1306基準価額と純資産総額の推移(2017年12月):資産運用のモデルパターン⑥

◎今日のグラフ:1306基準価額と純資産総額の推移(2017年12月)

1306(TOPIX連動型上場投資信託のETF)の基準価額は赤い折れ線グラフ、TOPIXが青い折れ線グラフで、目盛は両方とも左側の軸です。赤い折れ線グラフの方がTOPIXを少し上待っています。

下の方の黄色いがグラフが純資産総額で右軸の目盛です。日本銀行総裁に黒田東彦氏が就任した2013年3月ごろから黄色いグラフがどんどん上昇しています。2018年1月現在、7兆円を超えています。日本政府の円安政策、日銀の金融緩和策によるETF買い入れ、世界的好景気の影響です。この状況は、必ずしも喜ばしいことではなく、現在やるべきことを先送りしたうえに、将来の果実を先に収穫しているのかもしれません。

分配金の過去5年間の推移です。2016年までは順調に増加してきたのですが、2017年は減少してしまいました。なぜでしょうか。

資産運用のモデルパターン⑥

<昨日に引き続いて、資産運用のモデルパターンの説明をします。>

5年間に分けて投資

投資する時に、一度に全額を投資する方法と、数年に分けて投資する方法があります。その両方の方法にメリット、デメリットがあります。一度に全額を投資すれば、早く投資することができますから、その期間の利回りの分だけ資産運用益を期待することができます。ETFの利回りが5%の場合、2年なら10%のリターンをより多く期待できることになります。しかし、一度に全額を投資すれば、安く買う可能性もありますが、高値掴みしてしまう可能性もあります。つまり、リスクが大きくなります。私の連れ合いは、リーマンショック直前の2007年に1306(TOPIX連動型上場投資信託)を買いました。このため、リーマンショックによる精神的ショックで投資意欲がしばらくの間、無くなってしまいました。そして、1306を追加投資できる精神状態に戻るまでには数年を要したので、この間、安値で買うことができませんでした。もし最初から、5年に分けて毎年同じ額を同じ時期に買おうと決めていれば、安い時期にも購入することができたのに、と残念です。5年間であれば、平均して2年間の遅れで済みますので、それほど運用益を減らさずにリスクも避けることができます。ETF投資のスタートとしては、5年間で分散投資することによって、リスクを減らすことが安心ではないかと思います。2年間の遅れは保険料だと考えればよいと思います。

 

1306(TOPIX連動型上場投資信託のETF)

【モデルパターンの基本形】では、日本と米国のETFを1対1の割合で購入します。日本は、現在でも米国よりもはるかに小さい経済規模ですし、将来的に少子高齢化で世界の中での経済力は相対的に縮小するでしょう。しかし、日本の株式であれば、NHKのニュースや新聞から、ある程度情報が入って来るので勉強になりますし、為替手数料もかかりませんから、一定程度保有した方が良いと思います。そして、知識だけでなく、価格が変動した時の経験によって、耐性や胆力がついてきます。そういうことから、スタートとしては日本のETFをある程度持った方が良いと思います。1306は日本のETFで中で最大の規模を誇ります。純資産額は2018年1月現在で7兆円です。また信託報酬は0.11%ですから、十分に低い水準です。

SPY(アメリカSPDRのS&P 500の ETF)

SPYは1993年に世界で初めて発売された米国最大のETFです。純資産額は2018年1月現在で30兆円です。また信託報酬は 0.0945%ですから、十分に低い水準です。SPYは東京証券取引所において、株式コード1557で購入されていますが、取引量が少ないので、私は、NYSEアーカ取引所で購入しています。

私と連れ合いのポートフォリオ

私と連れ合いの毎月のポートフォリオは、このブログに投稿していますので、そちらをご覧ください。1306とSPYを中心に他の外貨MMF、外貨MMFで運用しています。

② つみたてNISA

つみたてNISAは、税制上の優遇措置がありますから、ETFなど他の投資を削っても利用すべき制度です。つみたてNISAの非課税期間は最長で20年間です。もし、60歳から始めれば、平均余命までは十分に利用できます。投資期間が5年でも10年でも税制上有利です。

・毎月の掛け金:3.3万円

年間の非課税枠が40万円なので毎月の掛け金は3.3万円になります。この3.3万円を複数の商品に分散することも可能です。

野村証券の場合、野村つみたて外国株投信

この商品は、野村証券が、つみたてNISA専用として用意したものです。野村証券では、つみたてNISA専用として次の6商品を用意しました。

商品名          信託報酬(年)

野村つみたて日本株投信  0.1836%

野村つみたて外国株投信  0.2052%

野村6資産均等バランス    0.2376%

つみたて8資産均等バランス  0.2376%

ひふみプラス                       1.0584%

コモンズ30ファンド            1.0584%

これらの商品のうち、ひふみプラス、コモンズ30ファンドについては、アクティブファンドであることと、信託報酬が高いので採用しません。野村6資産均等バランス、つみたて8資産均等バランスについては、債券とREITを含んでいるので採用しません。債券については現在、世界的に低金利で、特に日本の金利はほぼゼロですから投資する気にはなれません。将来的に金利が上昇してくれば、バランスファンドではなく、個別に米国債などの購入を検討します。また、REITについては、NHKのテレビ、ラジオで毎日の相場を放送しません。つまりマイナーな商品で相場の動きが自然に情報として入ってこないので、投資する気にはなりません。また、バランスファンドに占めるREITの割合が、3分の1、4分の1となっていますが、株式の市場に対してウエイトが大き過ぎます。(現実のREITの時価総額は、株式の時価総額の50分の1です。)私も連れ合いも、日本株のウエイトを下げたいと考えているので、現在NISAで運用している1306の非課税期間5年が経過したら、その資金を元に、つみたてNISAに移していく考えです。