退職に関して気を付けるべきこと4

保険の見直し

退職にあたって見直すべきことの内、比較的金額の大きなものは保険です。

定期団体生命保険だけ

私は、生保、損保、年金保険に関する仕事にも携わっていました。ただし、本職として深くかかわっていたわけでは有りませんでした。それでも、保険に関する記事を新聞などでよく読むようになりました。その記事の中で、後田亨という保険コンサルタントの記事が印象的でした。それは、「生命保険会社の部長さんたちの入る保険は、自分の会社の福利厚生で募集する掛け捨ての定期団体生命保険だけだ。」という内容でした。

他の保険は還元率が悪い

最近も保険関係の色々な記事を目にすることが多いのですが、最終的な結論は、子供を扶養している間は、会社が福利厚生で募集する定期団体生命保険に入り、それ以外は基本的に入らないというのが正解のようです。その理由は、この定期団体生命保険以外は、還元率が悪いということです。定期団体生命保険は、自分の勤めている会社の人事部の社員が集約してくれ、コマーシャルも有りませんから、加入した社員の保険料がほぼ満額還元されて保険金が支払われます。逆に、テレビコマーシャルをどんどん流すがん保険などは、コマーシャル代、駅前の代理店のテナント料、人件費、ティッシュペーパ―代などがかかるので還元率が非常に悪いのです。

子供が成人になれば生命保険は不要

ところで、定年退職をして子供も就職すれば、生命保険も必要なくなります。

高額療養費制度

また、日本には高額療養費制度がありますから、医療保険は基本的に不要です。高額療養費を維持するために、私たちサラリーマンは毎月多額の健康保険料を支払っているのですから、それ以上の保険に加入する必要は元々なかったのです。病気になったり死亡したりして、数百万円の支出ができない人であれば話は別ですが、ある程度の蓄えがあって臨時の支出に耐えられるのであれば、無駄な保険料を払わずに、そのお金を貯蓄に回した方が賢明だと思います。

生命保険、利用保険は不要

退職を契機に、これらの保険を見直すと、結局生命保険と医療保険は止めることになるのです。60歳になってもまだ保険に入っている人は、すぐに見直した方が良いかも知れません。

アフラックのがん保険

なお、このように言っている私は、恥ずかしながら今でもアフラックのがん保険に入っています。上記の理由から、がん保険は止めるべきだと連れ合いに再三申し出たのですが、即座に却下され、二人の人間関係も険悪になってしまったのです。そこで、アフラックのがん保険だけは、連れ合いの趣味だと割り切るようにしました。趣味にはお金がかかるのですから、継続するのもあり得る選択肢だと割り切るようになりました。このがん保険は30歳代で入ったので、保険料がかなり安い時期でしたし、還元率の悪さを金額で計算すると年間1万円なので、「趣味代が1万円」と割り切りました。

保険料を払わずに貯蓄に回す

テレビコマーシャルの費用や保険会社社員の人件費にお金を払うより、自分の資産として貯めて、病気などに備えた方が効率が良いと思います。

退職に関して気を付けるべきこと3

協会けんぽ任意継続 → 国民健康保険

会社を退職するとき、加入する健康保険について決めなければなりません。結論から言うと、1年目は退職時の帆健康保険を任意継続し、2年目は市区町村の運営する国民健康保険に加入するのが低コストで済む場合が多いようです。

選択肢

民間企業に勤めるサラリーマンの場合、協会けんぽか大企業・業界団体の運営する健康保険組合のどちらかに加入しています。退職時の選択肢は次の3通りです。

1.退職時の健康保険の任意継続をする
2.市区町村が運営する国民健康保険に加入する
3.家族の健康保険の扶養家族となる

1年目は任意継続が割安

2.の国民健康保険は、前年の収入で保険料が決まりますから給与水準の高い人は保険料も高くなります。これに対し、1.の任意継続の場合は、退職時の給与が月額27万円以上の場合、保険料は28万円の給与に該当する保険料になります。従って、1年目は任意継続にした方が割安になるのです。

2年目は国民健康保険が割安

それでは、2年目はどうでしょうか。定年退職後に働かない場合、あるいは給与が低くなった場合は、2.の国民健康保険の方が保険料が安くなります。そこで、今度は2.の国民健康保険に移るのです。ただし、1.の任意継続は原則として2年間続けなければならないので、申し出てやめる手続きをするということはできません。

資格喪失

ところが、任意継続は保険料の滞納に厳しいので、保険料を滞納するとすぐに資格が喪失になります。従って、退職後1年経過した時点で、保険料を滞納して、任意継続の資格を喪失し、すぐに市区町村の国民健康保険に加入する手続きをするのが安上がりで済ます方法です。ほとんどの人達が実際に行っている方法です。

(注)協会けんぽとは

中小企業等で働く従業員やその家族の皆様が加入されている健康保険(政府管掌健康保険)は、従来、国(社会保険庁)で運営していましたが、平成20年10月1日、新たに全国健康保険協会が設立され、協会が運営することとなりました。この協会が運営する健康保険の愛称を「協会けんぽ」といいます。

国民健康保険

私は、大学を卒業してから30年以上にわたって、勤めていた会社の健康保険組合に加入していました。50歳代半ばでその会社を退職すると同時に協会けんぽに移りました。さらに60歳で定年退職してパートタイマーになりましたので、協会けんぽから外れて市区町村の国民健康保険に加入しました。

パートタイマー

私が還暦を迎えたころ、父親の体が衰えてきて介護が必要になりました。兄弟にすべて任せるわけにはいかないので、私も介護の手助けをしようと決めてパートタイマーの道を選択しました。パートタイマーであれば、在職老齢年金を満額受領することができます。このような細かい知識は少しずつ勉強しておいた方が良さそうです。