個人投資家の金融リテラシー4

<問1に続きます>

問2. 一般に「人生の3大費用」といえば、何を指すでしょうか。
① 一生涯の生活費、子の教育費、医療費
② 子の教育費、住宅購入費、老後の生活費
③ 住宅購入費、医療費、親の介護費
④ わからない

人生の3代費用とは?

人生の3代費用という言葉を聞いたのは今回が初めてですが、普段の生活費以外でかかるのは住宅、子供の教育費です。①には住宅が無く、③には教育費がありませんから、消去法によると②が正解なのでしょう。しかし、「人生の3代費用」に、①の「一生涯の生活費」が該当せずに、②の「老後の生活費」が該当するのは、すこし納得できません。ただし、この質問は一般論を言ったもので、誰にでも当てはまる質問では有りません。

子供の難病の医療費、介護の機会損失

例えば、子供が難病にかかってしまって、数千万円も医療費に費やす場合も有るでしょう。あるいは親の介護を40歳独身の子供がせざるを得なくて、会社を辞めた人もいますが、その人がもし60歳まで継続して仕事を続けていれば1億円以上の収入があったかもしれません。機会損失は1億円以上ということになります。

住宅費

一般的には、最も大きな費用は住宅でしょう。持ち家が良いか賃貸が良いかという問題があり、更に持ち家はマンションか一戸建てか悩むところです。東京では年収の5倍が購入できる限度と言われていますから、年収1,000万円なら5,000万円ということになります。アメリカでは年収の2.5~3倍ですから、日本の住宅費は高いですね。

狭く古い社宅・・・一番幸せだった時代

私は、東京生まれの東京育ちで、結婚するまで自宅から会社に通い、結婚した後も20年間社宅に住んでいました。社宅は古く狭かったので、子供は「恥ずかしいから友達を連れてこれない。」と文句を言っていました。しかし、何よりも社宅費が安かったので長年利用しました。社宅は会社の都合で転居させられることもありますし、家族が増えて転居することもありました。数年に一度は転居していたので、中学校の友人から「お前はしょっちゅう引っ越している。まるでホームレスのようだ。」と言われたこともあります。今、子供たちが家を出て老夫婦だけになると、一番幸せだったのは、古くて狭い社宅時代だったことを身にしみて感じます。人生の幸せは、立派な住宅ではなく、肩を寄せ合って家族が一緒に暮らせることです。

昔は財形住宅、今は投信積立

20年間の社宅住まいによって、貯蓄を十分にすることができ、50歳で一戸建てを手に入れました。当時は現在のような低コストのインデックスファンドやETFが無かったので、財形貯蓄で住宅資金を蓄えました。現在は低利回りになってしまった財形貯蓄ではなく、つみたてNISA、課税される投信積立を利用することが望ましいと思います。また、ボーナス時には内外のETFをまとめて買うことも考えられます。

タワーマンションと子供の学力

マンションに関して言うと、タワーマンションは子育てには相応しくないようですので、留意した方が良さそうです。タワーマンションに住んでいるお子さんは、自然から受ける刺激、友達との社会性が著しく劣るなどの影響で、学校の成績な伸びないそうです。タワーマンションに関心のある人は、その点を良く研究されてから購入を決めた方が良いと思います。

修繕費用は、マンションだけでなく一戸建ても多額

また、マンションは購入後も管理費と修繕積立金がかかります。年間で数十万円は覚悟する必要があります。一戸建ての場合は管理費がかかりませんが、10数年毎に修繕費が数百万円単位でかかります。特にハウスメーカーの場合には、修繕をしないと保証が切れてしまうので、注意が必要です。我が家は現在修理中で300万円の修理費がかかります。痛い!

一戸建てで煩わしいことが隣地境界線の問題

民法では、建物を建てる場合、境界から50センチメートル以上離さなければならないというルールがあります。ところが、私たちが住宅建設を始めることが分かったとたんに隣家が、20センチメートルしか離さずに家を建て始めたのです。法律上は、隣接地の所有者は、その建築を中止させたり、距離を離すようにさせるなどの変更を求めることができます。ただし、建築開始から1年経過した場合や、建物の完成後は、損害賠償のみを請求することができます。しかし現実には、引っ越す前からトラブルにするのは嫌なので、泣き寝入りしました。狭い東京で暮らすのはなかなか大変です。

教育費は大学卒有業後も油断できない

教育費については、一人1千万円と言われることが多いです。しかし、それ以外にも同額程度の生活費がかかるようです。大学まで行くと1千万円ですが、それは大学を22歳で卒業した場合です。浪人や留年をすればすぐに300万円、400万円が余計にかかります。さらにその上の学校に行けば400万円~500万円かかることも覚悟しなければいけません。現役で国立大学に入学しストレートで卒業するような親孝行な子供は少ないのです。子供が大学に行きたい、大学院に行きたいと言ったときに、それをかなえてあげられないことは誠に切ないものです。

住宅と教育費以外で大きな出費は、保険と自動車です。しかし、この二つは考え方次第で極力減らすことができます。

保険

私は20歳代から生命保険と医療保険に入っていましたが、今から思うとかなり無駄なことをしていたようです。結論だけ言うと、生命保険は勤めている会社の福利厚生で斡旋している団体生命保険かネット保険に入るのが安くて良いと思います。また、日本には高額療養費制度があるので医療保険に入る必要はないと思います。

危険!近づくな! 金融機関と金融商品 3  をご覧ください。

東京23区で自動車は不要

最後は自動車の出費です。東京で自動車を保有すると、自動車代、保険料、燃料費、駐車場代、外出時の出費などで、年間100万円がかかると思います。この金額は子供一人を育てるのと同じ金額でしょう。100万円あれば、毎日タクシーに3000円分乗れます。実際にはそんなに乗ることはありません。ある広告代理店の社員は、数年に一回マクラーレンを買い替えていました。この家族にとっては、マクラーレンが最大の出費でしょう。

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