◎今日のグラフ:1306と日経225の信託報酬と純資産総額
TOPIXと日経225型の特徴
TOPIXを見るにあたっては、NHKなどで常に並んで放送される日経平均と比較します。日経225は日本経済新聞社が選んだ225銘柄を原則として50円額面換算で1単位ずつ保有するとして計算します。TOPIXは、東京証券取引所第一部上場株式銘柄の株価指数で、時価総額でウエイトしています。
TOPIXの方が信託報酬は安い
TOPIX(左の3本)と日経225(右の4本)のETFの信託報酬です。TOPIX型の方が、日経225型より低くなっています。TOPIX型の中では、1308が最も低くなっています。日経225型の中では1320が最も低くなっています。
TOPIXは銀行、電力・ガスが高く、電気、小売りのウエイトが低い。
TOPIX型の方が日経225型の方より信託報酬が低くなっています。業種別に見るとTOPIX型のETFは日経225型のETFに比べて、「銀行」、「電力・ガス」が高く、「電気」、「小売り」が低くなっています。
1306の純資産総額が最大
純資産総額のグラフは以下の通りです。1306と1321が高くなっていますが、野村証券だからでしょうか。
1306が最もオーソドックス
1306と1321を比較しますと、信託報酬では1306が約半分ですから、TOPIX連動のETFの方が安く、純資産総額でもTOPIX連動のETFが優位です。従って、これらのETFの中では1306(TOPIX連動型上場投資信託のETF)が一番オーソドックスということになると思います。
リーマンショック前に買った1306も回復
私と連れ合いは、国内のETFについては、1306(TOPIX連動型上場投資信託のETF)しか購入していません。連れ合いは、2007年に私の勧めで1306を買ったのですが、その直後にサブプライムローン問題が表面化し、更に翌年の2008年9月にリーマン・ブラザースが経営破綻して、連鎖的に世界金融危機が起きました。その後数年間1306の価格は低迷しました。低迷というよりは半分になってしまった時期が長く続きました。7年がたったころから価格が回復して、2018年現在では、連れ合いの資産運用益の中心になりました。
個別株式と違って、1306は倒産の心配なし
私は、2013年初めに1306を集中的に購入しました。その頃、私が以前勤めていた会社の個別株式価格が上昇したので、それを売却して1306に変換したのです。個別株式は、値上がり、値下がりともに動きが激しく、運が悪ければ倒産して株価がゼロになることがあります。現に連れ合いの勤めていた会社が倒産し、連れ合いは持株会で買い続けた400万円の株式ただの紙切れになったのでした。1306の良いところは、そのようなことがありませんので、機会があれば変換しようとしていたところ、運よくそのチャンスが来たということです。しかもそれは、アベノミクス開始の約1年前という、絶好のタイミングでした。私と連れ合いは二人で一人前といった感じです。
TOPIX型のETF
コード | 銘柄名 | 信託報酬 | 純資産(兆円) |
1305 | ダイワ上場投信-トピックス | 0.11% | 3.4 |
1306 | TOPIX 連動型上場投資信託 | 0.24% | 7.2 |
1308 | 上場インデックスファンド TOPIX | 0.22% | 3.3 |
日経225型のETF
コード | 銘柄名 | 信託報酬 | 純資産(兆円) |
1320 | ダイワ上場投信-日経225 | 0.16% | 3.0 |
1321 | 日経225連動型上場投資信託 | 0.24% | 5.7 |
1330 | 上場インデックスファンド 225 | 0.28% | 2.5 |
1346 | MAXIS 日経225上場投信 | 0.17% | 1.4 |
資産運用のモデルパターン⑦
<昨日に引き続いて、資産運用のモデルパターンの説明をします。>
SBI証券の場合、<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
この商品は数年前から他社・他商品に先駆けて、低コストの信託報酬を実現した素晴らしい商品です。投資信託をよく知っている人の間でとても人気のある商品で純資産額が急増しています。<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドの純資産額は、2018年1月現在で786億円、信託報酬は年率0.20412%以内となっています。
③ iDeCo(個人型確定拠出年金)【60歳未満の人のみ】
税制メリット
SBI証券のホームページを見るとiDeCoの特徴として、次の3つの税制メリットをあげています。人によって違いがありますが、生涯の税制メリットは数百万円になりそうです。各社のホームページでシミュレーションも可能です。
- 住民税と所得税が軽減できる!
- 運用収益がすべて非課税に!
- 退職金や年金として所得控除が適用!
拠出限度額
職業などにより拠出できる限度額は、毎月以下の通りです。
- 自営業やその家族:6.8万円
- 会社員・公務員等:1.2万円/2万円/2.3万円
- 専業主婦(夫)など:2.3万円
投資したい商品:SBI証券ならニッセイ-DCニッセイ外国株式インデックス、野村証券なら野村DC外国株式インデックスファンド
最初に資産の種類(アセットクラス)を選ばなければなりません。DCは長期にわたる商品ですし、運用収益が非課税であるということを考えれば、必然的に外国株式ということになると思います。その理由は、過去において最も運用収益の上がったアセットクラスは外国株式だからです。債権は日本、アメリカともに株式には及びませんし、株式は日本が今後少子高齢化の影響を受けるということを考えれば、米国や新興国ほどの成長を成し遂げるとは考えにくいと思います。また、債券が投資対象から外れることにより、バランス型の商品も全部検討対象から外れます。私はDCについて詳しく検討したわけではありませんが、規模と信託報酬から考えると、ニッセイ-DCニッセイ外国株式インデックスが優れていると思います。2018年1月現在、純資産額が約100億円、信託報酬は年率0.20412%です。野村証券の場合は、野村DC外国株式インデックスファンドで、信託報酬は年率0.2376%です。
このiDeCoという制度は、60歳未満の人であれば、つみたてNISAよりも先に、まず第一に利用すべき制度です。