連れ合いの運用実績2020年6月

13年間バイ・アンド・ホールド維持

2007年から13年間、バイ・アンド・ホールドを貫いている連れ合いの運用実績はどうなっているでしょうか。2003年までは1000万円の投資金額が、400~500万円のマイナスで推移し、2014年に初めて黒字転換しました。これだけの長期間、マイナスを我慢できたのですから、連れ合いは、よっぽどの太っ腹か、間抜けかのどちらかでしょう。しかしその後はプラスで推移していて、今月20%を上抜けてきました。現在の運用益は、高級車2台と、軽1台の合計3台分に相当します。

V字回復 一株310ドル⇒204ドル⇒290ドル

今年の2月中旬には、連れ合い史上、最高の評価益を得られたのですが3月下旬には3割急落し、その後かなり回復してきて、6月末には、月末としては過去最高益を達成することができました。今年の1月には、新型コロナがこれほどの猛威をふるうとは、世界中の人が思わなかったでしょうし、株価が急落した後、これほどの短期間で株価が持ち直すと思わなかった人が大半だったでしょう。VOO(アメリカS&P500のETF)が、一株310ドル⇒204ドル⇒290ドルと乱高下しましたが、うまく買い増すことができませんでした。下がり始めた時に、一度270ドルで買ったのですが、その後は買うチャンスを逃しています。株を買うタイミングをうまくとらえるのは難しいと実感しています。これからも、押し目買いを気長に狙っていくしかなさそうです。

新型コロナウイルス終息の要素

今回のコロナショックでは、実体経済が飲食、旅行などを中心としてひどい状況にある一方で、株式相場は比較的好調です。今後の経済を左右するのは次の3つだと言われています。

  • 感染拡大の勢い
  • ワクチンの開発
  • 治療薬の開発

これ以外に、今年の初めには、集団免疫による方法論じられてきました。

集団免疫は失敗

それを実践した代表例が、イギリスとスウェーデンです。イギリスはジョンソン首相が新型コロナウイルスに感染して、早々に集団免疫戦略を撤回しました。また、スウェーデンも6月中旬に1日の死者が100人を超え、人口100万人当たりで換算すると、感染者数も死者数もアメリカに並び世界最高レベルに達しています。

免疫獲得43%で集団免疫

アメリカの科学雑誌「サイエンスによると、人口のおよそ43%が免疫を獲得すれば、達成される可能性があるとした論文を掲載しました。

ベルガモの抗体保有率57%

スウェーデン民間企業のウィーアーラブスが過去6週間にストックホルム地方の5万人を検査し分析したところ、新型コロナ感染症の抗体を持っていたのは14%程度にとどまりました。今月発表された調査によると、イタリアで感染被害が特に大きかったベルガモでは、抗体保有率が57%に上りました。

東京で新型コロナウイルスへの抗体を持っている人は全体の0.1%だと発表されました。

抗体に頼る見方は古い

一方で、抗体だけに頼った見方にも見直しが始まっているようです。体の抵抗力つまり免疫といえば、抗体だとという考え方は20年前までの古いものだそうです。新型コロナウイルスに関しては、抗体は免疫機構の中でそんなに大きな役割を担っていないかもしれないのです。回復した人の3分の1はほとんど抗体を持っていないという研究結果もあります。

感染しても抗体ができない

集団免疫について、現在分かっていることは、感染が進んだ国でも十分な免疫ができていないし、集団免疫の効果がどれほどあるかは不明だということです。

そうすると、現在期待されているのがワクチン開発です。

ファイザーのワクチン

米製薬大手ファイザーと独バイオ医薬品企業ビオンテックは7月1日、両社が共同開発している新型コロナウイルスのワクチン候補について、臨床試験(治験)の初期段階で、良好なデータが得られたと発表しました。

今のところ有望

両社は4種類のワクチン候補のうち、開発が先行している1候補について、暫定的な治験データを公表した。それによれば、24人の健康な被験者にワクチン候補を2回投与したところ、実際に新型コロナに感染した人に通常見られる水準を超える抗体が確認できました。また、発熱や注射した部位の痛みなどの副作用が表れたものの、おおむね軽度から中程度だったそうです。

最後までたどり着くのは難しいワクチン開発

ワクチンが順調に開発してくれれば良いのですが、ワクチンの開発はうまくいくのでしょうか。一般的なワクチン開発状況を確認してみたいと思います。

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この図によれば、スクリーニングから承認申請まで8段階のステップがあります。

ステップ 候補数
1 目的に見合う作用を持つ物質を見つける(スクリーニング)① 24.3
2 目的に見合う作用を持つ物質を見つける(スクリーニング)② 19.4
3 薬剤候補として相応しい性質となるよう最適化する 14.6
4 動物を用いた安全性・毒性などの試験 12.4
5 人を対象とした臨床試験(治験)① 8.6
6 人を対象とした臨床試験(治験)② 4.6
7 人を対象とした臨床試験(治験)③ 1.6
8 承認申請 1.1
Launch 1

現在、初期段階の臨床試験(治験)ということなので、上の表の5段階目にあるとすれば、候補数8.6個のうちの一つということになります。期待したいのですが、楽観できるような状況でないことも事実のようです。