TOPIXの累積騰落率(2017年12月29日):資産運用のモデルパターン⑤

◎今日のグラフ:1306と1321の累積騰落率(2017年12月29日)

1306(TOPIX連動型上場投資信託のETF)と1321(日経225連動型上場投資信託のETF)の累積騰落率をグラフで示しました。

最近3年間はほぼ同じ騰落率

青の棒グラフが1306(TOPIX連動型上場投資信託のETF)、赤の棒グラフが1321(日経225連動型上場投資信託のETF)の騰落率です。左から過去1か月、3カ月、6カ月、1年、3年、設定(2001年7月)以来を表しています。一番右以外は、どっこいどっこいです。一般的に、市場を良く表すETFとしては、日経平均よりもTOPIX型の方が良いと言われていますが、個人で保有する場合にはどちらにしても特に問題はないような気がします。厚生年金基金のように、利害関係者に選定理由を説明する必要のある場合には、TOPIX型の方が説明しやすいと思います。どちらの商品も十分にたくさんの企業を選んでいますので、個別株式のように資産価値がゼロになる心配がありませんから、長期に保有できる商品です。売り時や利食いなどを考えずに、Buy And Holdの方針を徹底した方が良い成績を得られると思います。

最近3年間のトータルリターンは1年当たり10%超

最近1年間の騰落率は19.7%です。それ以外に配当が1%以上ありますので、トータルリターンは20%を超えます。3年間の累積騰落率は29.1%で、配当を加えた年平均では10%を超えます。2年前にチャイナショックがあったことが影響しています。

私と連れ合いの1306購入時期は様々

私も、連れ合いも日本のETFはすべて1306(TOPIX連動型上場投資信託のETF)で運用しています。私が現在保有している1306は、すべてアベノミクスの始まる前の2012年初めに購入して、その後の追加購入は有りません。連れ合いは、1回目に買ったのが、リーマンショックの直前で、その数年後に追加購入を繰り返しました。つまり、私は絶好の時期に買い、連れ合いのスタートは最悪でした。それでも10年近くたてば、何とかなるものです。

◎今日のテーマ:資産運用のモデルパターン⑤

<昨日に引き続いて、資産運用のモデルパターンの説明をします。>

5年間に分けて投資

投資する時に、一度に全額を投資する方法と、数年に分けて投資する方法があります。その両方の方法にメリット、デメリットがあります。一度に全額を投資すれば、早く投資することができますから、その期間の利回りの分だけ資産運用益を期待することができます。ETFの利回りが5%の場合、2年なら10%のリターンをより多く期待できることになります。しかし、一度に全額を投資すれば、安く買う可能性もありますが、高値掴みしてしまう可能性もあります。つまり、リスクが大きくなります。私の連れ合いは、リーマンショック直前の2007年に1306(TOPIX連動型上場投資信託)を買いました。このため、リーマンショックによる精神的ショックで投資意欲がしばらくの間、無くなってしまいました。そして、1306を追加投資できる精神状態に戻るまでには数年を要したので、この間、安値で買うことができませんでした。もし最初から、5年に分けて毎年同じ額を同じ時期に買おうと決めていれば、安い時期にも購入することができたのに、と残念です。5年間であれば、平均して2年間の遅れで済みますので、それほど運用益を減らさずにリスクも避けることができます。ETF投資のスタートとしては、5年間で分散投資することによって、リスクを減らすことが安心ではないかと思います。2年間の遅れは保険料だと考えればよいと思います。

1306(TOPIX連動型上場投資信託のETF)

【モデルパターンの基本形】では、日本と米国のETFを1対1の割合で購入します。日本は、現在でも米国よりもはるかに小さい経済規模ですし、将来的に少子高齢化で世界の中での経済力は相対的に縮小するでしょう。しかし、日本の株式であれば、NHKのニュースや新聞から、ある程度情報が入って来るので勉強になりますし、為替手数料もかかりませんから、一定程度保有した方が良いと思います。そして、知識だけでなく、価格が変動した時の経験によって、耐性や胆力がついてきます。そういうことから、スタートとしては日本のETFをある程度持った方が良いと思います。1306は日本のETFで中で最大の規模を誇ります。純資産額は2018年1月現在で7兆円です。また信託報酬は0.11%ですから、十分に低い水準です。

SPY(アメリカSPDRのS&P 500の ETF)

SPYは1993年に世界で初めて発売された米国最大のETFです。純資産額は2018年1月現在で30兆円です。また信託報酬は 0.0945%ですから、十分に低い水準です。SPYは東京証券取引所において、株式コード1557で購入されていますが、取引量が少ないので、私は、NYSEアーカ取引所で購入しています。