若い人が口座を作るにあたって、野村とSBIのどちらが良いかを比較します。
野村證券 | SBI証券 | ||
9 | 商品の品揃え | △ | ◎ |
10 | 低コスト商品の取り扱い(iDeCo) | △ | ◎ |
11 | 低コスト商品の取り扱い(つみたてNISA) | △ | ◎ |
12 | 低コスト商品の取り扱い(NISA) | × | ◎ |
13 | 低コスト商品の取り扱い(積立投信) | × | ◎ |
14 | 外国ETFの取り扱い | 〇 | ◎ |
9 品揃えはSBI証券が圧倒的
商品の品ぞろえについては、圧倒的にSBI証券が優れています。意味のない商品をいくら品揃えしても無駄ですが、iDeCo、つみたてNISA等の各分類について、SBI証券が各社の魅力のある商品を取り揃えているのに対し、野村證券は、自社の商品で低コスト化を進める傾向があります。
野村證券は外国株式インデックスファンドに関し、次の商品を持っています。
- iDeCo:野村DC外国株式インデックスファンド・MSCI-KOKUSAI(信託報酬:年0.1512% (税抜年0.14%))
- つみたてNISA::野村つみたて外国株投信(信託報酬:野村つみたて外国株投信:年0.2052%(税抜 年0.19%)
それに対し、SBI証券では以下の商品を取り扱っています。
- <購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド(信託報酬年 0.107892%(税込み))
- 三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 先進国株式インデックス(信託報酬年 0.107892%(税込み))
10 iDeCo ~ 11 つみたてNISA
SBI証券が優位にありますが、野村證券も0.2%以下に抑えていますので、決定的敗北とまではいかないでしょう。
13 積立投信
しかし、13の積立投信に関しては、野村證券の「野村インデックスファンド・外国株式」の信託報酬は年0.594%※(税抜年0.55%)です。つまりSBI証券0.1%と野村0.6%という大差がついているのです。毎月の積立額は通常、iDeCoやつみたてNISAより積立投信の方が金額的に大きなはずですから、そこでこれほどの大差がつくと野村證券は不利です。
12 NISA
NISAについては、野村證券は外国ETFを利用することができません。これは致命的な問題です。このため、私は1306(TOPIX連動型上場投資信託のETF)でNISA枠を利用したのです。そして、つみたてNISAの制度スタートともにNISAからつみたてNISAに移行しました。
14 外国ETF
外国ETFに関して、野村證券は同じ対面証券会社の大和証券よりも品揃えは多いのですが、世界2位の純資産額を誇るIVV(ブラックロック社のS&P500のETF)を扱っていません。また、私は外国ETFを成行でなく指値で買っているのですが、野村證券は夜間の取引を行っていないので、何日も買えないことがあります。従って営業時間のサービスという観点からは、野村證券はSBI証券に負けています。