日本人に合うETF、インデックスファンド2

◎今日のテーマ:日本人に合うETF、インデックスファンド2

(昨日の続き)

③ 日本で一番売れている金融商品に投資する

1306(TOPIX連動型上場投資信託のETF)は現在純資産総額が8兆円以上です。しかし、規模が大きければよいの言うものでもありません。かつて、純資産総額5兆円を超えたグローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)は、金融庁から問題点を徹底的に指摘されたため、現在は当時の十分の一以下の4000億円台まで縮小しました。このような商品は、皆が買っているからといって安心はできません。このような商品は、顧客が冷静に選択したのではなく、金融機関の窓口で強力な営業力によって買ってしまったというのが実情でしょう。あるいは、買わされてしまったのかも知れません。従って、単に売れているから買うのではなく、その商品が良いから買うのでなければいけないでしょう。つまり、商品の善し悪しを判断できる人たちが、みんな買っている、あるいは推奨しているということが重要です。

④ シェアの高い金融機関を利用する

金融機関は2段階に分けた方が良いと思います。第1段階は、証券、銀行、生命保険などの分野別で、第2段階はその分野の中のシェアです。個人投資を考えるとき、銀行には、現在使える商品は預金しかないかも知れません。三菱UFJ、三井住友、みずほの3メガバンクを訪問して、提案を受けたのは、今問題になっている、外貨保険、ファンドラップ、外貨預金です。銀行の扱っている投資信託は手数料が高いので買う気が起きません。金利変動国債を扱っていますが、超低金利の現在、購入したいとは思いません。生命保険は数十年前、財形貯蓄や一時払い養老保険を扱っていましたので、役に立つ投資先でしたが、現在は全く魅力がありません。従って、現在利用できる金融機関は証券会社だけです。

ネット証券と対面証券

証券会社には、ネット証券と対面証券の2種類あります。低コスト・品ぞろえの面でネット証券が圧倒的に優れていますが、ETFや低コストのインデックスファンドを選ぶのであれば、対面証券でも利用に値する場合があるかもしれません。私自身は対面證券の野村證券を利用しています。コスト面ではネット証券に劣りますが、長年利用していますし、規模が大きいので、安心感があります。

これからはネット証券の時代

しかし、これからの時代はネット証券の時代だと思いますので、私の子供たちの世代はネット証券を使うことが望まれます。ネット証券の中でも、最大規模のSBI証券は最も利用したい証券会社です。野村證券とSBI証券は皆が利用しているわけでは有りませんが、一番多くの人が利用しているので、日本人の価値判断からすると、優先順位は第1位になるでしょう。金融危機になると、どの金融機関が大きすぎて潰せないかという判断は重要だと思います。

(明日に続く)

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