを検討していると調査は明らかにした。
「政府監査院によると、55歳以上のアメリカ人のほぼ半数が退職後の貯蓄を持っていないという事実を考えると 、その影響は甚大です」と彼は述べた。「貯蓄のある祖父母にとって、現在の家族のニーズのためにその資金を使い果たすと、老後に壊滅的な経済的打撃を受ける可能性があります。」
両親や祖父母は成人した子供を支えるべきでしょうか？
成人した子供を助けたり支援したりすることは何も悪いことではないが、それが自分自身に不利益をもたらす場合が問題だとヒーリー氏は語った。
そこまで至った場合、親や祖父母は「もちろんノーと言うことはOKだ」ということを覚えておく必要があると彼女は言う。
親や祖父母の中には住宅ローンの借り換えを検討している人や、成人した子どもを助けるために借金をする人もいるため、現在の寄付パターンの長期的な持続可能性も疑問だとマロイ氏は述べた。
成人した子供への支援をやめるにはどうすればいいですか?
課題は、両親や祖父母の経済的安定を守りながら家族関係を維持することだが、明確なコミュニケーションと目標があれば達成できると専門家は述べている。
ヒーリー氏によると、子供が幼いうちからお金、目標、貯蓄、責任について話し始めるのが理想的な時期です。歯の妖精からもらったお金、お小遣い、プレゼント、夏休みのアルバイトなど、お金の使い方や貯め方から始めることを提案しています。
「時間をかけて、経済的な責任の一部を移行させましょう」と彼女は言った。「卒業、年齢、就職といった節目に合わせて、成人した子どもたちが精神的にも感情的にも準備できるようにしましょう。」
もしその機会が閉ざされ、お子さんがすでに携帯電話やストリーミングサービス、家賃や健康保険の補助金を受けている一人前の大人になっているなら、ファイナンシャルアドバイザーに相談した方が良いと専門家は勧めている。
アメリプライズの調査によると、ファイナンシャルアドバイザーと連携している成人の子供を持つ親の96%が、上位3つの財務目標を達成できると確信している。また、78%が、アドバイザーが成人の子供に関する金銭的な意思決定に役立っていると回答した。
「アドバイザーは、親や成人した子供とは違った関係を築いています」とヒーリー氏は述べた。「彼らは信頼できる情報源となり、良好な関係を築くための作業と対話を促してくれるのです。」